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前位修飾語としては容認されない過去分詞に関して

過去の質問のやりとりで、"the discussed problems"という表現が話題になっていました(http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2602744.html)。 その際に思ったのですが、一部ないし多くの文法学者は、"the discussed problems"という表現そのものが容認できないものと考えているのではないでしょうか。 実は、私自身の語感ではこの表現は容認可能なのですが、みなさまはいかがでしょうか。 一般に、前位修飾語として(単独で)使える過去分詞にはかなりの制限がある、ということは広く認められています(ただし、その基準を述べることはかなり難しいようです)。そこで、実際に手元の文法書をいくつか広げてみると、例えば以下の表現はみな容認されないとされていました。 the eaten food, the asked question, the caught bird, the hit boy, the chosen official, the killed man, the bought car, a sold car, a built house, the mentioned article, a desctibed man 確かに、このうちの多くのものは(よほど特殊な状況を考えれば別かもしれませんが)「変な」英語表現であると私も感じるので、「容認されない」と言われるのに違和感はありません。しかし、私の場合で言えば、上のうち、the asked questionとthe mentioned articleは問題ない気がします。また、the chosen officialも、やや特殊な意味合いにはなるものの、表現自体としては問題ないように思います。 こういった事例について、みなさま(恐縮ですが、英語の語感にかなり自信のある方に限定)の語感をお聞かせ願えれば幸いです。 なお、本質問は、英語学習の方法等を問うものではまったくありませんので、その手のアドバイスは遠慮いたします。

みんなの回答

  • fwkk8769
  • ベストアンサー率61% (160/259)
回答No.2

回答#1の者です。 ● >5)the caught bird >一般に不可。(←ただし、Jespersenは”Essentials”でa killed fishの例を挙げている---この部分は私のコメントです。) において、a killed fishはa caught fishの書き間違いですか? ⇒ おっしゃる通り、 "a killed fish" は "a caught fish" の書き間違いでした。 失礼いたしました。

  • fwkk8769
  • ベストアンサー率61% (160/259)
回答No.1

● 私自身は残念ながらあまり語感に自信がありませんので、最近亡くなられた語法の権威、小西友七氏の見解をやや古いですがご紹介します。 (1)a discussed problem 前置可能。(まさに小西氏はa discussed problemを例に挙げて「前置が可能」と述べています) (2)the asked question 通例、不可。ただし、unasked question(s)と対照的に用いられる文脈では可能。 (3)the mentioned article above、belowなどと用いられるときは形容詞化しており前置が可能:the above-mentioned article。 単独で用いられる場合は、特別な文脈の場合を除いて後置が普通で、*the mentioned articleは誤りとする書もある[Quirk et al.(1972):911]。しかし、論文などでは散見される:the mentioned problem。 (4)the chosen official 過去分詞chosenは形容詞化しており前置可能。chosen people(神の選民[ユダヤ人の自称]) / his chosen profession(彼が好きで選んだ職業)/ a chosen few soldiers(選ばれた数名の兵士)。 (5)the caught bird 一般に不可。(←ただし、Jespersenは”Essentials”でa killed fishの例を挙げている---この部分は私のコメントです。) (6)the killed man 一般に前置不可(ただし、Jespersenは”Essentials”でa killed birdの例を挙げている)。 (以上全て、小西友七編『英語基本動詞辞典』(研究社出版、1980年)から) ● ネイティブの語感を調べることも一筋縄ではいかないようです。小西氏は別のところでインフォーマントからこの手の動詞の分詞形の名詞前位修飾をかなりのインフォーマントを使って調査した経験から、「インドーマント自体の語法を引き出すことのむずかしさを…痛感した」と書いています。 (←『英語語法大事典・第4集』大修館書店、1995年、pp.722-723)より)

inqstv
質問者

お礼

さっそくの回答ありがとうございました。 小西氏の見解をまとめて示していただき大変参考になりました。私も小西氏の著書や小西氏が携わった辞典類を何冊も所有しておりますが、『英語基本動詞辞典』や『英語語法大事典・第4集』は所有しておらず、やはりそのうち買っておこうと思いました。 私はJespersenの本も持っていないのですが、 >5)the caught bird >一般に不可。(←ただし、Jespersenは”Essentials”でa killed fishの例を挙げている---この部分は私のコメントです。) において、a killed fishはa caught fishの書き間違いですか? >(3)the mentioned article >above、belowなどと用いられるときは形容詞化しており前置が可能:the above-mentioned article。 単独で用いられる場合は、特別な文脈の場合を除いて後置が普通で、*the mentioned articleは誤りとする書もある[Quirk et al.(1972):911]。 私はまさにQuirk他が書いている本から、この例を持ち出しました。 >しかし、論文などでは散見される:the mentioned problem。 そうなんですよね。それが、私が「問題ない」と思った根拠(ないし原因)の一つでした。

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