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父兄の語源
父兄というとおおよそ「保護者」という意味でとらえられますが、今の時代、学校や保育園などへ行くのはお母さんやおばあちゃんの方がおおいんじゃないかな。 そこで、なぜ「父兄」なのか。いつから、どうやって「父兄」という言葉を使うようになったのか教えてほしいです。
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手元の辞書(小学館「国語大辞典」)には、「父兄会」は「大正末期頃から、第二次世界大戦後の新教育になるまでの児童・生徒の保護者の会の通称。」とあり、戦後は「P・T・Aに改編された」とあります。 検索サイトで「父兄会」を検索すると、確かに「大正11年に父兄会発足」といった、沿革史を載せている学校があるようです。 昭和22年に現行の民法が公布されるまで施行されていた旧民法では、家の統率者、支配者として「戸主」という地位が定められていました。「家の系譜・祭具・墳墓の所有権を相続し、家族の婚姻・養子縁組・分家などについて絶対的支配権をもっていた。」(国語大辞典)ということで、たとえば家族の結婚も戸主の同意が必要でした。 大正時代ということになると、家長としてこの「戸主」が大きな権限を持っていた時期です。戸主は通常、長男が代々後を継いでいくことになっていました。また、女性は家庭的にも社会的にも低い地位におかれていた時代でもあります。だから、実際に子供の世話をするのは誰か、ということとは別に、「家を代表して」子どもを保護・管理するのは「父」もしくは「兄」の権限もしくは役目ということだったのではないでしょうか。
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- ebinamori
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回答ではないのですが、私の通っていた学校では時代錯誤であると共に差別的な言葉であるとして父兄と呼ばない(表記しない)ようにして「保護者」としていました。
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- shoyosi
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戦前、戸主でない女性(妻)が父兄会に出席して、児童もしくは自身の権利義務に関する決議(会費の徴収など)がなされても、妻にはこれらのことをする権利がありませんので、夫から取り消される可能性がありました。
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- aminouchi
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父兄という言葉の由来、意味などについてはusagisanの説明の通りで良いと思います。 で、補足的に説明しますと 当該の時代は、兄弟が多いのが当たり前であり(兄弟が十人ぐらいいても普通)、長兄と末弟の間に年の差があるのが普通だったこと、そして、平均寿命が短く末子が生まれて成人する前に父親が亡くなることが比較的多かったこと、の二つから家を継いだ長兄が弟(妹)たちの保護者の役割をすることがよくあったのです。 ですから、保護者の集まりがあれば、児童や生徒の父と兄が混在していたので「父兄会」というわけです。今のような少子高齢化社会では想像しにくいですね。
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