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神道のお墓の形状について
罰当たりな無神論者で宗教のことは詳しくありません。 現在の神道の墓は先のとんがったオクツキと称するものが多いようです(仏教の戦没兵士の墓と似ている)。 一方、祠のような墓(多分神道と思われる)もあり、こちらの方が古い形式のようにも思えます。 天皇家のような御大家のお墓は別として、一般人の墓の形状の変遷というのはあったのでしょうか。
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小生の家系が神道なので(人口数千の集落で普通の神道は数件、というレベルの土地)小生の家累代(といっても六代ほどでしかありませんが)の墓について、あくまで参考までに紹介します。 我が家の先祖は普通の農民、とは言っても本百姓ではあったらしい家系で、神道である以外これといって地域で目立つ家ではありません。 ※我が家に伝わる口伝では、江戸末期に国学が流行した折、それにかぶれたご先祖が神道に走ったといいますが…… 墓石そのものはヨーカン状の四角柱に近い形の自然石(明治大正期に建立)、あるいは自然石をスライスして、スライスした面を磨いたものです(第二次世界大戦後に建立)。 台座は自然石の風合いを生かしたものを用いており、ハスの花などの意匠は使っていません。 (数年前に改装しましたが、墓誌にあたる部分以外はそのまま移築しました) 中央にある石には家紋+「@@家累代之墓」と刻んでいます。 なお、墓自体はご近所の曹洞宗の寺院の墓地内にあります。江戸時代においては、我が家のご先祖はその寺の檀家であったことは間違いありません。なお残念ですが、我が家は明治時代に分家した家なので、明治維新以前の墓の形態についてはつまびらかではありません(本家の墓所をまじまじと見たことがないという(汗)) 大体世代ごと夫婦ごとで1つの墓石を使い、御霊の名前を刻みます。御霊の名前は生前の氏名+**命(**の部分は人により異なります)という形式です。 ……鈴木一郎大人之命、とかまあこういう類。 小生の地元近辺では一般的に「神道だからこうしろ」式な話はあまり聞きません。ですからお墓については仏式のお墓から、いかにも仏教な要素を差引いたもの、といった感覚です。 ちなみに我が家では、平然と墓石や、霊璽のある神棚に線香を上げております。何せ我が家一族以外では親族(代々の当主のお嫁さんの実家や、娘の嫁入り先など(ご近所その他は圧倒的に曹洞宗か浄土真宗))ですら神道の家がないので、お盆に「お線香上げないでくださいね」などと言うと角が立ってしまう(苦笑)
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歴史は存じませんので、現代の一般人の神道の墓事情について。 親戚の家が神道です。 神職をしている家なのでそういう意味では「一般人」と言っていいのか分かりませんが、まあ、家柄がどうとかいうのは全然関係のない、一般家庭です。 お墓は、別に変わったお墓というわけでもないです・・・ちょっと変わったデザインではあるけれど、祠っぽくもないし、四角いデンとした石です。 多少は神道的な考えを取り入れているだろう(玉砂利など)とは思っていましたが、石の形なんかは個性的なデザインなんだろうと思っていて、あんまり特に考えたことがありませんでした(^^; たぶん神道の伝統に則った形というわけじゃないと思います。 たしか普通に「○○家之墓」みたいに彫ってあったと思います。 少なくとも「奥津城(おくつき)」というのは今日まで知らなかったので、見たことない=彫ってないということでしょう。 あ、でもそれは数十年前に建てた新しいお墓でして、その後ろには柱が立ってます。卒塔婆でない、太めの高い柱が。たしか文字が書いてありますが、何と書いてあったか覚えていません。 そして古い時代のお墓は、石、岩みたいなのだったかもしれない。 でもそれは仏教でも古い時代のお墓なら、そんなのがあるのではないでしょうか。 この石材店の写真は、名前の刻み方だけ神道式で、見た目は仏教と変わらんようですが。 http://www.boseki.net/shinto.html そういえば神社には墓地ってないですね! 現代では、墓地を購入するようです。 http://5go.biz/ohaka/p101.htm http://ohaka.hnel.net/archives/2005/09/post_55.html http://www.kuyou.com/reien/detail/12020003/ イマドキは墓石の形状にはそれほどこだわってないみたいですね。。。 仏式と神式のはっきりした違いは、お線香を供えないところです。 榊(さかき)を供えます。 そうそう、塩、米なんかも。 http://kankon.homn.net/2005/08/post_366.html 一般人だと神道でもあり仏教でもあり(神棚も仏壇もある)という家が多くて、結局お寺にお墓がある家のほうが多かったのではないか???とも想像します。 そういえば一般的には、どんな人が神式のお葬式やるんでしょうね?? うちの親戚は神社関係者なので葬儀は当然神道だろうという程度で私は考えていたので、深く考えたことがありませんでした。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 ご親戚のお墓は「四角いデンとした石」ですか。フーム、いろいろあるんですね。 >この石材店の写真は、名前の刻み方だけ神道式で、見た目は仏教と変わらんようですが。 たしかに、あんまり尖っていませんね。普通は下から上へだんだん細くなっていって、先が尖っているんですが。 ご紹介のサイトを見ていたら、尖っているのは「天叢雲剣」を表していると出ていました。なるほどと思いました。 仏教の戦死した兵隊さんの墓も尖っているのは、武器を表しているのかも知れません。 >そういえば一般的には、どんな人が神式のお葬式やるんでしょうね?? 私の経験では、神式のお葬式はせいぜい20件に1件くらいでしょうか。神式は滅多にないので、お参りの仕方がわからないから、行列の最初の方に並ばないようにしています(笑)。 たしか、お宮参りのようにパンパンと音を出して拍手したらダメのはずです。 ありがとうございました。参考になりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 ご先祖さまが国学にかぶれた・・・これは相当なお宅ですね。 四角柱で台座はシンプルな感じなんですね。1代に1基というのは大きいお家には多いようです。 小生、新家なものですから、準備ヨロシク墓地を最近買いました。無宗教なものですから、墓石の形をどうしようかと、弱っています。ツルツルぴかぴかゴテゴテもイヤですし、現代彫刻風なのもドーモと思っています。 庭石でも灯篭でも苔むした古びたものが好きなんですが、自分の墓石ばかりはそういうわけには行きません(笑)。 神棚にお線香! よろしいんじゃありませんか。こういうものは気持ちです。日本では古来より神様も仏様もゴチャマゼでやってきました。 小生も形式にこだわるのはいやなほうですので、墓の花はチューリップでもバラでもいいぞ、と家族に云っています。 参考になりました。ありがとうございました。