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なぜ「殖民地」と書かない?

次のQ&AのANo.10を読んで、 そういえば、なぜ「植民地」は「殖民地」と書かれないのだろう? と疑問に思いました。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4200968.html > ANo.10 > 植民地って、この前までずっと、奴隷達に木を植えるように指示して、森を増やしてるのかと思っていました。 > だって「植」なんて字が使われてるもんだから・・・ 私も中学生の頃、なぜ「植」なのか理解できないまま、「きっと現地で食べ物を栽培したからだろう」くらいに考えて、丸暗記した覚えがあります。 goo辞書(大辞林 第二版)で調べてみると、 「しょくみん」には「植民」と「殖民」とが掲載されていますが、 「しょくみんち」には「植民地」しかありません。 「民を殖やす」の方が直感的に理解できそうですし、意味の上でも適切に思えるのですが、「殖」を避ける理由が何かあるのでしょうか? それとも、「植」の方が意味の上で合理的なのでしょうか? どなたかご教示くださると幸いです。

みんなの回答

  • Ishiwara
  • ベストアンサー率24% (462/1914)
回答No.5

英語の「plantation」に、かなり影響されていると思います。

21happy
質問者

お礼

「plantation」には「農場」だけでなく「植民地」の意味もあるんですね。説得力を感じます。 ご回答ありがとございました。

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  • Big-Baby
  • ベストアンサー率58% (277/475)
回答No.4

戦後大幅な文字制限が行われたのは周知の通りですが、ふと、手元に戦前の歴史教科書(文部省検定済)があったので見てみるとすでに「植民地」になっていました。戦後の漢字制限のためやさしい字になったということではないようです。また、中国の漢字辞典で「植民地」を引くと、「即殖民地。植通"殖"」(すなわち殖民地のこと、「植」は「殖」に通ず)と解説してありました。漢字には通用というものがあり、慣用的に別の漢字で代用できるというものです。「殖」の場合も「植」と発音がまったく同じなので慣用的に代用し、それが定着したということのようです。

21happy
質問者

お礼

中国の辞典に「即殖民地」と書かれているということは、元々は「殖民地」なのでしょうね。 戦前の歴史教科書に「植民地」と書かれていたのであれば、「植民地」しか見かけないのも納得です。 ……というか、「ふと、手元に戦前の歴史教科書」という状況にびっくりしました。 いろいろと調べていただき、ありがとうございました。

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回答No.3

「殖」を避ける理由が何かあるのでしょうか? それとも、「植」の方が意味の上で合理的なのでしょうか? そういう理由はありませんし、“殖” でも十分合理性はあります。その点は漢和辞典で「殖民・植民」を調べてみればよく解りますよ。ちなみに、私が持っている国語辞典には「殖民地」も載っています。 ただ、実際問題「殖民地」という記述はあまり見かけません。つまり「植民地」の方が優勢であることは疑いのない事実です。 その理由ですが、植民地経営というものは個人レベルで出来ることではなく、ほぼすべてが国家的なプロジェクトです。そうなれば、ことごとく行政が関与することになります。ご存知の通り法令用語や行政用語は極力表現が統一されます。つまり同義の言葉が複数ある場合、どれか一つを選ぶ必要があるわけで、その結果たまたま「植民」が選択され、民間もそれに倣っただけのことだと思います。 もし植民地経営が企業や個人レベルで盛んに行われるものであったならば、「植」より「殖」の方が一般的になっていた可能性も否定できないと思います。

21happy
質問者

お礼

説得力を感じました。 ご回答ありがとうございました。

21happy
質問者

補足

漢和辞典の存在は、指摘されるまですっかり忘れてました。 久しぶりに本棚から引っぱり出して調べてみると、「歹」の意味は「肉の削りとられた、人の白骨死体」とのこと。確かに、この部首の付く漢字(殉死 など)には、あまり喜ばしい意味がないですね。「殖」も元々の意味は「まっすぐにのびた硬直死体」で、そこから「ふえる」の意味になったようです。「増殖」や「生殖」のように「ふえる」イメージしかなかったので意外でした。 ご指摘のおかげで勉強になりました。ありがとうございました。

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  • fumkum
  • ベストアンサー率66% (504/763)
回答No.2

>なぜ「殖民地」と書かない? 漢和辞典で「殖」の字を調べられたようですが、「植」の字は、「じっと定着させる」・「定着させて育てる」との意味を持っているようです。この意味が「植民」という熟語の元の意味だとされていました。 基本的に、植・殖の字は同類の字で、成り立ちも近いので、「植民」・「殖民」共に使われ、意味的には、両方共に「本国以外のまだ開かれていない土地に人を移住させて、開拓すること。またその移住民」とあります。 ただし、「ショクミン」を、「植民」・「殖民」の両用を記載しているのは漢和辞典の記述で、新明解国語辞典には「植民」はありますが、「殖民」も、「植は殖とも書かれる」などの記述はありません。ワ-ドの変換では、「植民」・「殖民」、「植民地」・「殖民地」共に出てきます。 考えられるのは、歴史用語としては「植民」・「植民地」が採用され、それが定着しつつあるのではないでしょうか。私が子供時代には、「殖民」・「殖民地」の表記を見たような記憶がありますから。 以上、参考まで。

21happy
質問者

お礼

私も「殖民地」という表記を見たことがあるのですが、そのときは「殖(ふ)やす」の方がわかりやすいなぁ、と漠然と思っただけでした。 先日、質問文に掲載のQ&Aを読んで、そういえば、なぜ「殖民地」と書かないのだろう、と思った次第です。 いろいろと調べていただき、ありがとうございました。

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noname#68267
noname#68267
回答No.1

う~んたぶん、植民というのは、本国から人が移動するその様子を表現しているんだと思いますよ。わかりやすく例えるなら、田植えみたいな感じでしょうか。苗が人で、田んぼがその植民先です。実際の植民には田植えにおける「手」は確認できない場合もありますが、苗が土地に刺さって根づくイメージってことで、、、伝わっているか不安です。

21happy
質問者

お礼

おそらく、仰りたいことは伝わってます。 このような例えで言われて初めて、昔の君主から見ると人民は草木みたいなものであり、本当に「人民を植え付ける」感覚だったのかもしれないと思いました。 ご回答ありがとうございました。

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