イスラーム教の教典はなんでしょうか？

質問

イスラーム教の教典はなんでしょうか？
やっぱり「コーラン」のみなのでしょうか

ムハンマドは「旧約聖書」、「新約聖書」をイスラーム教にさきだつ神の啓示の書とみなした
とあったんですがこれはイスラーム教の教典が「旧約聖書」、「新約聖書」ということを言ってるのではありませんよね？

回答No.3

tyr134 · ベストアンサー

キリスト教・イスラーム教はともに元々、ユダヤ教が原点です。（ユダヤ教の原点は何か？は割愛）

そのユダヤ教を改革しようとして出てきたのがイエスです。
しかし、結局は改革ではなく分離独立という道を選び、その宗教がキリスト教となります。
成立は紀元前後ですね。

イスラム教は7世紀にアラビア半島で生まれた宗教です。
ユダヤ・キリスト両方の影響を受けて成立しました。

よって、ユダヤ・キリスト・イスラームは３つ併せて「アブラハムの宗教」と呼称されます。
お互いがお互いに密接に関係しているので、共通点もたくさんあります。

１・「聖典」の共通

ユダヤ教は『旧約聖書』（ただしこの呼称はキリスト・イスラム教からのもので、ユダヤ教徒自信は単に「聖典（タナハ）」と呼びます）を唯一の聖典としています。

キリスト教は『旧約聖書』にイエスやその弟子の言葉や手紙を収めた『新約聖書』が加わります。

イスラム教は『旧約聖書』と「『新約聖書』の中の４福音書」に加え、ムハンマドの言葉（＝神の言葉）をそのまんま記した（とされる）『コーラン』が加わります。

２・共通の預言者

預言者とは、予言者とは違い、「神の言葉を預かり伝える人」という意味です。
３宗教とも、この預言者の存在を重視しています。
そして、預言者は一人ではなくて何人もいます。
当然、共通の預言者もいれば、一方は認めるけど一方は否定される預言者もいます。
共通のモノとしては、

アブラハム・ノア・モーセが有名どころですね。
で、そこにイエスが加わるとキリスト教。
さらに、ムハンマドが加わるとイスラム教です。

しかし、認めないところで対立してる部分もあります。
ユダヤ教は、イエスもムハンマドも認めません。
キリスト教はムハンマドを認めません。
イスラム教はすべて認めますが、最大にして最後の預言者がムハンマドであると主張します。（イエスはあくまでも「人間」であり預言者の一人）

ちなみに、「聖書」というのは、どれも一冊の本ではなくって、幾つモノ書が集まった書籍群です。
宗派によって、認める書は違っていたりします。
また、当然重要視される聖書も違います。
ユダヤ教は、新約聖書・コーランを聖典と認めず『旧約聖書（タナハ）』のみを信じます。

キリスト教は旧約聖書も大切にしますが、それ以上に新約聖書を重要視します。
ちなみに、「約」というのは、「契約」という意味です。
イエス以前の「契約」を記した書なので「旧約」、イエス以後の「契約」を記した書なので「新約」と呼ばれています。

イスラム教は、旧約・新約聖書共に聖典として認めていますが、一番重要なのが「コーラン」です。
んで、この『コーラン』には「コーランを読むだけじゃ十分ではなく、旧約聖書も新約聖書も読みなさい」って書いてあったりします。

ではでは、参考になれば幸いです。

回答No.4

tarohkaja

tyr134さんのお答がほぼ完璧です。

ひとつだけ。預言者について。
イエスについてですが、
ユダヤ教では 「偽預言者」 とします。
イスラム教では 「預言者」 です。 もちろんムハンマドが最高の預言者です。
キリスト教は、預言者とするのではありません。
ナザレのイエスが 「キリスト＝メシア」 であるとするのがキリスト教です。
直接の質問には、tyr134さんは完璧と思います。

回答No.2

frown_knight

ご質問の通り旧約聖書と新約聖書についても神の啓示として認めています。
ただしイスラムの立場ではこれらは不完全なものであり、コーランこそが最後にして最高のもの（これ以上のものはない）とされています。

回答No.1

gonshingo

いってる
コーランにイエスがでてくるぞ。てか読んでみ。
旧約と内容一緒だから。盗作か、とつっこみたくなるぐらいに。

てかな、イエスは神の具現化としての救世主（キリスト＝christ)とみなすか、
神の言葉を単につたえるだけの預言者なのか。この違いだけだよ。イスラム教とキリスト教は。

イエスを救世主としてみなすのがキリスト教。
イエスをムハンマドと同様に単なる人間であり、
神の言葉を伝えるだけの預言者としてみなすのがイスラム教。

だから、アッラーもキリストの神もエホバでもヤハウェでもみんな一緒のこと。
アッラーとは、アラビア語の定冠詞al に、神のlaaをつけただけ。the godのこと。

質問あればどうぞ。