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パンドラの箱から生まれる希望とは?
- パンドラの箱については、希望だけでなく、災いも封印されていたとされる裏話が存在します。
- 一般的には希望の話が有名で定着していますが、裏話では希望は存在せず、災いのみが封印されていたという説もあります。
- この裏話が後からできたフォークロアであり、希望の話が真実である可能性も考えられます。
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パンドラの甕(まあ箱でもよいのですが)に希望が残った、というのを「前知の災い」と置き換えるのは、他の話と混同されているようですね。 パンドラは最初の人間の女として神々からあらゆる魅力を与えられます。しかし聡明なプロメテウス(先に考える人)は彼女を拒絶し、弟のエピメテウスが妻にします。そしてついにあけてはならない甕を開いてしまい、この世にあらゆる災いが飛び出しますが底に「希望」だけが残った、ここまでがヘシオドス。よろしいですか、甕の中に残っていた、ということは「この世にあらゆる災いがあっても希望だけはなかった」のです。めでたしめでたしではなく恐ろしい話ですよ。 アイスキュロスの悲劇「縛られたプロメテウス」ではプロメテウスは「人間に火を与えた」ためにゼウスから罰せられますが、火と共に彼が人間に与えたものは「盲目の希望」です。また人間が「運命を先に知ることがないように」したのも彼です。(縛られたプロメテウス248-250) プラトンの「ゴルギアス」が伝えるところによると「人間が自らの死の時をあらかじめ知ることがないよう」プロメテウスを遣わしたのはほかならぬゼウス自身です(523d)。 つまり「前知の災い」が人間のところにないのはゼウスの命を受けたプロメテウスが奪ったからです。 甕の底にひとつ「希望」が残ったとすれば、世間に「希望」はない。ところが、プロメテウスが「前知の災い」と引き換えに「希望」と「火」を人に与えたのです。 以上を総合すれば「希望が残った」話が有名だけど、その続きの話も古来知られていた、ということになります。
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浦島太郎の玉手箱と同じように考えられないでしょうか。
補足
? あけてはいけないものには災いしか入っていないという意味ですか? そういえば浦島太郎もその後のエピソードみたいな伝説があるようですが。
- otasuke009
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前知の災いだけは飛び出さなかったから希望を失わずに済んだのでしょう。「裏話」という表現には語弊があるようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%AE%E7%AE%B1 質問の前提に無理があるのですが、(1)~(3) のなかでは、(2)が正解の可能性があるかもしれません。
お礼
やはり前知魔の話は嘘というわけではないようですね。 結果はともかく意味は大違いなのですが。
お礼
なるほど。前知の災いの話のさらに前があったのですね。 それが混同されて前知の災いの話になり、そこからさらに希望の話になったと。 最初は箱(甕)のなかには何も残っていなかったわけですか。