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フィボナッチ数列
a[0]=0,a[1]=1,a[n+2]=a[n+1]+a[n] とするとき limΣ(n=1,n→∞)(10^(-n)*a[n])=10/89 実際に計算してみるとなる(少なくとも電卓や数値計算ソフトの有効数字の範囲では)のですが、 理論的に導く方法がわかりません。
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x^{n+2} を x^2-x-1 で割ったときの商と余りをそれぞれ a[1]*x^n + a[2]*x^{n-1} + … + a[n-2]*x^2 + a[n-1]*x + a[n] px + q とすると x^{n+2} = (x^2-x-1)( a[1]*x^n + … + a[n-1]*x^2 + a[n]*x + a[n+1] ) + px + q = a[1]*x^{n+2} + (a[2]-a[1])*x^{n+1} + (a[3]-a[2]-a[1])*x^n + (a[4]-a[3]-a[2])*x^{n-1} + … + (a[n+1]-a[n]-a[n-1])*x^2 + (p-a[n+1]-a[n])*x + (q-a[n+1]) となり,これが x についての恒等式であることから a[1] = 1 a[2]-a[1] = 0 a[3]-a[2]-a[1] = 0 : a[n+1]-a[n]-a[n-1] = 0 p-a[n+1]-a[n] = 0 q-a[n+1] = 0 が得られます. つまり,商と余りの係数にフィボナッチ数列の各項が表れています. a[n] がフィボナッチ数列であることに注意して x^{n+2} = (x^2-x-1)( a[1]*x^n + … + a[n-1]*x^2 + a[n]*x + a[n+1] ) + px + q の両辺を (x^2-x-1)*x^{n+1} で割ると (もちろん,x≠0, x^2-x-1 の場合を考えます) x/(x^2-x-1) = Σ(k=1~n+1){a[k]/x^k} + (px+q)/{(x^2-x-1)*x^{n+1}} ⇔Σ(k=1~n+1){a[k]/x^k} = x/(x^2-x-1) - (px+q)/{(x^2-x-1)*x^{n+1}} したがって,|x|>1 の場合は右辺第二項が落ちるので lim Σ(k=1~n){a[k]/x^k} = x/(x^2-x-1) が成り立ちます. 質問者さんの数値は x=10 ということですね.
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- R_Earl
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フィボナッチ数列の一般項は(等比数列)-(等比数列)の形で表されます。 「フィボナッチ数列の一般項」で検索すればすぐ見つかるはずです。 10^(-n)も等比数列なので、フィボナッチ数列に10^(-n)をかけたものも (等比数列)-(等比数列)の形になります。つまり 10^(-n)*a[n] = (等比数列1)-(等比数列2) です。 等比数列には和の公式があります。それを使って (等比数列1)と(等比数列2)の第1項から第n項までの和をそれぞれ別々に求め、 n→∞を考えればいいと思います。
- eatern27
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フィボナッチ数列の一般解は http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%81%E6%95%B0%E5%88%97 のように与えられます。 これを利用すれば、 >limΣ(n=1,n→∞)(10^(-n)*a[n])=10/89 というは、要するに無限等比級数に帰着されます。証明はご自分で.
- fronteye
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直接の回答にはなってませんが、 いま計算したら、つぎのように一般化できそうです。 2以上の任意の数 b に対し、 limΣ(n=1,n→∞)(b^(-n)*a[n])=b/(b^2-b-1) が成り立つ。 参考になれば。
お礼
x^2-x-1に注目すれば10に対して89というのはすぐに出たんですね。