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鉛直方向の単振動について…
今ふと思ったのですが…鉛直方向の単振動をエネルギー保存則や単振動の方程式で解く時になぜ位置エネルギーを考えないのでしょうか??解らないので教えてください。お願いしますm(__)m
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kentspeedingさん、こんばんは。 結論を先に言えば、位置エネルギーはちゃんと考えています。そのことを順を追って説明しましょう。 天井から、自然長 L、ばね定数 k のばねをつるし、その下端に質量 m の錘をつけたとします。 そのときのつりあいの位置では、ばねは自然長から a だけ伸びていたとします。 そのときの力の釣り合いを式で表すと、 ka=mg‥‥(1) その釣り合いの位置にある錘をつかんで、さらにばねを真下に引き伸ばしてから、手を離すと、錘は単振動をします。 その錘が、つりあいの位置からさらに下に距離 x[m] だけ離れた位置を通る時の速度を v として、 エネルギー保存の式を考えてみましょう。存在するエネルギーは次の3種類です。 運動エネルギーは、 (1/2)*mv^2 ばねの弾性エネルギーは、 (1/2)*k(x+a)^2 おもりの重力の位置エネルギーは、つりあいの位置を基準面にとると、 -mgx ここで、ばねの弾性エネルギーを、(1/2)*kx^2 とすると、それは誤りです。 なぜなら、(ばねの弾性エネルギー)=(1/2)*(ばね定数)*(自然長からのばねの伸び)^2 だからです。 自然長からのばねの伸びは、(x+a)であって、x ではありません。 したがって、エネルギーが保存することを式にすると、 (1/2)*mv^2+(1/2)*k(x+a)^2+(-mgx)=(一定)‥‥(2) となります。第2項を展開すると、 (上式の左辺)=(1/2)*mv^2+(1/2)*kx^2+kxa+ (1/2)*ka^2-mgx 第2項と第4項をまとめると、(ka-mg)x =0 なぜなら(1)の関係があるから。 なので、(2)より、 (1/2)*mv^2+(1/2)*kx^2+(1/2)*ka^2=(一定) (1/2)*ka^2は定数なので、上式より (1/2)*mv^2+(1/2)*kx^2=(一定)‥‥(3) となり、あなたがご存知の式が出てきました。 あなたはこの式を見て、「位置エネルギーを考えていない」と思ったのでしょうが、 実は位置エネルギーを考えに入れて、計算していった結果の式なのです。 (3)の左辺の第1項は運動エネルギーですが、第2項はばねのエネルギーではありません。 あえて言うなら、この第2項は、(ばねのエネルギー)+(錘の位置エネルギー)、から出てくるものなのです。
お礼
わかりやすい説明有難うございました。m(__)mこれでとてもすっきりしました。僕が使ってた単振動の式は位置エネルギーを置き換えいただけなんですねぇ~これで勉強に集中できます!!本当に有難うございました。