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超基本的な質問:人の子と自分を呼んでいるイエスは、何故神の子と呼ばれているのでしょうか?
こんにちは、私は英語の勉強に為に、現代語版の英語聖書を旧約も新約も初めから最後まで読んだことがあります。 クリスチャンではありません。只読み終わった後、結局最後まで、何故自分の事を人の子と言っていた、イエスが、神の子と呼ばれるようになったのか今一わかりませんでした。 英語では、Son of god. スペイン語では、el hijo de dios. やっぱり、神の子と呼ばれています。 ど素人には、『人の子』→『神の子』への変化がさっぱり分かりません。 本当に基本的過ぎる質問ですが、これだけを聞きに、見ず知らずの教会に入っていって、神父さんや、牧師さんに聞く勇気はありません。 教えてください、よろしくお願い致します。
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イエスは生前、自分の事を「神の子」とも「救世主(メシア、キリストはメシアのギリシア語読み)」とも自称していませんでした。 ただ、弟子や周りの信者にはそう呼ばれていたようですし、それをたしなめるどころかよろこんでました(笑) =====引用・マタイに福音書=================== イエスは、フィリポ・カイサリア地方に行ったとき、弟子たちに、「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。(中略)シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。するとイエスはお答えになった。「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現わしたのは人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。わたしはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。黄泉の力もこれに対抗できない。わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でも解かれる。」それからイエスは、御自分がメシアであることをだれにもはなさないように、と弟子達に命じられた。 ※シモン・バルヨナとは、ペトロの事 ========以上、マタイ16.13~16.2=============== 中略の部分には、民衆がイエスの事を力のある預言者だとか言っていることを弟子がイエスに伝えています。 つまり、イエス自身は「自分が救世主だ。だから私に従え」とは言っていません。 その代わり、弟子が「あなたはメシアです」と言うと、それを受け入れています。 ペトロへ鍵を云々というのも重要で、この記述がカトリック教会でのヴァチカン(ローマ教皇庁)とローマ教皇の権威の裏付けとなっています。 ※ペトロとは岩という意味。「岩の上に教会を建てる」とはペトロがイエスの後継者、神の地上での代理人という意味であり、鍵をたくすというのも同じ。ローマにはペテロの墓があるとの伝説があり、それ故ローマ教会がすべての教会の長(ペテロの後継者)という解釈。 初期のキリスト教には五本山(ローマ、コンスタンティノープル、イェルサレム、アレキサンドリア、アンティオキア、)を中心に、主導権争いがありました。その過程で上記の「※」部分の論理が確立していきます。 それと同時に、所謂「神学論争」なるものがありました。 そこで、三位一体説が採用されていき、恐らくこの過程でイエスの事を「神の子」と呼ぶようになったのでしょう。 この三位一体は、「神である父」と「子であるイエス(ロゴス)」と「聖霊」は一つの「位格」であるという説です。「父と子と聖霊の御名において」ってやつですね。 これに対立する説が「神とイエスは別の位格で、イエスは人の子である」(アリウス派)と唱えていました。(実は初期キリスト教ではこっちの説のが優勢だったけど、政治的に三位一体派が勝った) 恐らく、この論争の過程で「父の子」という名称が使われるようになったのかもしれません。 ただ、これはあくまでも一説でありハッキリとしたことは歴史の闇の中といったところでしょうか。
その他の回答 (3)
度々すみません。 さっき、クリスチャンの知人に聞いたら、 「人の子」は「聖なる人の子」と言う意味で、 「聖なる人」=「神」なので、「人の子」=「神の子」らしいです。 先ほどは、あてずっぽうで回答してすみません。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 わざわざ、クリスチャン方の聞いていただきありがとうございます。 私にもクリスチャンの知人はいますが、宗教的話題をしたら、「教会に来い」と言われないか怖くて聞くことができませんでした。 なるほど、 <「聖なる人」=「神」なので、「人の子」=「神の子」らしいです。> これは、意外でした。 これは全く頭の中に浮かび上がった事の無い考えで、本当に吃驚しました。 やっぱり日本語とは一つの言葉に対するニュアンスが違うのかも知れません。 キリスト教は理解するのが難しいです。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございました。
私も専門家じゃないからよくわからないんですが・・・ 多分、イエス・キリストは神とマリア(人間)の子供(人と神のハーフ)だから、 人の子だけど、神の子なんじゃないでしょうか? アメリカ人と日本人の子供は、 アメリカ人ともいえるし、日本人とも言えるのと同じかな?と思ったんですが… 全然哲学的な答えじゃなくてごめんなさい。
補足
ご回答ありがとうございます。 #3の方にまとめて、返信文を書かせていただきました。 ご多忙の中、2回もご回答いただきありがとうございます。
- j_nishiz
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Wikiで探したら、分かりにくいことこの上なく、ますます混乱しました。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/6832/tri.html 上の文章を全部読むと何となく理解できるでしょうか。 要は、後世の人々がイエスを神格化した、と言うことですね。 私自身は神は信じる方ですが、現在のキリスト教の教義は少々違和感というか、イエスの教えを曲げているような、気がします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 回答者さまのリンク先、私のパソコンでは文字化けしてしまい、読めませんでした。 <要は、後世の人々がイエスを神格化した、と言うことですね。> その可能性もありますね。 しかし、科学が進んだ今の時代では、聖書の原本を調べれば…、 とは言っても、最古の聖書がWikiによれば死海文書。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%81%96%E6%9B%B8 う~ん、結局のところ素人には、難しい! <私自身は神は信じる方ですが、現在のキリスト教の教義は少々違和感というか、イエスの教えを曲げているような、気がします。> そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません。 兎に角、色々な意味にとれる紛らわしい言い方が多いですね(これは、私の読解力の問題かも。) ご多忙の中、ご回答ありがとうございました。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 <「人々は、人の子のことを何者だと言っているか」とお尋ねになった。(中略)シモン・ペトロが、「あなたはメシア、生ける神の子です」と答えた。> この引用文を拝見してから、暫く呆然としてしまいました。 こんなに堂々と、「神の子」と言っている箇所が記憶に残っていなかったとは! メシヤという言葉も素人にはややっこしい!(と感じるのは私だけでしょうか?) ここで「神の子」と言っていたのですね! <御自分がメシアであることをだれにもはなさないように、と弟子達に命じられた。> 「神の子」も、秘密事項だったのかもしれませんね。 それで、「人の子」と普段は自称していたということでしょうね。 <そこで、三位一体説が採用されていき、恐らくこの過程でイエスの事を「神の子」と呼ぶようになったのでしょう。> 私以外にも、沢山の人が混乱したのですね、きっと。 なんだか安心しました。 <「神とイエスは別の位格で、イエスは人の子である」(アリウス派)と唱えていました。(実は初期キリスト教ではこっちの説のが優勢だったけど、政治的に三位一体派が勝った)> 初期キリスト教の方達にとって、「人の子」の説が優勢だった…これは意外です。 「人の子」の語感が聖書の言語と違うから、私は誤解したのかと思っていましたが…。 (日本語の人の子=人間、聖書の言語の人の子=神の子のイメージを含む。 と思っていました。) 何故初期の人達まで…と、暫く驚きましたが、これは、「神の子」という事を秘密事項にしていたから、という事になるのですよね。 <恐らく、この論争の過程で「父の子」という名称が使われるようになったのかもしれません。 ただ、これはあくまでも一説でありハッキリとしたことは歴史の闇の中といったところでしょうか。> 真実は歴史の闇の中にあるとは、残念! とはいえ、明確な答えがあったら、現在のように沢山の宗派は存在しませんよね。 よくよく考えてみると、当時の人達は、まさか、後世の人達が混乱するとは思っていなかったんでしょうね。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。疑問は解決しました。