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「蟻とキリギリス」は「蝉とアリ」というそうですが
「蟻とキリギリス」は「蝉とアリ」というそうですが、ギリシア語のイソップでは蝉とアリだったのがラ・フォンテーヌが出版した際、挿絵がキリギリスだったと聞きました。 これはなぜなんでしょうか?言語的な理由(うっかり、の理由より)でしょうか?たとえば、フランス語で「キリギリス」と「蝉」の単語が似ている、ということはありませんか? locust は「いなご」と「蝉」の両方の意味があることを思い出しました。フランス語では?
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このアリとキリギリスについての考察は 鹿島茂さんの本で読んだ記憶があります。 ちょっと手元に見当たりませんが, 論旨は南北の地理的な違いによって 昆虫の分布が異なることによる 単語(昆虫の名詞)の翻訳移入の問題を 論じたものでした。 とりあえずの回答ということで。 私の旅行体験ですが, 南フランスでは蝉がシンボルマークのようになっていて ポロシャツの刺繍やTシャツのプリントで 土産品として売られていたりしますが, 緯度が北海道より北になる首都パリでは 蝉の鳴き声などまったく聞けません。 こうした事情があって イソップからラ・フォンテーヌの翻訳に ”アレンジ”が生じたのだと思います。 (鹿島茂さんの説もそんな感じでした。) あやふやな回答で恐縮です。 どなたか,鹿島茂さんの著作をフォローしてくださると 良いのですが。
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- fine_day
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以前テレビ番組で解説していたのを聞いたのですが、セミはヨーロッパではなじみの薄い昆虫なのだそうです。 そこで出版時にヨーロッパでよく見られるキリギリスに置き換えたとか。 こちらにも経緯が載せられています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%81%A8%E3%82%AD%E3%83%AA%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9 http://www.gulf.or.jp/~houki/essay/zatubunn/lion/ari2.htm http://www.lib.pref.tochigi.jp/reference_ex/allr/r036.htm ロシアではトンボになっている、というような情報も目にしたことがあります。