- ベストアンサー
アーサー王はどうして湖に剣をかえしたのでしょうか?
湖の騎士 ラーンスロット エクスカリバーが湖の姫から与えられてかつそれをどうして、湖に返したのでしょうか? よく分かっていないので、簡単に教えてもらえないでしょうか? 宜しくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
エクスカリバーはただの剣ではなく、 王権とアーサーの男性能力(あるいは生命力)を象徴しているといわれていて、 異世(不死の世界)に戻すことで、傷ついたアーサーを癒すことができるのです。 それで三度命じて、ペディヴェーレに剣を湖に投げ込ませ、 手が受け取ります。 これでアーサーが人間界を去る準備が終わり、 モルガン・ル・フェイと船でアヴァロンの谷(ここも異界)消えていくわけです。 アーサー王の各物語に登場する場所は、人間界とその他の世界が混ざっていて 森や湖はその境界となっています。 ちなみにランスロットは湖の淑女に育てられたことから 湖の騎士と呼ばれますが、アーサーがエクスカリバーを投げ込ませる湖とは関係ありません。 ヴィヴィアンを登場させる話もありますが、話を混合して単純化しただけで最初の話とは違うものです。 ランスロットは話はもとはアーサー王とは全く別の伝説から創作されたので 二つの話には整合性はありません。 あとランスロットは自ら餓死するわけですが、 神に愛された血統であることから、キリスト教が禁止する自殺をしたと解釈はなされません。 ランスロットの息子ギャラハッドなんかは神に愛されすぎて天国に連れて行かれたぐらいですから この一族は神に召されやすいタチなんでしょう。 アーサー王の諸伝説は、隠喩・暗喩だらけで、意味があるものと 意味が無いもの、意味がもともとはあったが現在ではわからなくなったものがあります。 なぜ湖なのかはいまはわからないもののひとつです。 しかし湖というわけですからランスロットは水に関係していて、 太陽の満ち欠けによって力が変わるガウェインは火に関係している。 だから二人の最強の騎士の戦いでガウェインはランスロットに負ける のだろうとかいろいろ考えられます。 水は生命につながるし、湖は一種の鏡でもあるので、 単純に異界とのドアだったりもします。 ま、いろいろな説があり、話しのバージョンもたくさんあるのですが、 基本的には伝説には理由なんてないのが普通です。 合理的な説明可能ならスーパーナチュラルな話とはいえませんからね。
その他の回答 (2)
- PENPENMAKKY
- ベストアンサー率17% (344/1984)
歴史よりも文学の方で聞くべきです。
- EFA15EL
- ベストアンサー率37% (2657/7006)
まず、アーサー王の伝説はほとんどが架空の話であって、しかも様々なバージョンが存在する事を念頭において下さい。 ラーンスロットは登場人物のひとりであり、湖の精に育てられたとされる騎士ですが、その最期は自殺であるとするのが普通かと思います。 エクスカリバーをアーサー王が返却したという話は、彼の最期のシーンで語られます。深手を負って自らの死期を悟り、死ぬ前に本来の持ち主へ返した(そしてアヴァロンで死を迎えた)という流れです。 アーサー王がエクスカリバーを自らの所有物ではなく、あくまで湖の精から借り受けたものだと考えていたのか、自らの死後を思って(それを悪用させないために)返却したのかは語り手によって考えの分かれるところでしょうね。 あなたが読んだバージョンの作者が分かれば、もう少し掘った回答が出てくるかも知れません。