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「ボク」がかかる

先祖代々の千葉県住民です。 「伝統」「冠婚葬祭」「言語」どのジャンルで質問しようか迷いましたが・・・。  皆さんの地方では、喪中のため祝い事などの場に参加できない場合「ボクがかかっているから」という表現をしますか?  また、「ボク」とはどういう漢字を用いるのでしょうか?  インターネットで調べたところ、出産時の血の穢れを「チボク」、死の穢れを「クロボク」と呼ぶ風習がある(あった?)そうですが、残念ながらカタカナ表記でした。ちなみにうちのほうでは「チボク」という言葉は使いません。後者の場合のみ「ボク」と称します。

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  • neil_2112
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回答No.2

あえて漢字で書けば、「服」でしょう。喪に服する、という意味の「服」です。 身内の死に際して穢れを被り、忌篭りに服す状態のことをいう言葉として「ブクがかかる」などという地方がかなりあることが知られています。 柳田国男の「葬送習俗語彙」の中にも、「ヒ(忌)をかぶる」「ヒ(忌)がかり」などと並んで「ブク」という言葉が報告されています。 「服」を「フク」と読むのは漢音ですが、「ブク」と濁るのは呉音で、源氏物語など日本の古典にもこの読みは出てきます。 特に宗教関連の習俗は古いものが変わらずに残っている場合が多くあります。「ボク」と呼ぶprimariさんの地域も、恐らくこの「ブク」の系列をひいた呼び方をされているのではないでしょうか。 ところで出産も穢れとされますが、死の穢れに比べると一般にその伝播力、影響力は少ないとかつての人々は受けとめらていたようで、死に対応するほど多くの語彙は報告されていないのが実情のようです。 (死の方を黒不浄、出産の方を赤不浄などと対比する言い方もありますが、少々観念的な造語のようにも思われます。)

primani
質問者

お礼

どうもありがとうございました。明確な語源は不明ですが、やっぱり「服」が有力ですね。

primani
質問者

補足

なるほど「服」ですか。いわゆる「服忌令(ぶつきれい・ふっきれい)」もそうですが、決して「ハレ」の言葉ではありませんね。「ブク」が訛って「ボク」・・・わかるような気がします。

その他の回答 (1)

  • shoyosi
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回答No.1

東国地域のの方言で該当する漢字はなさそうです。日本国語大辞典によれば、「ボク」は千葉県夷隅郡、神奈川県高座郡で採集されていますし、猿島町のHPでも使用例が見られます。しかし、どれにも漢字が使われていません。もともとやまとことばであったため、漢字が多く使われる文章に使われなかったものと思います。

primani
質問者

お礼

ありがとうございました。

primani
質問者

補足

私は上総地方の住人で、夷隅郡とはお隣さんです。そうか、やっぱり全国区ではないのですね。ありがとうございます。

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