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ロシア語の数に付随する格について
ロシア語の数に関する格について、どうして2,3,4は単数生格で、1が単数主格なのでしょうか(なにか理由があるのでしょうか?)?
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まず古代ロシア語(14世紀以前)では、1から4は同一のカテゴリーの数形容詞でした(ちなみに5以上は数名詞)。 1は単数ですので、後にくる名詞が単数主格を取るのは理解できます。それに対して2は双数ですので、かつては双数変化をしていました。ですが、時代が進むとロシア語では双数が失われ、2+双数形の変化だったものがさまざまな解釈を経て、最終的に複数主格→単数生格の形として解釈されるようになります。 16世紀になると同一カテゴリー内で2に隣接する3,4にその変化が拡張し、18世紀以降2、3、4+単数生格の形が完成されたと言われています(3,4はもともと複数として認識されていた)。 また、5以上は複数生格を取りますが、古代ロシア語では5以上は数名詞であり、結合する名詞は常に複数生格を取っていました。一方現代ロシア語では5以上の数詞と名詞が結合する際、名詞の格変化は(主格・対格を除いて)数詞と一致します。これはもともと数名詞である5以上が、16世紀ごろから2、3、4の影響を受けたためだとされています。5以上の数詞と結合する複数生格が主格・対格のときのみ残されているのは古い形の名残であるといえます。 今ちょっと出先で資料を見れないのであまり詳しく説明できないんですが、大体このような感じであったと思います。
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- trgovec
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双数主格が単数生格と同じ形であったためと考えられています。4までそのようである理由ははっきりしませんが、4は2が2つ(双数)であるからとも言われます。 双数は早い時期に失われましたが、バルト系・スラヴ系では比較的後まで残り、現在ではスラヴ系のソルブ語、スロヴェニア語に名詞代名詞と動詞の変化に残り、リトアニア語の代名詞の一部に残るのみです。
お礼
おーちん(きゃっ!)すぱしーば、トゥルゴーヴェチ・ペトローヴィチ!
- ANASTASIAK
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双数(ペアの数)を表わしていた古い変化形の名残です。 総数は古代ギリシア語など印欧語の古い形にありましたが、 今では失われています。
お礼
超即効で質の高い回答をくださる、ANASTASIAK さんどうもありがとう!早い人(きゃっ!)は大好きです。
お礼
わたしは入門書3冊をサーキットトレーニングみたいにちびちび行き交いしながら学んでいる段階なので、もう少し上達してから戻ってきて読もうと思います。 ばりしょーえすぱすぃーば、まちるだ・ペトローブナ!