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ロシア語の小数
ロシア語を読んでいて「выше 1,5 квадратных метров」という表現を見つけました。 1)この場合「1,5」は何て読むのでしょうか。「одной целой пяти десятых」でしょうか。「одного с половиной」という表現や「запятая」を使った表現はできますか。 2)「квадратных метров」はどうして複数生格なんでしょうか。徳永晴美氏の本によれば 「(分数、小数を用いた場合の)名詞、形容詞(いずれも生格)が単数、複数のいずれになるかは、その意味の名詞による。 すなわち、単数生格となるのは、『1個の事物の部分を言う場合(три пятых широкой комнаты) 物質名詞、集合名詞 メートル、グラムなどの単位』であり、 複数生格となるのは、『全体が複数で表されるもののの部分を言う場合(пять восьмых наших студентов)、また、まれに単数形のない名詞』」 ということなので「квадратного метра」ではないんでしょうか。 3)また「1,5」を「одного с половиной」などと表現できる場合、「квадратный метр」はどう変化するのでしょうか。
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- toku-haru
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初めまして、徳永晴美です。調べ物の資料の一つとして小生の著書を使ってくださってありがとうございました。 あの本の記述でもまだ疑問が生じたり氷解されなかったりと言うことで隔靴掻痒の思いだろうと想像します。すみません。しかし、実にあのテーマはロシア側の参考書でも「外国人にとってはなおさら難しいのだから」という視点から書かれた箸持つは皆無に近い状態です。ごちゃごちゃ説明するのはやめて以下に表を掲載させてください。 男性 中性/ /女性 主格 полтора(часа, ведра) / полторы (минуты) 生格 полутора (часов, вёдер) / полутора (минут) 与格 полутора (часам, вёдрам) / полутора (минутам) 対格 полтора (часа, ведра) / полторы (минуты) 造格 полутора (часами, вёдрами)/ полутора (минутам) 前置格 о полутора (часах, вёдрах)/о полутора (минутах)/ *ご覧のように、規則通り主格と対格は同型。全ての性に共通して主格と対格以外は唯一полутораが用いられるだけ、と理解しておくと良い。 *単・複数形の問題について。主格と対格では名詞も形容詞も単数・生格形。これらに対してодинとかоднаなど,1を意味する単数・生格形の数詞は用いない → одного часаではなくて単にчаса, одной минуты ではなくてминуты,等になる。名詞の単数はそもそも1を表すから当然だろう。形容詞も単数になるから、долгого часа, долгой минуты 等になる。 *形容詞は、主格・対格以外の格では、複数形でおのおのの格の変化をする。 以上です。До свидания! 勉強エンジョイ!!!
- mimiremon
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1)один и пять もしくは полтораになります。 2)вышеがあるために生格になります。 ロシア人の彼にも聞いてみましたが同じでした。
- Begemot
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再度Begemotです。お礼をどうもありがとうございました。 さて、前に「выше」がないполтораの場合は、お書きの「полтора квадратных метра」でよいようですよ。検索すると500件ほどヒットしました。 なお手持ちの文法書では「полтораにつける形容詞は複数の主格・性格どちらでもよい」と書いているですが、「полтора квадратные метра」は検索してもさすがに1件しか出ず、私の乏しい語感でも、なんだか気持ちが悪いです。 おそらく文法書が指す形容詞は、целыйとかполныйとかдобрый一般的なもので、しかも例文はполтораの前に形容詞が置かれているものばかりだったので、квадратный метрのようにひとかたまりでセットになった概念を表す場合は他の数詞の場合にひきずられるのかもしれません。(これは勝手な推測です。) これも推測ですが、ロシア人が普通に話をするときには(数学とか理科の授業や厳密さが求められる発表などの場合を除いて)1.5をいちいち「одна целая...」とは言わずに「полтора」ですましてしまうのではないかと思われますので、出典が会話文(の教材)なのであれば「выше полутора квадратных метров」と読まれている可能性のほうが大きそうにも思います。 こういうときに、気軽に質問できるネイティブの知り合いが欲しくなります(笑
- Begemot
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全てお答えする力はありませんが、分かった範囲でご参考まで・・・ 1) 少数の読み方はお書きになっている「одной целой пяти десятых」で正しいように思います。言い換えるとしたら、「полутора ("полтора"の生格)」でしょうか。 2) ロシア人用の一般向け文法書を3冊ほどひっくり返してみましたが、どれも「分数・少数が修飾する名詞は、文中の格がどうであれ単数生格とすべき」と書いてありました。 本当に、どうしてお読みの本では複数生格になっているのでしょうね? 考えうる理由として:(1)下記3)の言い方にひきずられた/もともと「полтора」を想定しつつ著者が書いた、あるいは(2)ロシア人も実はときどき間違える(教育・地域差・年齢etc.)、(3)ルールが明確になったのが比較的最近/揺れ動いているときにその本が書かれた、くらいしか思いつきませんが、もっと詳しい方の解説を乞いたいです。 3) 上記の「полтора」は、2・3・4とだいたい同じように形容詞・名詞の数・格を要求するようなので、「полутора квадратных метров」となるようです。
お礼
Бегемотさん、ありがとうございます。そうですね。「полтора」がありましたね。「полтора」が『2・3・4とだいたい同じように形容詞・名詞の数・格を要求する』ということは、前に「выше」がない場合、つまり主格の場合は「полтора квадратных метра」となるのでしょうか。 実は「выше 1,5 квадратных метров」の出処はNHKラジオのロシア語講座のテキスト(講師:滝川ガリーナ先生)なんです。学習用教材で間違いがあると考えにくく、それにGoogleでヒット数を調べたところ、「1,5 квадратного метра」よりも「1,5 квадратных метров」の方が多かったので今回質問させていただきました。 「1,5」を「полутора」と読ませたかったのでしょうか。それだと「квадратных метров」と続いてもおかしくないですよね。ロシア語講座のCDが手元にないので確認できないでいます。
お礼
検索してまで再度回答いただき、大変感謝いたします。 полтораの後の形容詞は複数生格の方が良さそうですね。私が持っている辞書や文法書にはполтораの後の形容詞の格について書かれていませんでした。 言われてみれば普通の会話で1,5を「одна целая...」と律儀に言ってるロシア人を見たことがないです。ロシア人は「1,5」を見ると条件反射的に「полтора」という単語が頭に浮かぶのかもしれませんね。私からすれば「1,5」の代わりに「пол(у)тора」ってスペルアウトしてもらった方がありがたいですが、ここでボヤいても仕方ないですね(笑)。