<時代背景>
15,16世紀頃からヨーロッパ大陸は大航海時代を迎えました。
航海によってアフリカ、アジアにも目を向けられ始めスペイン、ポルトガルによる植民地、次にヨーロッパ列強国(英、仏、独、伊、蘭など)が新たに加わりアフリカ、アジアがそれらの植民地となりました。
幕末から明治維新の過程に於ける日本国内は相当混乱しました。ただ単に国内の問題にかかわらず、この国内騒乱時に外国によって植民地化されることもその当時の賢人者や支配層は検討したことでしょう。
江戸時代、鎖国政策下でもオランダを通じて世界の情報は得ていましたから次々に植民地されるアジアの状況をみて、その危機感は計り知れないものだったと思います。
維新に成功した明治政府は早速に「富国強兵」で欧米列強国の仲間入りを進め、国内整備(法体制=大きくは憲法、社会基盤、国軍など)に努めました。
この頃、日清、日露の戦争が相次いで起こりました。それは朝鮮半島の利権をめぐる清との戦いであり、また後者は南下政策(地理的にもロシアは寒い地方にあり暖かい方面に領土を拡大したい願望が、今でもある)を進めるロシアの拡大を阻止する戦いでした。
日清戦争はその後のアジアの地図を大きく変えました。それまで「眠れる獅子」といわれる清が小さな島国の日本に敗れたから欧米列強は中国大陸に目を付けました。大陸は日本をはじめとして数ヶ国の支配下に置かれました。
この頃になると国全体を支配するのは効率的ではなくその国のある地域を「租借」という形で実効支配する方式に変わっていきました。日本は「台湾」を手に入れました。また、1910年に「韓国併合」をしました。2つの戦争に勝った日本は「帝国主義」をまっしぐらです。
昭和初期までこの状態は続きます。
ロシアの南下政策における「満州」の利権争い、国内の大凶作、世界恐慌、経済政策の行き詰まり、政治家の汚職、腐敗から軍部の独走が始まりました。国内問題から国民の目をそらすため、また食料問題解決のため軍部の独走を政治(政治家)は事後承認を連発しました。波紋は段々と時間とともに大きくなっていき太平洋戦争(日本名=大東亜戦争)へと、続きます。
>日本はなぜ台湾や朝鮮を植民地にしようと思ったのでしょうか?植民地にすることで日本に何か有益となるものがあったのでしょうか?
領土の拡大と日本を守るためです。「台湾」については日清戦争の代償です。
>日本は植民地支配を賛美しているって聞いたのですが、何をどういう点で賛美しているのですか?
賛美はしていません。確かに朝鮮半島に於いては日本国名の使用や日本語教育を進めたみたいですが、それはそれで他の国の文化そのものを否定することで良くないことです。しかし、他の面では社会インフラなど今現在の韓国や台湾の基礎はその当時に出来上がったものです。
個々の悪いことを上げれば切がありませんし、同様に良いことをあげても切がありません。でも、今に教科書は悪い事ばかり教えているでしょ?
>植民地支配のことでまだ日本と韓国はギクシャクしてるんですか?
踏んだ側は忘れても、踏まれた側は忘れません。
<まとめ>
今現在の国際法体系や物の考え方で、1世紀前は語れないと思います。「帝国時代」には今のような概念はありませんでした。
個人レベルではどうかわかりませんが国家レベルでは解決しています。
補足
回答ありがとうございます。上から3行目に出てくる「当時」という言葉。これはいつのことを「当時」と言っているのでしょうか?日本が台湾を支配しているときのことですか?すいません、勉強不足で・・・。