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副詞の有無
ずっと疑問だったのですが、cheer him up とは「彼を元気づける」という意味ですね。ですが、cheer(他動詞)という単語自体「を元気づける」と意味がありupをなくしてcheer himとだけにするのもよいのでしょうか?他に、calm him down「彼を落ち着かせる」というのもcalm(他動詞)一語で「を静める」という意味があるのでcalm himとだけにするのも有りなのでしょうか?これらupやdownといった副詞の有無がいまいち理解できていません。どのような影響をもたらしどんな時に必要なのかも教えて頂きたいです。
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- Parismadam
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はじめまして。 ご質問1: <cheer(他動詞)という単語自体「を元気づける」と意味がありupをなくしてcheer himとだけにするのもよいのでしょうか?> 文法的には間違っていませんが、意味が微妙に異なります。 ご質問2: <calm(他動詞)一語で「を静める」という意味があるのでcalm himとだけにするのも有りなのでしょうか?> 上と同じく、意味が異なります。 ご質問3: <これらupやdownといった副詞の有無がいまいち理解できていません。どのような影響をもたらしどんな時に必要なのかも教えて頂きたいです。> これらの副詞は、動詞句の一部として、動詞を修飾しています。働きは以下の通りです。 1.動詞の意味を「強調」する働きがあります。 例: cheer him「彼を陽気にさせる」 cheer him up「彼を元気付ける」 このupは「上昇して」を意味する副詞です。upがつくことで、彼の「気」がさらに上昇することが伝わります。 2.動詞の意味に、「結果」を添える働きがあります。 例: calm him「彼をなだめる」 calm him down「彼をなだめて、静める」=「落ち着かせる」 このdownは「下がって」「降りて」を意味する副詞です。Downが後続することで、彼の「気」が結果的に下がったことが伝わります。 3.つまり、動詞句の一部となるこれら副詞は、動詞の原義を膨らませる修飾語の働きをしている、ということです。副詞は動詞にかかる修飾語なのです。 修飾語は文の表現の幅を広げます。この副詞があるとないとでは、文の意味・ニュアンスが違ってくるのです。 以上ご参考までに。
- 06miyachan
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副詞の問題は、実は、時間論を学ぶ必要があるのです。語学とは関係のない様な哲学書を読まないといけないのです。これを書くと、びっくりされるかもしれませんが、本当に「言語哲学」を読まないといけないのです。 話をわかりやすくするために、日本語での例を挙げてみましょう。 ●早い走り(形容詞+名詞) ●早く走る(副詞+動詞) 下の方を「早い走る」としたらどう感じるか? なにか、2個の単語が並んでいる感じがしますね? なぜでしょうか? それは、副詞というものが動詞の一部(難しく言えば、「様態」)を示すものだからです。ですから、この副詞を理解するために、動詞はどういう品詞なのか? を理解する必要があります。 動詞という言葉から、「動作する詞(詞=words)」という意味と捉えやすいのですが、英語では、違うのです。すなわち、英語での「verb」は、「何かを生み出すための品詞」であると理解する必要があります。日本語でのイメージをそのまま英語に当てはめるから、誤解が出るわけです。 たとえば、「cheer him up」とは、「ぐったりしているhe」から、「元気であるhe」へと生み出す(別の状況を生み出す)ために、「verb」を使っているのです。しかし、「up」がないとどういう意味になるか、といえば、「単に元気づけた」という行為のみで、「がんばれ」といったけれど、相手によっては、「落ち込む」(いつも「がんばれ」と言われているけれど、家も親も亡くなったのに、どうすればいいの?)場合もあり得るわけです。 この「cheer」という動詞も含めて、他の動詞も見てほしいのですが、かならず、「何かを生み出す、変化をもたらす」という意味を持っています。たとえば、名詞の「book」だと、ずっと同じ状態の「本」を意味しますが、動詞の「book」とは、「何かをメモする、新しく記入する、新しく予約するなど」というように、それまで無かったような「行為」を示すのに、「verb」を使って言うわけです。 この変化を示す時点は、話し手の(現在の)判断、希望、意志を表すわけで、それが「終わったのか? それともまだ続いているのか?」がわからないのです。たとえば、「切符を予約する」と言われても、本当に「予約を完了して、切符を得たのか?」がはっきりしないと心配ですね? それを明らかにするために、副詞(adverb = ad + verb)というものを使って、 ●I shall book through to Paris. (パリまでの通し切符を買おう。) 「行為・変化」を意味する「verb」を使って、新しい行動を示し、そして、その行動がどのように、変化したか? (様態はどうなっているのか?) を示すために、副詞を加えて説明しているのです。 ですから、動詞だけでは、「行為を始めたのはわかるが、どんなふうに終わったか?」を聞かないと落ち着かないわけで、たとえば、「calm him」では、「彼を落ち着かせた」だけで、どんな風に落ち着かせたのか? がわからないというおそれがあります。なにしろ、「麻酔薬を打って落ち着かせた」という行為もあり得ますからね。 ですから、「down」を使って、「落ち着かなくていらいらして歩き回っていた彼」を「椅子の所へ下へ座らせる」というように、「彼を落ち着かせた。」といっているわけです。そういうわけで、動詞にはかならず、副詞がつくと思ってください。 念のために書くと、副詞は、動詞の変化の一部を示す(様態を表す)ために、動詞の意味を狭くするために、つけるものと思ってください。 ●cry aloud (声を出して泣く。) 単に「泣く」だけでは、どんな風に泣いていたか? がわからないので、「声を出して」という様態をつけて示しているわけです。理解できましたでしょうか? もし、わかりにくかったら、他の回答も読んで理解してください。
お礼
この回答を拝見する前に参考書などを読んで自分なりにいろいろ考えてみました。回答してくださった内容と同じような結論にたどり着きましたので安心しました。どうもありがとうございました。
- harepanda
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こういう副詞は、状況を分かり易くするために使うものです。 cheer him upについては、upなしの用法はあまりないような気がします。 calm him downは、downなしで十分通じますね。 なんで?といわれても困るのですが。 なお、英作文の問題で、けつまづき転がり落ちるとか、転落するとか、墜落するとか難しい日本語が出てきて、どうしてもぴったりの英単語が思いつかなかったら、go downにしてしまいましょう。 逆に、よじ登るとか、とび上がるとかは、go upにしてしまいましょう。
補足
いろいろ考えましたが、calm him down「彼を落ち着かせる」という内容でdownがない文はあまりというか、ほとんど発見できませんでした。cheer himにしてもcalm him にしてもどちらも意味が通じないということはないと思います。ただ意味が変わるのではないかと考えました。そして副詞を入れるとその様子が明らかになります。副詞を入れないと漠然たる印象をうけます。
お礼
よく理解できました。分かりやすい説明をどうもありがとうございました。