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徒然草について
いつもお世話になっています。 以下につきまして質問があります。 長文申し訳ございません。 「 かのほうしがいへるごとくなるは、人の心にさかひたる、後の世のさかしら心の、( 1 )風流にして、( 2 )のみやびごころにはあらず。」 ( 「玉勝間」巻四 ) という。宣長には新年といったものがあったのだろう。だからというところが単純で分かりやすい。右も「さかしら心」「つくり」もので「まこと」でないという。宣長にって疑いも無く「まこと」だけが価値をもっていて、それを疑うということすら知らなかったようである。・・・・・ (1) (2)にあてはまる文字を3文字で書く。という問いがありました。私は(1) 人の心 (2) 後の世 としたところ、模範解答とまったく違っていました。 模範解答は(1)つくり(2)まこと です。 何か今回の解くコツ・アドバイスがありましたら教えてください。宜しくお願いいたします。
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古文 (玉勝間) の引用文中で 「かのほうし (法師)」 のいったことが批判されているということは、前後の評論文からもわかりそうですね。そのことを手がかりにもう少し細かくみると、引用文にはつぎのように、「かのほうしがいへるごとくなる」 (あの法師 ― 兼好 「徒然草」 137段 ― のいったこと) は、 [ A であって B ではない] 、と書かれています。 A 人の心にさかひたる 後の世のさかしら心の ( 1 ) 風流 B ( 2 ) のみやびごころ 引用文の作者(宣長)が肯定しているものに ○、否定しているものに × をつけると、 ○ 「人の心」 ⇔ × 「後の世のさかしら心」 × 「後の世のさかしら心」 = × 「(1) 風流」 ○ 「人の心」 = ○ 「(2) のみやびごころ」 × 「(1) 風流」 ⇔ ○ 「(2) のみやびごころ」 という価値関係がみえると思います。 したがって、 (1) には × の価値、 (2) には ○ の価値をもつことばがはいります。 質問者さんの解答では、価値関係が反対になってしまいます。ひっくりかえすと、 「後の世風流」、 「人の心のみやびごころ」 になりました。しかし、ことばのつながりとして抵抗があるので、正解ではなさそうです。じつは、引用の後の評論文にヒントがあります。 「右も 『さかしら心』 『つくり』 もので 『まこと』 でないという。」 これも [ A であって B ではない] という文で、引用文の要約です。× は 「さかしら心」、 「つくり」 (もの)、 ○ は 「まこと」 です。「つくり」、 「まこと」 にもカギ括弧がついているので、引用文中にあるはずのことばです。したがって、 × 「つくり風流」 ○ 「まことのみやびごころ」 とあてはめればよいことになります。 「つくり風流」 は耳慣れないことばかもしれませんが、評論文で 「『つくり』 もの」 と 「もの」 をおぎなっているので、「つくり」 が名詞につながるとわかります。
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- hatikou2
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A「人の心に逆らった、後世の利口ぶった心であって」(「の」は同格用法で「であって」と訳す)、それはB「つくり風流だ」すなわちC「まことのみやびごころではない。」と評価される。そういう文型になっています。 設問の意図は「Aを宣長はどう評価していますか。二つ挙げなさい。」というもので、BとCはほぼ同じ意味です。 それを踏まえたうえで、Bは肯定文・Cは否定文「にあらず」となっていますから、(1)、(2)の空欄には対比的語句が入ることになります。
お礼
ありがとうございました
お礼
とても分かりやすくありがとうございました