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シュミレーション
最近非常に気になるのですが、現実の問題を机上やコンピュータ上で架空に行なってみることを、「シュミレーション」と発音する人が多いようです。テレビのアナウンサーですら「シュミレーション」を連発しています。これはもちろん「シミュレーション」ですよね。 ところが、ここまで多いと「シュミレーション」が市民権をすでに得てしまっているのではないか…と心配になってしまいます。 例えば「テレビ」は英語としては通じませんが、だからといって「テレビジョン」が正しい、そう言え! と言ってもそれは通用しません。「テレビ」は完全に日本語として定着しているからです。 同じように、「シュミレーション」ももう完全に日本語なのでしょうか…。
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話し言葉で「シュミレーション」と発音する人がいくら増えても、書き言葉(新聞/雑誌/書籍等)では依然として「シミュレーション」と正しく表記されていますよね。 書き言葉が変わらない限り、容易に市民権を得ることはないと思いますが、どうでしょうか。 逆に言えば、話し言葉で「シュミレーション」と言ってしまうのは、それが正しいと信じているから、というより、その方が言い易いからつい無意識にくずしている人が多いのではないかと思います。 (日本人にとって「ミュ」というのはかなり発音しづらいので)
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- starflora
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英語の simulation を「シミュレーション」ではなく、「シュミレーション」と発音する人は多いです。いまから25年以上前、その言葉がかなり普及しだした頃、すでに「シュミレーション」という誤用はあったようです。 大体英語を知らないで、必要なのでカタカナ語として使う人に多いのではないかと思います。というのは、英語で綴りを書いてみると、「シュ」でないのは一目瞭然だからです。 これは、当分、「誤用」でしょう。わたしの判断ですが、「市民権」を得るには、すでにあまりに大勢の日本人が英語を読むことができ、多くの人が、「間違いだ」と感じているからです。国語辞書にも登録されるでしょうし、すでに登録されている可能性が高いですが、「シミュレーションの誤用」という注記が必ず付くはずです。「誤用として定着」は、後半世紀ぐらい経過しないと無理のように思います。大勢の人が間違って使っているからと言って、「誤用」は誤用です。 IMEで変換しても「一生懸命」と出て来るこの熟語は、「一所懸命」の誤用であることが知られていて、現在は市民権を得ていますが、少し大きな国語辞典になると、「誤用」と説明が出てきます。テレビのアナウンサーは、もはや「言葉の専門家」ではありません。平気で間違った漢字の読みを行い、もはや責任問題にもなりません。 「シュミレーション」で通用すると言い張る人がいれば、それでよいだけの話です。英語を多くの日本人が知らない場合、「定着」もありえるのですが、「間違いだ・誤用だ」という人が大勢いる状態では、市民権の得ようがありません。多くの人が、科学的知識や、新しい技術などの言葉や概念について、間違った概念や言葉を使っていても、市民権を得たことにはなりません。 非常に多くの人が「誤用」だと知っている状態では、「シュミレーション」ということを言う人が「無知」だということにしかなりません。大勢の人、ほとんどの人が、そう思っていて、よく調べると、誤用だと初めて分かる場合は、普及すると定着でしょうが、「シュミレーション」の場合、無理だということです。間違っていると知っている人が常識的にあまりにたくさん居すぎます。
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