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王安石の詩「万緑叢中紅一点」について
王安石の「咏柘榴詩」について、以下のような疑問があります。 もし、ご存じでしたらご教示ください。 「紅一点」の出典は王安石の詩「咏柘榴詩」(柘榴を咏ずる詩)の 「万緑叢中紅一点、動人春色不須多」によるとのことです。 そこで、この詩を 岩波の中国詩人選集「王安石」 「宋詩鈔」 「王荊文公詩 李壁注」 「王安石全集」(上海古籍出版) で探してみたのですが、見つかりません。 どの書籍に採録されているか、ご存じでしたらご教示ください。 また、この詩の全句をご存じでしたらご教示ください。
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まず、王安石の詩ではないという説は宋の范正敏の「*(しんにゅうに豚の字)斎閑覧」に「これは唐人の詩で作者不明で、かつて、私は王安石が持っていた扇に自筆でこの句が書いてあったのを見たことがある。王安石の自作と思っている人があれば、それは誤りである」とあります。また、この詩の出典は「書言故事大全・花木類・紅一点」で王安石の詩と記録されており、「王直方詩話」には、「王安石が内相のとき、翰苑に石榴が一叢あって、枝葉が茂り、僅かに花が咲いていた。そこで王安石は濃緑萬枝紅一点、為人春色不須多と詩作した。私は全編を見なかったことをつねに恨みとしている。」とありますので、この2句以外は現存していないと思います。
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- deshalb
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検索してみたら、参考になるURLを発見しました。 ここにある通りならば、作者不詳なので全集には掲載しなかったということになりますね。 大漢和のどこをみればよいのかこの文からはわかりませんが、紅一点あるいは万緑の事例で掲載されているなら、紅か緑をまずは引いてみることをおすすめします。
お礼
ご教示いただきありがとうございました。 ご教示がなければ、もう一冊全集を買うところでした。
お礼
ご教示いただき有り難うございました。 (しんにゅうに豚の字)はATOKの手書きパレットで「遯」と出力することが出来ました。 私としては、2句しか残らないので、さらに魅力的だと思うようになりました。 王安石は絶句(とくに花などをうたうもの)によい作品が多いと思います。 心証では、この聯は王安石の絶句の断片であると思います。 なお「全集」には、「王安石は、政治的な立場(新法党)のため、のちの文化人 から嫌われた。従って散逸した作品が多い。... 王安石の散逸した作品(の断片)を集めた書があるが、本書には採録しない。」 と書いてありました。ナットク