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基本的な分析化学知識・・
HPLCのリテンションタイムと面積について質問します。 リテンションタイム→カラム内での保持時間というのは分かりますが 面積、とかピークとかの意味が良く分かりません。 これは物質の質量などを示しているのでしょうか?
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こんにちは どれくらい説明出来るでしょうか。。。 HPLC(高速液体クロマトグラフィー)の原理はわかっておられますか? いろいろ混ざっているものをカラムで分離して、別々に出てくるものを検出する、うまくいけば定量もできる、というものです。 分離したい物質によってカラムに詰めてあるものを変える必要があります。 また、検出したい物質の性質によって検出方法を変える必要があります。 さて、ここで運動会の障害物競走を想像してみてください。 同時にスタートしても寄り道したり、通り抜けに時間がかかったりして、走者の集団は徐々に長くなっていき、いくつかのグループができてしまいます。 ゴール地点で待っていると、先頭グループがやってきて通り抜けていきました。しばらくすると第2グループが通り抜けていきました。時間を空けて次々と駆け抜けていきました。 このときの様子をゴール時刻の人数でグラフにしてみます。 わかりやすく1分刻みにしてみましょう。 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11(分) 0 2 5 8 2 0 1 20 30 10 0 (人数) まぁ、こんな感じで続いていくと思ってください。 折れ線グラフにするとHPLCのチャートに似たものができます。 ひとつの集団をピーク(山)と呼び、この集団の一番人数が多い部分をリテンションタイム(保持時間)と呼びます。 そして一つの集団に含まれている人数が面積になります。 第1集団には17人、第2集団には61人ですね。 実際にHPLCで分析をする場合には分子の数を数えるのは無理ですから、別な方法で調べます。それが屈折率だったり紫外可視吸光度だったり蛍光発光量だったりします。この強さが折れ線グラフのようなチャートで出てきます。 カラムの性質や溶離液によって保持時間はかわりますが、同じ条件で行えば保持時間は物質によって特徴的になります。これでおよその同定をすることができます。全く未知の物質の同定はできなく、いくつかある可能性の中から選ぶ事ができる程度です。 ゼロの時のライン(大抵は水平です)でピークを切り取るようにして面積を測って、標準濃度の物質の面積と比較して含まれている物質の量を算出します。こうすれば定量をすることができます。 こんな妙な説明よりもこちらのリンクのほうがわかりやすいかもしれません。 http://ja.wikipedia.org/wiki/HPLC
お礼
かなり、分かりやすい例えですね!有難うございます。 wikiも私も読んで分かりにくかったので、ここで質問させて 頂きました。