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減圧溶媒留去について
減圧溶媒留去について説明したいのですが、うまく説明出来ません。 減圧溶媒留去の方法、なぜ乾燥するのか? など教えて下さい。
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- himajin1
- ベストアンサー率43% (184/422)
乾燥という単語からすると、仕込む溶液には、目的物(純品になると固形物)と、溶媒が含まれているのかな? 私は、他の回答者の方と違う説明をします。 目的物質を含んだ溶液から、目的物質を溶媒を分離する手段として、蒸留を使用する場合、減圧にした方が、2つの理由で、有利と考えます。 その1:熱履歴 減圧下で蒸留すると、低温で溶媒を留去出来ますので、目的物質に与える、熱履歴がマイルドになり、変質の可能性を低減します。 その2:比揮発度 一般的に、理想系を形成する2成分は、低温低圧になると、比揮発度が大きくなります。装置的に許される範囲内で、減圧にした方が、目的物質と、溶媒の分離は良好になります。 蒸留する際に減圧するのは、この、1,2が原動力になっています。 また、ラボでは、1を達成する手段として、減圧する代わりに、イナートガスを入れたり、水蒸気蒸留する事も有ります。
- DexMachina
- ベストアンサー率73% (1287/1744)
朝のラッシュアワー、乗る人と降りる人とで電車とホームは 大変混雑します。 このときの「車内」を「液相」、「ホーム」を「気相」と考えてみましょう。 目的の駅についたので降りようとしたとき、ホームに一杯人がいるのと 誰もいないのとでは、誰もいない方がスムーズに降りられますよね。 つまり、「減圧して気相から分子をなくす(=ホームの人を減らす)」ことで、 「液相から気相へと溶媒分子が出やすく(=車内からホームに降りやすく)」 なるので、「溶媒留去を早く(=降車時間を短く)することができる」というわけです。 また、実験室では、よく、ロータリーエバポレータという装置が使われます。 これは、試料をナス型フラスコに入れ、これを回転させながら減圧(さらに加熱を 併用する場合もあり)するものです。 ここでナス型フラスコを回転させると、器壁が濡れることによって 「液相と気相の接触面積が増加し(=電車の出入口の数が増え)」、 「溶媒分子が、より気相に抜けやすく(=乗客が降りやすく)なる」、ということです。 ・・・といった説明方法はいかがでしょうか。
#1様に追加しておきます。 どの様な物質にも、その温度における飽和蒸気圧というものがあります。 (沸点と関連しているので混同されやすいのですが) 同じ温度でも2つの物質の飽和蒸気圧は異なります。ですから減圧にしたとき、飽和蒸気圧が大きい方(つまり蒸発しやすい方)が先に気化していきます。 このため減圧にしてやって蒸気圧の高い溶媒を先に追い出し、沸点の高い液体や固体などを後に残してやります。^o^
- omi3
- ベストアンサー率20% (72/359)
多くの物質は、 圧力下をかけると 気体が液体に、 固体が液体に、なります。 液体は、他の物質を溶かし込む性質が強いので それを利用して、有用な成分を抽出します。 その後、 圧力を下げれば、液体が気体になり、 そのとき気体になれなかった抽出成分が、 残ります。 このように、それぞれの性質を知っていれば、 それを組み合わせて有効な工夫ができるのです。