- ベストアンサー
近藤長次郎はどうしてイギリスへ
海援隊士の近藤長次郎はイギリス留学の密航が発覚して 切腹しましたが、 どうしてイギリスへ渡りたかったのでしょうか? 戻ってくるつもりはあったのでしょうか? 妻子もおり、仕事も順調にいっていたと思います。 映画やドラマでは同士たちに「まんじゅうや」と差別されていたと 表現されていますが、どこまでが事実でしょうか? よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
イギリス留学の真相は本人にしかわからないでしょうが、司馬遼太郎氏の小説では向上心旺盛で多少利己的な考え方をもった人物として描かれています。 幕末の志士として日本を憂う思いはみんな一緒だったでしょうが、当初の思想には四民平等の考えは見受けられませんから、町人出身のかれが武家出身の同士から差別を受けていたのは事実だと思います。 海援隊内で彼は有能な人物だったようですが、彼の功績を無視して出身だけで「まんじゅうや」と馬鹿にする他の同士とのチームワークを重んじる気にはなれなかったのではないでしょうか。 だからこそ「私的に利益を受けてはならない」という隊規に反しても留学し、キャリアアップして大仕事を成し遂げ、その功績をもって周囲から認められたかったのではないかと想像します。 当時は留学者が先進国を勉強して知識を日本へ持ち帰り、日本が国際社会に認められる国に創り上げることが目的でしたから当然帰国するつもりはあったでしょう。ほとぼりが冷めるまで帰国しないつもりだったかもしれませんが。 彼が生き延びていれば維新政府に貢献する大人物になっていた可能性は高いと想像します。三菱とは別の財閥の創始者になっていたかも、とか考えます。