おそらく、それほど深くない話であると思うので。
簡単に言えば、タイはどこの国にも植民地化されておらず、独立国を維持している、ということです。18世紀から現在にいたるまでバンコク朝を維持しています(ただ、クーデターによる政権交代は結構起きていますが。この前も起きましたね)。
なお、ほかに東アジアで独立を維持していたのは日本がありますね。中国は、見方によって非常に微妙な線にあるので、意見が分かれるところです(少なくとも第1次大戦のころは、ほとんど分割植民地と化していました)。
タイの独立に関して、基本的には、フランス(ベトナムなどインドシナ半島の東側を植民地として保有)とイギリス(ビルマとマレー半島を植民地として保有)の緩衝地帯として独立を保てたとする見方が一般的ですが、タイ自体も外国人を誘致して近代化を進めていましたから、自身の力による独立維持とする見方も、多少あります。
さて、日本との関係ですが・・あまり知られていないですがタイは第2次世界大戦における日本との同盟国(つまり味方として戦った国)です。イギリスの爆撃や、B-29の空襲も経験しています。関係としては、日本が仏印(今のベトナムを含めたインドシナ半島の東、つまりフランス領です)に進駐したころから、歩調を合わせ始めています。その前は第2次大戦について中立宣言をしていました。その後、日本が参戦するとほぼ同時に、宣戦布告を行っています。
しかし、最後には完全にそれを翻し(というか日本との同盟など、参戦した理由をうまく自国からそらしたのです)、ついには敵国条項(第2次大戦における連合軍の「敵」リストとでも考えてください)にすら名を連ねていません。これはタイの外交手腕の勝利といえます(今でもそうですが、タイという国は非常に外交が上手です。第2次大戦の前後におけるタイの外交は非常に巧妙で、見事といえます)。
なお、現在の日本との関係は友好的ですね。
さて、ビルマ、とですが・・当時はイギリスの植民地ですから、そもそもビルマという国はありません。イギリスとタイとの関係は、上で言ったとおりタイの立ち回りのうまさもあって、武力衝突をおこすほどの悪化を見せたことはなかったです(ただし第2次大戦では戦闘を行っています)。
ビルマ独立後も、軍事政権で経済的に芳しくない状態が続くビルマとの関係は、それほど悪いという話は聞きません。しかし、ビルマ国境付近には、俗にゴールデントライアングル(黄金の三角地帯。タイ、ビルマ、そしてラオスの国境がちょうど重なる地域)とよばれる世界的な麻薬生産地帯があり、越境(あのあたりに国境警備なんかはほとんど無いです。なにせ一昔前までは行くのはマフィアくらいとよばれた地域です。なのでほとんど自由に行き来しているようです)しての麻薬の移動が多く行われています。ただしタイはこれを厳しく取り締まっています。ただしほかの2国がゆるいため、いまだに生産地です。
まあ、2国との関係はこんな感じでしょうかね・・いまひとつ質問が漠然としていてわかりにくいのですが、たぶんこんなところで大丈夫だと思います。