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マクベスについて
シェイクスピア「マクベス」ですが、「女から生まれなかった者だけがマクベスを殺すことが出来る」といったような内容の台詞が出てきます。むろんマクベスも最後は死んでしまうのですが、果たしてこの「女から・・」に該当するのは誰だったのでしょうか?それとも、単なる不条理台詞なのでしょうか?「森が動く」という予言が当たっているだけに、この台詞も何らかの形で、現実の比喩になっていると思うのですが・・・。宜しくお願いします。
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マクベスが三人の魔女たちに自分の未来を聞きに行ったときの予言ですね。 第二の予言で水に浮かんだ血にまみれた子供が、女の産み落とした中にはマクベスを倒せるものはいない、といったところです。これは第一の予言のとおり、マクダフのことを言っており、マクベス自身にはマクダフしか恐れるものはないため、マクダフが女から生まれたものと思い込んでいるマクベスは、この予言を聞いて安心しました。 バーナムの森についてはyumori3さんが仰るように、マクベスの敵兵一人一人が枝を掲げて進軍するために、森が動いて見えたのです。 そして、この二人が戦うときにマクダフが、自分は月足らずで母親の体から引きずり出された、という事実が明かされます。 マクベスも、シェークスピアの作品にもれず格言が多いことで知られますが、マクベスの奥さんが自殺したときにマクベスが言う Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow... は、彼の人生観が伺えてとても興味深いせりふになっています。 私はまだまだ勉強不足ですが、とりあえず回答まで。
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- yumori3
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おはようございます。 「マクベス」はかなり昔に読んだきりで、うろ覚えで申し訳ありませんが、「女から・・」というのは確かこういうことだったと思います。 マクベスを殺した人は、誕生するときに、お母さんが死んだか何かで産まれることが出来ず、お母さんの腹を切り開いて取り上げられたのだと覚えています。 今でいえば帝王切開出産にあたります。 このことを、「女から産まれる」とは言えないので、予言どおりになった、ということだと理解しています。 予言の「森」は、敵が用意した偽の森でしたし。 確かマクベスを殺す時に、マクベスが予言どおりじゃない、と自分の立場を信じようとしないのに対し、殺す人が自分の誕生の逸話を語るシーンがあったと思うのですが、うろ覚えなのでわかりません。 はっきりしない回答でごめんなさい。
お礼
ありがとうございます。マクダフが自分の生誕の秘密を打ち明けるシーンがありますが、実は(勝手に)マクダフはそう思いこんでいただけ、と解釈しておりました。つまりホントは誰でもマクベスを殺すことができたのだ、と。あるいは逆に、マクベス自身でさえ女から生まれた以上、死んでも死にきれず、亡霊のように彷徨いつづける・・・これは他作とごっちゃになっているようですな。
お礼
ありがとうございます。深読みしすぎました。たしかマクダフは帝王切開で母親は死んでしまったと記憶しております。この話の裏に「キリストはマリアから、では、神(創造主)は?」的な意味合いもあるのかなと思っていました。あるいは魔女が(魔女というくらいだから)マクベスをだましたのかな、と。勝手に「シェイクスピアは真実と幻想(嘘?)が交差する世界観を創ろうとした」のかなと、勘ぐっておりました。シェークスピアはエンターテイメントとして良くできていると思います。