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中和、中性について
中和と、中性というのがなんとなくは分かるのですが、細かい定義とかがよくわかりません。 それと、理科の授業でやったのですが、中和がおこなわれたからといって、必ず中性になるわけではなく、一度中性になったとしてもそれで中和が完了したわけではないというのがよくわかりません。 出来れば何か具体例を出して説明をいただけたら嬉しいです。
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中性というのは、H+とOH-の濃度が同じ(常温では約1x10^-7 mol/l)であるということです。 中和というのは、そのときのH+やOH-の濃度とは関係ありません。前の説明で述べました、酸と塩基の当量が釣り合っているということは、現実の溶液では、酸由来の物質(下の例ではCH3COOHとCH3COO-の意味)と塩基由来の物質(下の例ではNa+とNaOHの意味)の当量(物質量)が釣り合っているということになります。 たとえば、同じ物質量の酢酸と水酸化ナトリウムを水に溶かしますと、酢酸ナトリウムと水が生じます。しかし、酢酸ナトリウムは水溶液中で完全に酢酸イオンとナトリウムイオンに分かれているというわけではありません。 すなわち、強塩基である水酸化ナトリウム由来のナトリウムイオンはほぼ完全にイオン化しているのに対して、弱酸由来の酢酸イオンは一部が加水分解されます。つまり、酢酸は弱酸なので、CO3COO-とH+の解離した状態になりにくいということです。これは酢酸に限らず全ての弱酸にいえることであり、むしろ、そのようになるものが弱酸であるといった方が正しいでしょう。 結果的に、 CH3COO- + H+ ←→ CH3COOH の化学平衡が右の方に進んでしまいます。 その一方で、NaOHは強塩基なので、Na+に関しては、 Na+ + OH- ←→ NaOH の化学平衡は完全に左に行っています。 上の2式の平衡の片寄り具合が同程度であれば、H+とOH-の量は同じになり、中性になるのですが、その片寄り具合に差があれば中性ではなくなります。 しかし、酢酸ナトリウムの例では上の平衡が左に片寄っている分だけ、溶液中のH+が減少しますので、水溶液は少しアルカリ性になります。 要するに、上に書いた平衡の片寄り具合によって中和されたときのpHが変化するということであり、その片寄りは酸やアルカリの強さと関係しているということです。
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塩の加水分解に関する説明がかかれたURLを貼っておきます。 ・・・・ねっ、面倒でしょ。
補足
えーと、もうちょっと質問と確認をします。 中性=H+もOH-も無い状態? 中和=H+とOH-の物質量を釣り合わせる(互いの性質を打ち消す?)ために起きる反応 ってことですか? 自分でも何言ってるか今ひとつ理解できないですが。 あと、塩の加水分解がよく理解できません・・・orz
大雑把な話として、中性というのはpHが7の状態です。 中和というのは、酸と塩基の当量(物質量)が釣り合っている状態です。 ただし、中和されていても、酸と塩基の組み合わせによっては必ずしも中性にはなりません。 一般に、中和点のpHは、強酸と強塩基の組み合わせでは中性(7)になりますが、強酸と弱塩基の組み合わせでは酸性になり、弱酸と強塩基の組み合わせでは塩基性になります。 その理由は通常、塩の加水分解によって説明されますが、面倒なので(爆)省略します。悪しからず。
お礼
返事が送れて申し訳ありませんが、何となく理解できましたよ~ ありがとうございました!