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パンドラの箱の中身について

パンドラの箱(壺)について質問します。 「パンドラが箱を開けたとたん、諸悪が箱から飛び出し、最後に箱の中に希望が残った。」という話があります。質問したいのは、この諸悪の中身なのです。 どの本をよんでも、「嫉妬・憎悪など」と「など」で済まされているのですが、一体箱の中にはいくつの悪(?)が入っており、それは具体的にはどのようなものだったのでしょうか?ご存知の方がいましたらご教授ください。

みんなの回答

  • daizu808
  • ベストアンサー率24% (29/118)
回答No.4

質問の趣旨からズレてしまいますが、#2 #3の方が言っているように希望も災いだったという本を読んだ記憶があります。 残っていたから希望なのであって、箱の外に出てしまうと、先のことがわかってしまう現実に変わる。 つまり未来の全てのことがわかってしまう。 生きる楽しみがなくなる。 わからないからいろいろやってみようと思ったりする。 向上心や生きる目的を奪う災いに変わる。 といった感じの事が書いてあったような気がします。 曖昧な記憶ですみません。

energy
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。参考というより、自分自身の勉強になりました。 ありがとうございました。

  • aster
  • ベストアンサー率70% (374/533)
回答No.3

  「原典」と言っても、ギリシア神話に原典などありません。これは、紀元前14、13世紀頃のホメーロスの叙事詩や、一連の叙事詩断片、そして紀元前8世紀頃のヘーシオドスの「テオゴニアー」や「仕事と日々」に記された神々についての言及、またギリシア悲劇などに登場する神々への言及を元に、漠然と、「神話」の物語や神々の系譜が決まって来たのです。 また、時代が経過するにつれ、段段複雑になって来るのと、古典ギリシアの教養として必要とされたので、アポロドーロスなどが、「ビブリオテーケー」などに、まとめあげた結果、ギリシア神話という形の決まったものができたのです。 それ以降も、ローマ時代にオウィディウス・ナッソが「転身物語」で色々な話を脚色したり、創作したりしたので、話が増えてきたのであり、後世にも、ギリシア神話をまとめる人がいたので、体系的なギリシア神話というものがあるように思えているだけで、実際は、元々はそんなに体系的なものはなかったのです。 体系的な記述で一番古いのは、多分、ヘーシオドスの「テオゴニアー(神々の系譜)」で、一般に知られる、パンドーラーの話は、ヘーシオドスの「テオゴニアー」と「仕事と日々」に記されています。両方とも、小さな著作なので、そんな「災厄」の種類について、こまごました詳細は書かれていないはずです。 後世において、パンドーラーの神話の本来の話の意味が失われているというか、誤解されているのです。パンドーラーは、ヘーシオドスでは、人間に災いをもたらすため、神々が計画して作り出した「災いの女」であるのです。参考URLに、この話の少し詳しい説明があります。 パンドーラー自身が、人間に対する災いであったのです。人間がパンドーラーを受け入れることは、神々の計画で、人間を罰し、不幸にすることだったので、パンドーラーが壷の蓋を開けることは、神々は予想していたのです。 パンドーラーが携えた壷には、「神々からの人間への贈り物」が入っていたのであり、パンドーラーという名前自体が、「あらゆる贈り物の女」という意味です。参考URLを見ると分かりますが、この話の前に、プロメーテウスによる、人間への火の贈り物があったのであり、火によって、人間は、悲惨で不幸な状態、飢えや寒さの苦しみから解放されたともされますから、飢えや寒さは、パンドーラーの壷に入っていたとしても、それ以前からあったことになります。 「希望」は災いなのか、そうでないのかと言えば、微妙な話で、希望は壷のなかに残ったので、世界には広まらなかったのです。すると、世界には、災いが満ちて、希望はなかったということになります。 しかし、元々の古いヘーシオドスの話では、パンドーラー自身が、「贈り物」という名の災いであったのであり、女の祖先がパンドーラーですから、女が災いの根源だったということになります。女の元にぐずぐした希望が残り、希望があることが、中途半端で災いだったとも解釈できるのです。 希望は最後まで残り、最後の災いだという見方です。しかし、後世のパンドーラーの話では、「贈り物は良きものだった」ということになります。そうとしても、最低の良きものが希望だったことになります。あるいは、はかなくも頼りにならないのが「希望」です。 パンドーラー自身が災いで、その「贈り物」が災いだったのですから、それは「あらゆる(パンテス)災い」だったということになります。ヘーシオドスは、災いの種類を幾つか挙げていたかも知れませんが、古代の散文詩ですから、そんな、十も二十も列挙してはいなかったはずです。   >No.181472 質問:パンドラーの箱の意味 回答 No.3 >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=181472  

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=181472
energy
質問者

お礼

大変参考になりました。ありがとうございました。「原典」が存在しないというのも分かりました。どうもありがとうございました。

  • Horus
  • ベストアンサー率14% (78/528)
回答No.2

 すべての禍が詰めてあったと言いますから、悪いもの全部で良いんじゃないでしょうか?数え切れないから、など、になっているんじゃないんですか?数えてくれなんて言われても誰もできませんよ。世の中、善くないことが多すぎますもの。(^^;  でも、後になると、逆にすべての善いものが中に入っていたので、これがすべて飛び立ち、最後に情けない希望だけが、人間に残されたのだと言ってます。この方が、正しいのかも?だって何で善くない物と一緒に希望が入ってなくちゃいけなかったの?希望ってもしかして一番の禍のもと?  まじめな話、このお話は明らかにイブ伝説と関わりがあります。だから、もとはツボじゃなくて林檎?  却って疑問を深めてしまって、ごめんなさい。(^^

energy
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございました。 「希望が一番の禍のもと」というお話しにはウ~ンと唸ってしまいました。なるほどなぁ、って感じです。 どうもありがとうございました。

noname#118466
noname#118466
回答No.1

パンドラの話はギリシャ神話ですが、原典が読めないので果たして諸悪の詳細が書かれているのか分かりません。どの本を読んでも詳細が書かれていないということは原典にも書かれていないのではないでしょうか。書かれていないでも人間社会の諸悪は昔も今もほとんど同じですよ。 諸悪とは、嫉妬、憎悪に加え、災いや種々の病気や、盗み、いさかい、人を苦しめるもの(辛苦)など人間が幸せに楽しく生活するのに不要なもの全てでしょう。パンドラの箱に『希望』が残っていたと言う事は、世が絶望的なこと(諸悪)に満ちていても人間が希望を失わない限り、それらの諸悪を取り除き幸せになることが出来るということを示唆しているのでは。

energy
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございました。 そうですねぇ、もしかしたら原典にも書かれていないのかもしれませんね。人間の本質は昔も今も変わっていないのでしょうから、確かに「諸悪・辛苦」みたいなものは今も昔も同じなのかもしれません。だとしたら数え切れませんよね。 ありがとうございました。