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「~に/が乏しい」の区別について
いつも御世話になっております。 エスメラルダです。 早速ですが、ちょっと教えていただきたいですが、 ~に乏しい ~が乏しい という二つの表現は、どんな区別がありますか。 特に、 経験に乏しい 経験が乏しい との表現の区別を伺いたいです。 ニュアンスにて微妙な区別があるような気がしますけど、 旨く表せません。 何卒よろしくお願いいたします。
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- sak_sak
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専門ではないのですが、 「彼は経験が乏しい」とすると「象は鼻が長い」「私はラーメンが好きだ」と同じように、 主語が2つあるような文となり、私個人の感想を言わせていただくと“わかりにくい文”だと思います。 細かなニュアンスにこだわる必要がなく、単に事実を伝えたいだけなら 「象の鼻は長い」「私はラーメンを好きだ」と言い換えるようにしています。 それと同様な効果を狙った可能性もあると思います。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
1、{経験が乏しい} 「背が高い」「足が細い」などと同様の主述の構文です。 端的に事実を述べていることになります。 2、{経験に乏しい} 評価の対象としては性格やら容姿やら色々あるが、 「経験」ということに関して【特に注目】してみると「乏しい」と言っているニュアンスです。 つまり、経験という点に【特に注目する必要がある場合】の表現ということでしょう。 「彼は若いが経験に乏しい」 「彼は経験に乏しいから、この仕事には不向きだ」 などの例が考えられます。 通常は、 『他の面では良いのだが「経験」に関しては不満足なので、この点に注目する必要がある』 というニュアンスで使われる場合が多いように思います。
- kyouzaiya-k
- ベストアンサー率66% (199/301)
端的にいうと、助詞「に」と「が」の問題です。 まず「経験が乏しい。」ですが、この「が」は主語を作る働きをしています。つまり「乏しい」という述語(「~どんなだ。」という状態を表している形容詞)について、その状態にある主体が何かを指し示しています。 ややこしくなりました。ごめんなさい。 要するに英語や中国語でいう主語・述語と基本的には同じです。 問題は「に」の方です。現在手元にある文法辞典や国語辞典にうまい説明がありません。よって、以下はそれらを元に私がまとめたものです。 この「に」は、「全体の中から或る部分を指し示す」と定義される「格助詞」です。 例えば「三時に会う」であれば、「会う」という行動が、時間全体の中の「三時」という特定の或る部分(瞬間的いっとき)に行われることを示しています。 さて「Aは経験に乏しい」(話を進めるため主語を補いました)に移りましょう。 これは、「乏しい」という状態が、「A」という人間が持つ様々な属性(性質・性格・個性など)全体のうちの「経験」にあてはまる、ということになります。 いろいろな属性のうち「経験においていうと、それは乏しい」というように補って考えるとわかりやすいと思います。 結局、その「経験」の持ち主は「A]ですから、表す意味的には「Aは経験が乏しい」と「Aは経験に乏しい」は等しいということになります。(ここで目を文の構造へ転じると、また別の文法的問題が出てきますが、ここでは意味の話ですので無視します)。 結論:伝える意味・情報としてはほとんど同じなので、実際の使用においては、どちらを使ってもかまわない。 ただし、「~に」を用いた場合には、数ある属性のうち特に「経験の有無」を取り立てて述べる、というニュアンスが加わる。 よって、僭越ながら#1の方のご意見についていえば、「~に乏しい」の方は、御説とは反対に、「他の面ではそれほどでない。あるいは、わからないが」というニュアンスを持っていると考えます(下記の補注参照)。 一方「~が」の方は、ニュートラルな主語・述語関係を表しているだけなので、「他は十分」とも不十分とも決められません。(下記補注参照) 説明が上手であったか、説得的であったかは、ご質問者のことを存じ上げないので、何ともいえません。ただ、ここで述べた内容は、学校文法レベルでは、スタンダードなものであると思っております。 補注:ここからは個人的な感想です。 実際私が使っている感じでは、取り立てて何かを言う(強調する)ために意識的に「に」を使うことはありません。というのは、「に」はあまりにもありふれた助詞なので、自然に口をついてくるからではないでしょうか。 ですから、この文を、強調を意識した言い方でいうと、「Aは、経験だけはないからなあ」などとなると思います。 よって、これらの文(「~が」と「~に」)には、もちろん上述のようなニュアンスはあるが、実際にはそれほど意識して使い分けがされていない、ということになります。 ですから、#1の方のように受け止める方がいらっしゃるのも当然で、私自身どういう意味で使っているかわからない、というのが正直なところです。
個人的な感想ですが… 「経験に乏しい」 乏しいのは「経験」以外にもあるかもしれない 「経験が乏しい」 乏しいのは「経験」だけで、他は十分(充分)