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ヨーロッパの歴史なんですが
ハプスブルク家ってなんでスペインとオーストリアに分かれてるんですか？教科書に載ってなくて。
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カール５世（スペイン王カルロス１世）がスペイン王となる時、父方のハプスブルク家側と、母方のトラスタマラ家側（特にアラゴン王フェルナンド）との間に、兄カールと弟フェルデナンドに相続させる領域での意見の食い違いがありました。 兄カールは、フランドル育ちで、スペインでの生活経験が無く、スペイン語もほとんどできませんでした。 一方弟フェルディナンドは、スペイン育ちでした。 ハプスブルク家側は、広大な領地（カスティジャ、アラゴン、フランドル、オーストリア、ナポリなど）の一括相続を主張したのにたいし、スペインのトラスタマラ家側は、スペインをスペイン育ちの弟フェルディナンドに相続させようとしました。 つまり、スペインが、ハプスブルク家の所領となるのはしかたがないが、可能な限りスペインの独自性を発揮できるようにしようとしました。 そんな綱引きをしているうちに、カスティジャの女王イサベラが死んでしまい、カールがスペイン王（カスティジャ王）になってしまいます。 アラゴン王フェルナンドは、自領のアラゴンだけでも弟フェルディナンドに継がせようとしますが、ハプスブルク家側は、スペインの分割（カスティジャとアラゴンとの）を嫌い、フェルディナンドを、オーストリアへと移してしまいます。（フェルディナンドは、オーストリア総督となります） カール５世の退位により、スペイン（カスティジャとアラゴン・ナポリ）は息子フェリペ２世に、オーストリアは弟フェルディナンドに与えられました。 フェルディナンドは、その間に、ハンガリー王女と結婚し、ハンガリーとボヘミア（チェコ）を得ています。 息子フェリペ２世には、オーストリアの代わりに、イギリス女王メアリー１世との結婚により、イギリスが与えられました。 フェリペ２世とメアリー１世の間に、子が無いうちに、メアリーが死んでしまい、スペイン嫌いのエリザベス１世が即位し、フェリペの手から、イギリスがなくなってしまいます。 フェリペ２世とフェルディナンド１世以降、ハプスブルク家は、スペイン系とオーストリア系に別れますが、両家の関係は、緊密で、両ハプスブルク家間の婚姻は、数え切れません。 両家の蜜月も、カルロス２世の後継者問題で終了し、スペイン継承戦争では、スペインは、フランスと手を組み、オーストリア・イギリスと戦い、南ネーデルランドをオーストリアに与える事により、フランスのブルボン家からカルロス２世の後継者を迎え、スペインハプスブルク家は、消滅します。
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- jk7
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神聖ローマ皇帝カール５世は、スペイン国王としてはカルロス１世を名乗っていました。 彼は、スペイン国王としては「太陽の沈むことなき世界帝国」を築き、スペイン大繁栄の基礎を築きましたが、神聖ローマ皇帝としては散々でした。 つまり、ルターの宗教改革に悩まされ、皇帝就任・イタリア領をめぐるフランス王フランソワ１世との対立、オスマン帝国スレイマン１世の侵入…です。 彼は、こうしてヘトヘトになり、この広大な領土を一人で統治することの困難を悟ったのです。 それで領土を二人の息子に分割相続させたのです。 ちなみに、この内フェリペ２世は、スペイン領・オランダ領を継承し、スペイン絶対王政の全盛期を迎える反面、オランダ独立戦争に苦しむことになりました。
- a-koshino
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神聖ローマ皇帝カール５（＝スペイン王カルロス１）世が、ルターをめぐるゴタゴタで、すっかりドイツ嫌いになったからかも。 カールが隠居する際、ハプスブルク家は息子フェリペに継がせましたが、ドイツだけは弟フェルディナントへ与えました。
- ginlime
- ベストアンサー率27% (280/1031)
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