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マクベスが怖くないと言った「女から生まれた奴」?
終盤で敵討ちと競り合うシーンで マクベスが切りかかる相手、シュアードやマクダフに言ったセリフですが。 「女から生まれた奴」って人間なら皆そうじゃないですか?マクベス、何当たり前のこと、言ってんの?既にトチ狂っちゃってんの? いや第四幕一場で幻影のセリフをうけてるんですね。 で五幕八場で、マクダフが、「俺は月足らずで母の胎内から引き出されたんだぞ」 でマクベスが、びびってくじけちゃう。 「女から生まれた奴」?でない者=魔女・魔物のたぐい=マクベスの天敵・勝てない=月足らず生まれ? なんですか。マクダフは、通常の生まれ方じゃなかったけど、母の胎内から出たんなら、女から生まれたんじゃないんですか? 「女から生まれた奴」?というマクベスが恐れた者の 定義がよくわからないのです。誰か教えてください。
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「女から生まれた者には倒されない」→「この世の誰にも倒されない」 マクベスはこのように解釈し, 「バーナムの森が動くまでは滅びない」という予言とあわせて 自らの地位の安泰を確信したわけですね。 ところがマクダフは 「母の腹を裂いて月足らずで生れた」→「女から生まれなかった」 まあ一休さんの頓知のようなものです。 下記URLの論文をどうぞ。
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- Diogenesis
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#2です。 訂正があります。 ×「母の腹を裂いて月足らずで生れた」→「女から生まれなかった」 ○「母の腹を裂いて月足らずで引き出された」→「女から生まれなかった」 失礼しました。
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ご丁寧にありがとうございます。
「女から産まれる」は原文ではbe bornで受動態です。マクダフは受動的に「産まれた」のではなく、自ら出てきたので「女に産まれた」のではないわけです。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 専門家さんとは、心強いですね。 受動的に生まれた of woman born と違って マクダフは、帝王切開で、主体的に生まれたの違いだったんですね。
お礼
ご助言ありがとうございます。参考URLまで恐縮です。 be born of woman 「女に生んでもらった」 untimely ripped 「時期尚早に切り裂かれた」 の違いだったんですね。 リップドは、ジャック・ザ・リパーのリパーの過去形ですね。切り裂かれた 僕は福田訳で読みました。他の訳者さんも、いろいろ積極的に解釈されて、わかりやすそうですね。