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意識と物質
アリストテレスは意識は物質に内在化されていると言っていましたが それならなぜ物質の中身を調べて意識を確認しなかったのでしょう?
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アリストテレスは、「意志=魂」は「物質=肉体」と不可分であると言いたかったんだと思います。 たしか、プラトンのイデア説を否定するための論理だったかと。 イデア説では、感覚(肉体)で捕らえられる世界は仮の世界であり、真実の世界は理性(魂)のみで捕らえられると考えました。 そして、イデア界には永遠不変の真実の姿があり、個々の肉体などは仮の姿でしかないと考えていた。 これに対し、アリストテレスはイデア界などはなく、個々の肉体とともに個々の魂があると考えた。 なので、「意識(魂)は物質(肉体)に内在されている」と言ったのでしょう。 >それならなぜ物質の中身を調べて意識を確認しなかったのでしょう? 古代の哲学は観念的(頭で考える)でしかありませんでした。 中には観察や実験を考える材料にした人もいましたが、今でいう科学程には確立されていませんでした。 現代で言う科学の実験主義(実験で再現性を求める)ともいえるものは、近代以降の産物なので、アリストテレスは実験・観察で明らかにするということを知らなかったのでしょう。
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- mmky
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「物質の中身を調べて意識を確認しなかったのでしょう?」 アリストテレスは意識のある物質(生き物)は機械やコンピュータとは違うことを知っていたからですね。コンピュータならメモリを差し込めばプログラム取り出せるけど、人間や動植物はそうはいかないということですね。アリストテレスが生きていれば「脳」を調べれば人間がわかるとはいわなかったでしょうね。
感情や思考の源泉をたどるわけですから、脳内分泌物いわゆるホルモンを調べることになるかと思います。このような取り組みは現代では始まっていますが成果は現れていません。 人体の構造を知らない時代にはアプローチ不能ですが、そのように試行錯誤したような話は物の本で見たような気がします。
ご質問に対しての答えになっていないかもしれませんが書いてみます。意識は物質と関係があることは確かですから、この意味で意識は物質に内在しているといえると思います。ただしこの内在というのは空間的な意味ではないと思います。
お礼
いろいろご回答ありがとうございました。 とりあえず可能性の高い答えを答えとさせていただきます。