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「霞か雲か」の「か」の持つニュアンスはどんなもの?
「霞か雲か」という唱歌のタイトルを、「か」に留意して英・独語に訳そうとしています。 しかし、この「か」の持つやわらかいニュアンス、最低限の情報のみで表現された宙に浮いているようなイメージ、を どのように訳すのが適当か色々考えているのですが、わかりません。 「外国語」のカテゴリーで同じような質問をさせていただいたのですが、 回答してくださった方が 「霞なのか霧なのか(わからない)」 というような日本文をイメージし、そこから訳す、と書いてくださいまして、なるほどと思いました。 このタイトルでは、色々な情報が省かれていると思うのですが(主語であるとか、述語であるとか)、 そういうものをちゃんと表したらどのように表現できるのでしょうか。 外国語に訳すために、まずそのへんをはっきり知りたいと思うのです。 そして、この「か」というのは、やはり英語でいうor、ドイツ語のoderに相当する意味なのでしょうか? 「mist or cloud」・・・? そうするとちょっと味気なさ過ぎるし、「か」の意味が強すぎるような気がするのです。 このタイトルを例えば他の言い回しで表現したらどうなると思われますか。 アイディアがある方、是非教えてください。 全体のイメージがつかみやすいように、この唱歌の歌詞を参考に載せておきます: かすみかくもか はたゆきか とばかりにおう そのはなざかり ももとりさえも うたうなり
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はじめまして。 ご質問1: <この「か」というのは、やはり英語でいうor、ドイツ語のoderに相当する意味なのでしょうか?> いいえ。orやoderに相当する語ではありません。 1.orやoderは選択を示唆する接続詞になります。訳し方は「~かそれとも~か」となります。 2.この詩で使われている3つの「か」は全て、「疑問」を表す終助詞です。 3.ご推察される通り、選択を示唆する「並助詞」という用法も考えられそうなところですが、ここは終助詞になります。 4.理由は、2行目の「とばかりに思う」の引用を表す格助詞「と」があるからです。つまり、1行目の「かすみかくもか はたゆきか」は詩の作者が思っている内容になります。 5.従って「かすみかくもか はたゆきか」の「か」は、「~だろうか、それとも~だろうか、はたまた~なのか?」という疑問を表す終助詞となるわけです。 6.その他の文法分解は以下のようになります。 (1)ばかり:「程度」を表す副助詞。「~するほど」「~するくらい」という訳になります。 (2)におう:「匂ふ」から来ており、色が美しく染まる(染まったように映る)という視覚的な意味で使われます。 (3)ももとり:「百鳥」のことで、意味は「いろいろな鳥」「多くの鳥」ということで、百鳥という種類があるわけではありません。 (4)さえも:「添加」を表す副助詞「さえ」+「詠嘆・感動」を表す係助詞「も」で、「~までもが」という一種の強調表現になています。 (5)なり:ラ行変格活用の助動詞で、「うたう」「鳴く」「聞こゆ」などの用言につく場合は、「~の声や音が聞こえてくる」という意味になります。 従って、「うたうなり」は「うたっている声が聞こえてくる」という意味です。 ご質問2: <このタイトルを例えば他の言い回しで表現したらどうなると思われますか。> 1.日本語の他のニュアンスでの言い回し、ということでしたら、 「霞か雲かと見まごう如く」 となります。 2.「かすみかくもか、はたゆきか」という作者の心情は、「はなざかり」の景色を描写してもので、その景色が「まるでかすみかくもかゆきかと思わせるほど美しい」ことを 強調している表現です。 3.従って、「かすみかくもか」の部分は、「まるで霞か雲かと思ってしまいそう」というニュアンスを汲んだタイトルになるでしょう。 以上ご参考までに。 さて、次は外国語カテにて回答へと場所を移らせて頂きます。
その他の回答 (2)
- Ishiwara
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Haze or cloud, I wonder. などはどう?
- miirumatsu
- ベストアンサー率55% (100/180)
面白いですね。 一口乗らせてください。 霞にも雲にもまた雪にも見える、 だが、それほどまでに照り輝くばかりの色美しさを誇るのは、 なんと満開の桜なのであった。 「ももとり」は「百鳥」なのでしょうかね? 外国語訳する際に注意すべきは、「におう(匂ふ)」が、嗅覚に訴える感覚ではなく、色のグラデーションの美しさを言う、視覚的感覚であるということを間違いなく訳すことがポイントと思います。
お礼
お返事ありがとうございます。 >嗅覚に訴える感覚ではなく、色のグラデーションの美しさを言う、視覚的感覚である なるほど、納得です。 私が所有している唱歌の本にはひらがな表記しかなかったので確かではないのですが、 「ももとり」はmiirumatsuさんのおっしゃるように百鳥ではないかと思います。 小学校用の唱歌で、こんな素敵な詩に出会えるとは、なんとも嬉しいことです。 問題のタイトルの英訳ですが、「外国語」版でアドバイスをいただいたとおり、 今のところlike a mist, or cloudにしようかと考えています。