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「存じかねる」とは正しい敬語?
先日あるビジネスマナーの講習会に行ってきました。 その際、「わかりません」を敬語表現にする際に「わかりかねます」と一緒に「存じかねます」という表現があると聞きました。 しかし非常に耳慣れない言葉です。 以下のサイトで同様の質問がありますが、意見は二分しています。 ご意見をお聞かせ願えれば幸いです。 「わかりかねます」を使えばいいじゃないか・・・はそうなのですが、 「存じかねる」が日本語として正確な表現なのかを知りたいと思います。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q138884263
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- Ishiwara
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「存じかねます」は間違い。 「分かりかねます」は失礼。
- novtaro
- ベストアンサー率29% (39/134)
「存じかねる」はおかしいです。敬語以前の問題かと思います。 分かるというのは、「理解する」という意味ですが、「存じる」は「分かる」「理解する」の謙譲語ではないのです。「知る」「知っている」や「思う」の謙譲語です。そして、「知ることができない」とか「思うことができない」とは、通常言わないからです。 理解できないというのは、例えば相手が言っていることが難解だったり、無茶な要求だったりなので、「困難である」と回答する必要があることから、「・・・かねる」とは言うことが出来ます。これに対し、「知ることができない」、「思うことができない」というのは、そのように使うケースはないと思います。標準の単語でそのようなケースがない場合、謙譲語にしても、同じように使えないと思います。 理屈的におかしい話とは思いますが、どういうケースでそのような用法を使えと言ったか、例はありますか?
補足
>理屈的におかしい話とは思いますが、どういうケースでそのような用法を使えと言ったか、例はありますか? いえ、単純に普通の言葉を敬語表現にする場合として、幾つかの言葉が挙げられていて、その中に「わかりません」という言葉があり、隣の枠に敬語表現の「正解」を書き込むことになっていました。 わたしは「わかりかねる」と書いたのですが、加えて講師の「「存じかねる」もありますね」という発言でした・・・
> 「できかねません」は「できません」の婉曲表現と考えた方がいいでしょう。 う~ん、何か違うような‥ ( ^^; それだと例えば 「下手なことを言うと投獄されかねません(投獄される可能性がある)」は「下手なことを言うと投獄されません」の婉曲表現ってことになっちゃいます (笑) 不能や困難を意味する「かねる」の否定形である「かねない」は、逆に可能(性)の意味があります ( ^^
先ず、「分りかねます」は、「分りません」の敬語表現ではありません。「かねる」という補助動詞は「…できない。…するわけに行かない」という具合に「不能ないし困難」の意を表します。ですから、 ・「分らない」…単純に理解していないだけ ・「分りかねる」…理解不能・理解するわけには行かない というわけで、両者は意味が違います。 「存じる」は、「思う(考える)・知る(知覚する)」の謙譲語なので、本来は「分る」とは意味が異なります。 【例】 ・「潔くお辞めになった方が得策と存じます(思う)」 ・「さぁ、そんな方は一向に存じません(知らない)」 でも、「(時間を尋ねられて)ん~、わかんね」(知らない)とか「敵を知り己を知る」(理解する)のように「分る」と「知る」の間には結構行き来がありますからちょっと厄介ですね 。 「存じかねる」は、文法的な齟齬はないんですけど、「分りかねる」の代用として実際どんな場面で使うかを考えると、ちょっと悩んじゃいますね。 「お前なんかに私の気持ちが解ってたまるものか!」 「ええ、確かに存じかねます(理解不能です)」 てな感じですかね ( ^^
- millennium-man
- ベストアンサー率30% (78/256)
No5です。間違いを訂正します。 ・「それはできません」というよりは「それはできかねません」 「~かねる」というのはこれ自体否定を含んでいるので、 「それはできかねません」は「それはできかねます」でいいですね。 ・「できかねません」は「できません」の婉曲表現と考えた方がいい でしょう。 「できかねません」を→「できかねます」に訂正 これについては有益なサイトを見つけましたのでご参照してください。
- millennium-man
- ベストアンサー率30% (78/256)
「存じかねる」「わかりかねます」 両方とも変ないいかたです。「存じません」「わかりません」と言えばすむところをなぜこのような持って回った言い方をするのでしょうか。これは日本語独特の婉曲表現に帰すると考えられます。 「存じません」は丁寧表現になります。「存じていません」であればなお丁寧になるでしょう。「わかりません」というのはいかにも無責任で回避的な言い方になります。お客様相手であればこのような直接的な言い方は避けるのが普通です。「知りません」と言うのも同様です。 お客様から無理な注文をされた時、「それはできません」というよりは「それはできかねません」という婉曲表現を使うと思います。 「存じかねる」「わかりかねます」の婉曲表現を敬語のつもりで言っているのでおかしくなるのです。「存じる」「わかる」というのは自分の内面や意志を表す言葉です。自分の意志で変えられない内容の場合の言い方、例えば「1週間後の新幹線切符は買えますか」「それはできかねます」のように使うと思います。「できかねません」は「できません」の婉曲表現と考えた方がいいでしょう。 婉曲の度合いは「買えません」→「できません」→「できかねます」 となります。
- nishikasai
- ベストアンサー率24% (1545/6342)
わたしは1,2のかたと3のかたの中間です。 確かに「存じかねる」というのはおかしいです。変に聞こえます。それは3のかたが述べておられる通り、知るなんてのは聞けばだれでも知ることができるからでしょう。 しかし、それも考え方でして、知るという行為は微妙な場合もあるのです。たとえばアインシュタインの相対性理論を知っているか? と聞かれれば、 「はあ? 聞いたことはありますが、よく知りません」となります。知ろうとしても難しくて知ることができない。ですから場合によっては正しいと言えなくもないと思います。
お礼
>確かに「存じかねる」というのはおかしいです。変に聞こえます。 私もそうです。 自分で使うことはないでしょうが、やはり気になるところですね・・・ ご意見ありがとうございました。
- garamond
- ベストアンサー率53% (1119/2111)
正しくありません。 「かねる」は“(これから)しようとしても実現困難だ”という意味で「~しかねる」と表現するものです。 「存ずる」はこの場合“(現在)知っている”という意味の動詞ですから、“(これから)存じようとしても実現困難だ”という表現は無理です。 「わかる」はこの場合“理解する”という意味ですから、「(これから)わかろうとしても実現困難だ」という表現は可能なのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 厳密な正誤は別にして、このように曖昧で違和感を持たれる可能性のある言葉に関しては、教えられたから使うと言うのものでもないと思いました。
- kabochin
- ベストアンサー率42% (58/136)
間違っているか、正しいかと聞かれれば、正しいと思います。 私がビジネスの場面での言葉遣いを教わったときには、このような表現を習いましたよ。ただ、相当他人行儀(?)な感じがするので、少しなりともおつきあいがある方に使うと、慇懃無礼な印象を与えかねないようにも思います。 わかりかねますでも充分丁寧だと思いますし、自分で違和感を感じる表現を言葉にしても、気持ちが伝わるとは思えないので、「わかりかねます」とおっしゃればよいように思います。
お礼
>自分で違和感を感じる表現を言葉にしても、気持ちが伝わるとは思えないので、「わかりかねます」とおっしゃればよいように思います。 仰る通りですね。自分で変だと思う言葉は使えません。 でもなぜこう意見が分かれるのか・・・ ご回答ありがとうございました。
- ANASTASIAK
- ベストアンサー率19% (658/3306)
>「存じかねる」が日本語として正確な表現なのかを知りたいと思います。 正確な敬語表現です。 「わかりかねます」は丁寧表現なので、謙譲表現はそれが相当します。
お礼
早速のご回答ありがとうございます 今の時点で4名の回答を頂きましたが、 やはり意見が分かれていますね・・・ やはり厳密に文法的に(?)正しい、誤りとは言い切れないものなのでしょうか・・・
お礼
みなさん、お忙しい中、或いはお休みのところ、 お答えをお寄せくださってありがとうございました。 質問のリンク同様、こちらでも「絶対」という解答は出ませんでした。 わたしも正直どちらなのかわかりません。 ただ、多くの方のご指摘のように、非常に不明瞭な表現であることがわかりました。 失礼とは思いますが、 この場をお借りして、ご意見、お答えを頂いた皆様にお礼いたします。 お時間を割いていただきありがとうございました。