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商業革命による領主層の没落に関して
商業革命が固定地代に頼っていた領主層の没落を引き起こしたというのがよくわかりません。例えば固定地代って作物ってことですよね?なぜ「固定」なのでしょうか。どうして銀の価値と一緒に作物の価値も上下しないのですか?
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うっかりして、先日の回答で固定地代に関して抜けていることがありました。どうしようかと思っておりましたが、お礼がつきましたので改めて答えます。 えーと、まず荘園には初期の古典荘園と後に成立した純粋荘園とがあります。前者は荘園内に領主直営地があり、そこは農民の賦役労働(労働地代)によって耕されて、できた耕作物が領主の収入になります。後者の純粋荘園では、領主直営地は消滅し、農民(小作人)の支払う生産物地代か貨幣地代が領主の収入になります。そして、時代が下るとともに(貨幣経済が普及するとともに)貨幣地代が一般的になります。というのは生産物地代ではその時の価格によって収入の増減が起こり、収入が安定しないので、常に一定の額の貨幣を得た方が良いと領主層は考えたからです。また、農民にとっては一定額の税金を払うだけでよければ一生懸命に働いて生産が増加したらそれは自分の収入になるからメリットがあります。これが固定地代です。 つまり、固定地代というのは、作物ではなく貨幣で支払われるわけです。そこへ、商業革命により銀が大量に流入しインフレが起これば、固定した収入しかない領主層は実質的には減収となります。また、先の回答にも述べたように、商人層の収入は増大しますから相対的にも領主層は没落していきます。 このぐらいの説明でご納得いただけたでしょうか。
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- aminouchi
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理由は単純です。小さくても会社の経営者の方が、サラリーマンよりも収入が大きいのと同じで、固定された一定の地代しかはいらない領主層よりも、貿易拡大(経済拡大)に伴って収入が増えていく商人との間に決定的な収入格差がついていったからです。 領主たちは依然と同じ収入であっても、どんどん収入が増えている層と比較すれば(相対的に)没落していくように感じられるわけです。産業革命による農家(第土地所有者)の没落も、現代の発展産業に対する没落(停滞)産業の地位低下もみな同じパターンです。
お礼
こんにちは。お返事どうもありがとうございます。 なるほど、相対的に地位が低下すると言うことですね。 すいません、ちょっとわからなかったところがあるのですが、固定地代って何でしょうか?商業革命が領主層の没落を引き起こしたとされていますが、物価の上昇がなぜ、領主層の相対的な没落につながるんですか?商業革命って商業革命って商業が栄えたという意味ではないですよね?ただのインフレですよね?すいません、もう一度お返事いただければ幸いです。
お礼
こんにちは。再度お返事いただきましてありがとうございます。 とてもわかりやすかったです!経済のこと全然わからない方なのですが、スラスラと頭に入ってきて、感激しております!これで商業革命の疑問も同時に晴れたので良かったです。 どうもありがとうございました!