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本当に巡回群なの?
Gを有限群とする。Tを一次元トーラス(=R/Z)とする。f:G→Tを準同型写像とする。 Hをfの核 i.e.{x∈G|f(x)=0} とする。このとき、G/Hは巡回群になるらしいのですが、理由がわかりません。 準同型定理より、f(G)が巡回群であることを示せばよいのですが、うまくいきません。トーラスの性質を何か使うのでしょうか??? ご教授をお願いします。
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f(G)はR/Zの有限部分群ですが、 R/Zの有限部分群は巡回群しかないと思います。 理由を簡単に述べます。 この有限部分群の元を{m_1/n_1,....,m_k/n_k}とします。 ここでa/b(a,bはたがいに素)を含むなら1/bもしたがって c/bを(cは任意の整数)をふくみます。 なぜならka=1(modb)なる整数kが存在するからです。 従って上の有限部分群は {1/n_1,....1/n_k}で生成されます。 つぎに1/nと1/mを含むなら1/N(Nはn,mの最小公倍数) を含みます。なぜならkm+ln=d(dはn,mの最大公約数) となる整数k、lが存在するからです。 これより上の有限部分群はn_1,...,,n_kの最大公約数をNとすると1/Nで生成され巡回群となります。
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- totoro7683
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回答No.2
No.1です。その証明でいいと思います。 視覚的に見やすくするには加法群R/Zは乗法群S={|z|=1}(絶対値1の複素数の集合)同型と考えると見やすくなるかもしれません。Sの位数mの部分群Aの元はz^m=1のどれかです。z^m=1はm個の点からなるのでちょうどAと一致する。(やっていることは同じですが)
質問者
お礼
御回答ありがとうございます。おかげで、問題が解決できてよかったです。
お礼
ご回答ありがとうございます。質問内容は、 1次元トーラスR/Zの有限部分群Aは巡回群であることを示せ。 に還元されるのではということですね。 私の方でも下記に証明を考えてみました。 Aの位数をmとし、Aの任意の元xを a+Z a∈R と表す。 有限群の初歩より、m(a+Z)=0 i.e ma∈Z となる。 よって、a=n/m n∈Z と書ける。ここに、mとnは互いに素とは限らない。 特に、aが有理数であるから、適当に、代表元をZで調節することにより、0≦n/m<1 と仮定してよい。 よって、Aは、{0, 1/m+Z, 2/m+Z, ・・・ ,(m-1)/m+Z} に含まれることになる。 ところで、{0, 1/m+Z, 2/m+Z, ・・・ ,(m-1)/m+Z}の元の総数はmであるから、結局、A={0, 1/m+Z, 2/m+Z, ・・・ ,(m-1)/m+Z}となり、Aは位数mの巡回群となる。■ しかし、証明はできたけど、本当に「1次元トーラスR/Zの有限部分群Aは巡回群である。」は正しいかな。ブルバキの代数の本とかに、載っているいると安心しますけど。。。