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進化の中である特定のたんぱく質はどのように出来たのでしょうか?
たんぱく質はいくつものアミノ酸がつながって特定の働きをしていますが、進化の中でどのように発達してきたのでしょうか? 例えば酵素などは、アミノ酸の配列が一つ違うだけで、機能しなくなってしまうほど複雑です。ある本で読んだのですが、あるたんぱく質が偶然に出来る確立はものすごく低いのですが、そこに自然淘汰の考えを入れると、徐々に代を重ねることによって、生命に有利なアミノ酸の配列が次の代受け継がれ徐々に今あるたんぱく質になっていったとあるのですが、それでは、酵素の説明がつきません。なぜなら酵素がアミノ酸1つ違うだけで機能しないなら、最初から今ある酵素が作り出されてないと有利になりえないです。回答の際に、参考になった本やサイトを教えていただけると幸いです。
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「アミノ酸の配列が一つ違うだけで、機能しなくなってしまう」に若干誤解があるように感じます。 たとえば300のアミノ酸からなる酵素があるとした場合、300箇所全てが同様に機能にとって重要であるわけではありません。他のアミノ酸に変わっても機能に変化がないものや、若干活性が上下するもの、作用できる化合物の種類(基質特異性)が少し変わるもの、触媒する反応が変わるもの、さまざまです。もちろん、機能に必須なアミノ酸はそれ1つが別のものに変わるだけで機能を失います。 なんらかの原型になるタンパク質が、徐々に配列を変えて活性の強弱や、基質特異性、反応の種類、様々な面で多様化し、有利なものが残ってきたって感じじゃないでしょうか? 最初に機能を持つタンパク質が出来た時、それはどんなものだったのか興味がありますね。
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普通考えている進化では必ず原型が存在します。逆に言うと原型がなければ進化も存在しません。原型を考えないで進化を考えると土台がない建造物が空中に浮いているのを不思議がるのと同じになると思います。参考書としては大野乾氏のものが良いと思います。
お礼
そうですね、私は建造物が空中に浮いているのを不思議がっているのでしょうね。もっと勉強したいと思います。大野乾氏ですか。 早速、本を購入します。ご回答どうもありがとうございました。
- suiran2
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現在の酵素はタンパク質ですが,生命が発生した時点ではRNAが酵素機能を持っていたと考えられています。(現在でもその機能はありますが…) 現在の酵素はRNAを分子構造面で擬態しているのだという考え方を分子擬態と言います。つまり生命はRNAから始まったという考え方です。この考え方をRNAワールドと言います。Key words「分子擬態」「RNAワールド」で検索してみてください。
お礼
回答どうもありがとうございます。RNA ワールド!? 知りませんでした。 進化は奥が深いのですね。 キーワードを参考にもう少し勉強してみます。
お礼
とてもわかりやすい回答どうもありがとうございます。なるほど、酵素はすべてのアミノ酸の配列が完璧でなくても、働けるのですね。 酵素がどのように進化してきたのか疑問でしたが、腑に落ちました。