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ピアジェの発達理論について教えてください。
ピアジェの発達理論の重要概念でもある「シェマ(schema)」「同化(assimilation)」「調節(accomodation)」について簡単に教えてください。
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- gongfuu
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カンタンにニュアンスを捉える程度に,参考にしてください。ボクの勝手な解釈が混じっている可能性がありますので,その意味でも参考程度に。 ピアジェは、人間はどのようなメカニズムで環境を認知し適応し発達していくのかを解明しようとしました。例えば、私たちは、そこに椅子があれば座ることができます。それがどこであれ、切り株の上でさえ,「座れそうなら」座ることができます。このことについて,ピアジェは,私たちが「座る」という行為を自然に行えるのは、「座る」という行為について一般的な心的構造,行動の下書きがあるからなのだと考えました.「この切り株は座れそう」とか「このエンピツの上には座れない」とかわかるのは、私たちのこころに「座る」ことの枠組みがあるからなのだそうです.その枠組みのことをシェマと呼びます.椅子に座るのも,切り株に座るのも同じ「座る」ことのシェマが具体化したもの(感覚運動シェマ)であると考えられます. 私たちの中にあるシェマは,環境に適応しようとその認識を変化させたり環境をとりこんだりします.同化は,環境をシェマに取り込む働きをさし,調節はシェマを環境に合わせて変化させる働きのことをさします。 同化と調節は,2つの風船で考えると分かりやすいかと思います.ストローでつないだ2つの風船,一方はしぼんでいて,もう一方はパンパンに膨れています。空気が2つの間を自由に動けるようにしてやるとパンパンの風船からしぼんでいるほうへ,空気が流れて2つの風船は同じ大きさになります。このように、私たちはシェマと環境の間(2つの風船)で同化と調節(空気のやりとりをして),均衡化(equilibration)(ふうせんがどちらも同じになる)を目指そうとするのです。ただし,風船の例では一方から一方へ明確に空気が流れていきましたが,同化,調節については不可分な概念で,相互作用的に働くとされています.
- Diogenesis
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#1さんの回答はごもっともですが, 質問者さんが「簡単に」とおっしゃるのですから 思い切り簡単に教えちゃいますね。 シェマはフランス語で「図式」とか「枠組」のこと。 英語でいうスキーマですね。 ギリシア語由来の単語で,複数形は“schemata”。 心理学においては われわれが自己を含む世界を認識する際に利用しているとされる認識枠を指します。 スキーマ概念のもうひとりの唱道者であったフレデリック・バートレットは 文化依存的な認識枠の存在を指摘しましたが, ピアジェのシェマは生物学的基盤を有しつつ 環境との相互作用の中で発達してくものと想定されています。 で,同化は既有のシェマに当てはまる形で世界を取り込むこと, 調節はシェマの側を組み替えることです。 調節の前と後では同じ世界の見え方が違ってくるというわけです。 このアイデアは科学論の分野でパラダイム(paradigm)と呼ばれるものと似ていませんか。 事実,パラダイム概念の唱道者であるトマス・S・クーンは ピアジェの主催する発生的認識論研究センターで共同研究を行なっているのです。 どうです。簡単でしょ?
- hukuponlog
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そりゃ、無理です。全学対象の共通教養でも、90分講義。教育学部生を対象にする場合には、90分で2~3回。ゼミなら一年間かけてやる話です。