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三島由紀夫の春の雪について質問します。

三島由紀夫の小説、春の雪に関する質問です。春の雪の解説には、実際に起こった事件を下敷きにしていると書いてありますが、その事件の詳細を知りたいのです(松枝公爵邸は、道玄坂付近にあったというのは本当でしょうか?)。他のことも含め、詳しいことをご存知の方がおられたら色々と教えてください。  また、この小説の最初の方に出てくる、日露戦争時の写真「得利寺付近の戦死者の弔祭」という写真をどこかで見ることは出来ないでしょうか? 以上よろしく御願いします。

みんなの回答

  • chibi2abc
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回答No.2

私も新潮文庫で読みましたが、そのような解説があることは、すっかり忘れました。 鎌倉文学館(旧前田侯爵家鎌倉別邸) http://maskweb.jp/b_kama-maeda_1_1.html 前田侯爵とは前田利嗣のことです。 前田侯爵=松枝侯爵!? 関連リンク:鎌倉文学館ホームページ  http://www.kamakurabungaku.com/ 登場する作品:「春の雪」(『豊饒の海』第一巻) 設定:松枝侯爵家の別荘として登場(第31章) 前田利嗣 http://www.nippon-nn.net/mishima/sanpo/harunoyuki.html http://www.kamakurabungaku.com/about/history.html 三島由紀夫は執筆のために別邸を取材し、小説「春の雪」にこのように描きました。 「青葉に包まれた迂路を登りつくしたところに、別荘の大きな石組みの門があらわれる。(中略)先代が建てた茅(かや)葺(ぶ)きの家は数年前に焼亡し、現侯爵はただちにそのあとへ和洋折衷の、十二の客室のある邸を建て、テラスから南へひらく庭全体を西洋風の庭園に改めた。」 春の雪」より 『決定版三島由紀夫全集』13 新潮社

noname#34218
質問者

補足

ご回答有難うございます。  豊穣の海第3巻「暁の寺」(新潮文庫版)P147に以下の記述があります。  「話がすむと、土産をもらって、渋谷駅まで出て、家へ帰る。B29の大空襲は大阪を襲ったというニュースがあって、このところ関西が中心に狙われるという噂が多い。東京は小閑を保っているように思われる。  そこで本多には、日のあるうちに少し足をのばしていたい気持ちが起きた。道玄坂をのぼれば松枝公爵家の跡である。(中略)  坂上から上通り、南平台の一帯は、かつてことごとく松枝邸の十四万坪の内であった。(以下略)」 これを見て、道玄坂付近にあったのかなぁと思ったのですが。。。

  • chibi2abc
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回答No.1

聡子と清顕の禁断の恋は、 浜松中納言物語の転生輪廻物語を題材にしているようですよ。 http://www.libro-koseisha.co.jp/m-tsubaki/misima.html 「転生する夢の物語は、「浜松中納言物語」を典拠とすると註されているのは国文学者を悩ませてやろうという三島の策で、大古典の権威をもちだして転生輪廻する松枝清顕の話を現実化することに成功している。清顕は綾倉聡子と恋をして子を宿させるが聡子は宮家へ輿入れの話が進行する。やむなく聡子は月修寺で尼になるというプロットは浜松中納言の王朝の夢を再生して、川端康成に「古今を貫く名作、比類を絶する傑作」といわしめている」 しかし、三島は輪廻転生も仏教的価値観も、さほど理解していなかったとも言われていますね。ノーベル文学賞を意識した作品だったとも。 「天人五衰」 を書き終えての自決と、仏教観とは一致しない。 映画「春の雪」評 http://www.eigaseikatu.com/imp/13302/176061/

noname#34218
質問者

補足

「春の雪」新潮文庫版の巻末にある佐伯彰一氏の解説には、  「作者の歿後、その一部が発表された「創作ノート」によれば、「春の雪」の筋立ては、去る貴族的な名家に起こった実際の事件にもとづいているようだ。もちろん事実そのままではないが、松枝公爵家の敷地、庭園の描写から、その家柄の背景にいたるまで、かなりの所まで、現実のモデルが下敷きに使われているらしい。」とあります。    この家のことが知りたいのですが。。

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