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言葉の使い方の質問です(敬語の?)
言葉の使い方の質問です。 皆さんのご意見を広くお聞きしたいと思います。 ある職場での出来事です。 私「○○さんがいろいろ聞いてきたので、教えてあげたのですよ(知っていることを)」と言ったら、同僚は「教えてあげた」と言う表現は「教えた」にすべきだと言ってきて「教えてあげた」と言うコトバは今後使うべきではないと言ってきたのです。○○さんに失礼だと言うのです。「教えてあげた」は「教えてやる」と同じだと言うのです。 皆さん、どう思いますか?私は「教える」の丁寧な言葉として使っていたと思います。 よろしく、お願いします。
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No.12です。 『言葉の作法辞典』を確認しました。確かにそのとおりの説明が載っておりましたが、疑問に感じましたので、隣に並んでいた学習研究社の同じシリーズの『敬語早わかり辞典』を見てみました。 【与える・やる】の欄に 「上げる」は軽い敬意を表しますが、目上の人には使うことができません。 「して上げる」も同様です。 とありました。 同じシリーズで内容に食い違いがあるのですよ。 これは、おかしな話です。 そこで、私が最も信頼する『日本国語大辞典』(全12巻)で「あげる」という言葉を調べてみました。 「あげる」は、元々は目下から目上に対して使う言葉でした。しかし徐々に「やる」(目上から目下)の丁寧語として使われるようになり、現在は混在していると書かれていました。 混在しているから、辞典によって書き方が分かれていたのだと思います。 私も非常に勉強になりました。いい機会を頂いてありがとうございました。 結論として。 『言葉の作法辞典』の用例は、間違いではないけれど少数派となりつつある用例と言えるかと思います。作法辞典と銘打って発行するのならば、「やる」の丁寧語として使われるという用例も併せて記載して、注意を促すべきだと思いました。
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- luune21
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#10、#14です。 >ア(恩恵的に)とあったり新明解の2.(1)はどうなりますか? >(2)だけを意図的に取り上げるのは?? 日本語に限らず、単語の概念は、辞書の意味全部ひっくるめて一語です。意味作用が違う場合は大項目番号でわけられます。辞書に書かれている分類は言語体系を後付で整理・表記したもので、大項番未満のものは一般的に実際の言語行為の場では一概念として使われるものです。 「海に臨んだホテル」「試験に臨む」「危険に臨む」では、辞書における意味は違います。しかし、実際の発話行為の中では同じ概念なのです。 このような意味で、岩国の「ア(恩恵的に)」、新明解の「2.(1)」も入れています。#10にもあるとおり、これは、「~てあげる」の用例を「【相手に恩恵を与える】ときのことば」としてあげているものです。これらが言語行為の中では、どう使われているでしょうか、とうことなんです。 目下・対等の人から「パーティに招待してさしあげます」といわれた場合の用例を考えただけでもじゅうぶんだと思ったのですが、最近、丁寧語化した「あげます」との混同への注意を喚起したつもりです。この文でも「注意を喚起してあげた」とした場合には、それらに語感の違いをお感じになりませんか? >では、学研の『恥をかかないための言葉の作法辞典』での「~てあげる」は >「~てさしあげる」といって同じで、「~てやる」の謙譲表現。 >目上に対して自分がある動作を行う場合に使う。・・・。 >とありますがもとが「てやる」だから謙譲しても意味がないということでしょうか? 『恥をかかないための言葉の作法辞典』は手元にないのですが、文面を見たところでは、「~てあげる」について、「恩着せがましさ」の感情がこもることについての配慮が不足していると感じます。このことばのもつ上下感が理解されていないといえるでしょう。 ちなみに私の参考資料は、 『正しいようで正しくない敬語』講談社+α文庫 奥山益朗著、 『敬語早わかり辞典』学研 学研辞典編集部編(初版2004年)、 です。 (『恥をかかないための言葉の作法辞典』は2002年発行のようです。投書等があれば、この項は改訂されることと思われます) 私の回答は「あげる」「やる」ではなく、「~てあげる」「~てやる」について述べたものです。多くの辞書で「~てあげる」が見出し語「あげる」の中で、独立項目として区別して記載されているところに注目すべきだと思います。 かさねて「ちなみに」ですが、古語の「あぐ」には、下から上へ何かを移動させる、という原義しかありません。おのずと上下関係があるときにしか使われないことばということになります。しかし、この語感は確実に現代口語にも残っているものと思われます。 目上から目下への丁寧語については#14に書いたとおりです。「犬にエサをあげる」といういいかたの定着は私も認めるところですが「花に水をあげる」のいいかたはまだ定着しているとはいいがたいでしょう。 ひとことでいえば、この丁寧語化の定着度が問題なのです。
補足
NO.18の日本国語大辞典の文面をお読みください。それからネットで、 敬語「あげる」 をGoogleで引いてください。辞書の引き方ももっとご研究を・・・。
- hakobulu
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途中からおじゃまします。 何人かの方がおっしゃっておられますが、これは敬語であるかどうか、という問題ではなくて、 むしろ、「教える」という言葉を軽々に使うべきではない、ということだろうと思います。 他の例を挙げると、 「お金を差し上げた」と丁寧に言ったから良いだろう、ということではなく「お金をあげた」というような事実を直截に口にすべきではない、ということでしょう。 #17さんへのお礼で、 「>持たざるものが持てるものからいただく人格的に対等な中で足らざるものを事実的にはお互いが教えあう」 とおっしゃっておられますが、まさに「持たざるもの(知識も含め)」と「持てるもの」という関係を明白にしてしまうのが「教える」という言葉でしょう。 お互いに了解が得られている間柄であれば別でしょうが、「>対等」な相手に対しては不適当な言葉と言って差し支えないように思われます。 患者さんは確かに弱者ではありますが、人間としては対等な立場に立っているはずです。 同僚の方は、神経過敏になっているはずの弱者に対する姿勢として、そのような(誤解を生じかねない)言葉を使ってしまう心の動きに対して注意が必要ではないか、という意味であえて苦言を呈されたように感じられます。
補足
「教える」を軽々しく使えるかどうかとなってしまいましたが、たぶん「軽々しく使える場合もあるし」「軽々しく使えない場合もある」が事実かと思います。広辞苑を引いていただくと「上下の関係」とは 一言もないと思いますし、源氏物語の用例や古今和歌集の用例などが出ていて歴史的言葉であることが分かります。うまくこれから、使っていきたいと思います。(教え、教えられ)は世の常道と思っています。 コメント有り難うございました。
- baihu
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「教える」は、謙譲語なら「お教えする」、尊敬語なら「お教えになる」ですね。 「教えてあげる」は、補助動詞が入ることで「教える」とは意味合いが少し変わりますよね。他の方が書かれているように、(「教える」ではなく)「教えてやる」を丁寧に言った表現になります。 また、別の観点で、「教える」には“道順を教える”というニュートラルな使い方もありますが、“数学を教える”のように「身に付けさせる」といった用法や“花を折ってはいけないと教える”のように「善悪を分からせる」といった用法があり、教え諭す、教えを請う、といった「教えるもの」「教えられるもの」の上下関係を含んだ言葉にもなり得ます。 「患者さんがいろいろ質問されたので、お答えしておきました」が妥当な表現だと感じます。
お礼
「教える」の謙譲語、尊敬語有り難うございました。そこで、「教えてやる」ですが、「ウサギに餌をやる」や「花に水をやる」と同じ使い方だと思いますがここに、上下関係がありますか?ウサギにとって、花にとって大切なものを分け与えるという意味はありませんでしょうか?たまたま、持たざるものが持てるものからいただく人格的に対等な中で足らざるものを事実的にはお互いが教えあうなどということはよくあると思うのですが・・・。
- ayagu
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No.15です。 「教えるという語彙」は「教えるという語句」の誤りです。 失礼致しました。
- ayagu
- ベストアンサー率45% (33/72)
私が患者でしたら、「教えてあげた」との表現に多少違和感を覚えると思います。尤も不快になる程ではありません。 個人的には、教えるという語彙では「知識の有る者が無い者を導く」とのニュアンスが強いように感じられますので、 「説明させて頂いた、御説明申し上げた」等の表現を使うのも悪くはないと思います。
- luune21
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#10です。 >「教える」の尊敬語、謙譲語 尊敬: 相手の動作につけて敬意の低い順に ・教えられる(「られる」は受身が優先されるのでわかりづらい) ・お教えになる ・お教えなさる ・お教えくださる 謙譲: 自分の動作につけて(今回の場合)敬意の低い順に ・お教えする(以下すべて丁寧語の「ます」をつけることが多い) ・お教えいたす ・お教え申し上げる ・教えさせていただく(この表現を不快と感じる人もいる) >「相手に恩恵を与える」はどこの辞書に出ていますか? 岩波国語辞典 第五版 2.敬語としての用法、ア.動詞連用形+「て」に続き、「…てやる」のへりくだった言い方。「書いてあげる」「読んであげましょう」 →「やる」 3.動詞連用形+助詞「て」を受けて ア.(恩恵的に)他人のために…する意を表す。 イ.(怒り、憎しみの気持で)進んで相手に不利益を与える意を表す …など 新明解国語辞典 第六版 3.[接尾語的に](3)「やる」の謙譲(丁寧)語。「見てあげる」「持ってあげる」「さがしてあげる」 →「やる」 2.(1)対等か目下とみなされるものに利益を与えるようなことをする (2)他人に対してあてつけ(恩着せ)がましく何かをする 大辞泉 14 (補助動詞)動詞の連用形に接続助詞「て」が付いた形に付いて、主体が動詞の表す行為を他者に対し恩恵として行う意を表す。「てやる」の丁寧な言い方。「仕事を手伝って―・げる」「君のかわりに行って―・げよう」 →「やる」 12 (補助動詞)動詞の連用形に「て」を添えた形に付く。 (1)わざわざあることをしてやる気持ちや恩着せがましい気持ちをこめて、目下の者のために何かをする。「相談に乗って―・る」「勉強をみて―・る」 (2)積極的にそのようにする。ことさらにそのようにしてみせる。「飛び降りて―・る」「舌をかみ切って―・る」 ※ただし、大辞林にはこうあります、 〔補説〕 「…てやる」と異なり、受け手に対する軽い敬意がこめられている。目上に対しては「さしあげる」を用いるのが一般的 (個人的には、「教えて差し上げる」も要注意だと感じます) ★丁寧語ということについて 主に丁寧語とされるのは以下のような場合です。 子どもや動物にものを与える場合、 「ミルクをあげる」「象さんにリンゴをあげる」 しかし、これ以外にはあまり丁寧語として使われていません。 ただし、最近「やる」ということばが「男女の性交」を意味することばとして俗に使われることから、「やる」を避ける傾向が見受けられるようになってきました(俗ではない人は「やる」に抵抗はない) このことが謙譲ではない丁寧語としての「あげる」を広めているものだと思われます。
補足
せっかく、いろいろ書いてくださって申し訳ないのですが、ア(恩恵的に)とあったり新明解の2.(1)はどうなりますか?(2)だけを意図的に取り上げるのは??文法上の問題もありますが、では、学研の『恥をかかないための言葉の作法辞典』での「~てあげる」は「~てさしあげる」といって同じで、「~てやる」の謙譲表現。目上に対して自分がある動作を行う場合に使う。・・・。とありますがもとが「てやる」だから謙譲しても意味がないということでしょうか?
- soybeans01
- ベストアンサー率38% (13/34)
No.12です。 先ほどの例で、尊敬語と謙譲語を逆に書きました。「教える」の謙譲語は「お教えする」、尊敬語は「お教え頂く」です。 頭に「お」うしろに「する」をつければ謙譲語になり、頭に「お」うしろに「頂く」をつければ尊敬語になります。 肝心の部分を逆に書いてしまってお恥ずかしい限りです。。。
- soybeans01
- ベストアンサー率38% (13/34)
「与える」「やる」も、目上から目下へ向かう表現ですね。「褒美を与える」とか、「エサをやる」とか。だから、その丁寧語である「あげる」も、同じく目上から目下に使う表現になり、目上の方に対して使うと失礼になってしまうのです。 「教える」の尊敬語は「お教えする」、謙譲語は「お教え頂く」でしょうね。 多くの動詞は頭に「お」うしろに「する」をつければ尊敬語になり、頭に「お」うしろに「頂く」をつければ謙譲語になります。 (書く、伝える、読む、察する、掛ける、切る、会うなど。活用形はいろいろですが) 質問からやや外れますが、「教える」という言葉はもともと、師から弟子へ教えるといったような、目上から目下へ向かって使う傾向があります。漢和辞典で教のつく熟語を調べてみてください。教育、教祖、教官などです。 ですからたとえ尊敬語であっても「教える」という言い方自体が失礼と感じる人は多くいます。会社でお客様や上司に言う場合には「教える」という言い方を避けて「ご説明する」「ご案内する」と言う言い方が好まれます。
補足
回答有り難うございます。専門家の方に失礼を省みず質問します。私の手元に『言葉の作法辞典』というのが有ります。その中に、『「~してあげる」は「~してさしあげる」といっても同じで、「~してやる」に謙譲表現。目上に対して自分がある動作を行う場合に使う。』とあります。この説明は間違いですか?
- tttt23
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No.8 です。 > では「教える」の尊敬語、謙譲語をお教えください。 「教える」の尊敬語は「お教えになる」、謙譲語は「お教えする」です。 ただし、これは尊敬語、丁寧語の問題ではありません。「してやる」は「同等以下のもののために労を執り、恩恵を与える」ことです(広辞苑。「やる(遣る・行る)」(3))。「してやる」を「してあげる」と言い換えたとしてもこの意味に変わりはありません。 つまり、「してやる」、「してあげる」は普通目上の人には使いません。もちろん、masa-84 さんと相手の関係によってはこれを使うのが適当な場合もあるでしょうが、適当かどうかは事情が分からない第三者の我々には判断できません。 先の回答で述べた「買ってきてあげましょうか」を「買ってきましょうか」に言い直させた件ですが、そのときははっきりした理由が分からず、直感で言っただけですが、今回のご質問をきっかけに辞書を調べてみてやっと理由が分かりました。ありがとうございました。
- luune21
- ベストアンサー率45% (747/1633)
>広辞苑の「あげる」の項目で(5)高位または有力なものの >所に到達するようにする。の中の(4)本来は「与える」「やる」 >の相手を敬った言い方)物を渡す場合の丁寧表現。 これは正解です。謙譲もしくは丁寧ということですね。 しかし、「(動詞連用形)+てあげる」はちょっと違うのです。 これは「読んであげる」「書いてあげる」のように、【相手に恩恵を与える】ときのことばとして使われるものです。 「今度のパーティに招待してあげる」といわれたらちょっとムッ・カチンとくる人も多いでしょう。 そんなとき、 「じゃ、行ってあげる」と返せば、一触即発という感じがじませんか?
補足
言葉にお詳しいようなので質問します。「教える」の尊敬語、謙譲語を教えていただけませんか? それから、広辞苑には「してあげる」はありませんので「あげる」を引きました。これは、「して」「あげる」に分けられませんか?関連はありませんか? それから、「相手に恩恵を与える」はどこの辞書に出ていますか?調べてみたいと思います。
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お礼
『敬語早分かり辞典』を引いてくださったのですね。私は持っていませんので有り難うございます。困りましたね、同じ出版社で違った見解とは?『日本国語大辞典』さすがですね、ネット上でも「てあげる」が問題になっていて「あげるは、身分の高いものに献上する、という意味です」と説明されていました。「元々は目下から目上」だったのでしょう。文化庁の国立国語研究所では、この意味で敬語「あげる」の誤用例を筆頭にあげているそうです。この「ことば」シリーズが手元にないので確認できませんが。いろいろ、調べてくださって有り難うございます。