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吉野弘 一枚の写真について・・・
吉野弘さんの一枚の写真という詩のなかに「幸福」という言葉が出てくるのですが吉野さんはしあわせ、こうふく、 どちらで読んでほしくてつくったのでしょうか? 音読しなくてはならなくなってとても困っています。
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「幸福」はあくまで「こうふく」であって、「しあわせ」とは読みません。 「幸福」を「しあわせ」と読ませたいのなら、必ずルビがふってあったり、「幸福(しあわせ)」とカッコ付きで書いてあるはず。 そういう読ませ方って、誰かが勝手に作ったちょっと気の利いたつもりの創作言葉です。 「号泣」と書いて「おおなき」とでも読ませるようなものでしょうか。 ただ、あまりにも一般化し、手垢のついた(オリジナリティーのない)月並みな創作となってしまったので、素人詩人ならともかく、そこそこの詩人ならそんな読ませ方はしません。 朗読の授業かなにかで誰かが「幸福」を「しあわせ」と読んだら、私なら、鼻持ちならないいやな読み方だな、って思うかもしれません。 よって、堂々と「こうふく」と音読すべきだと思います。
お礼
早速のお返事ありがとうございます。とてもすっきりしました。実は私はナレーションの勉強をしていて、好きな 原稿を持ち寄って、行った授業で当たり前のようにこうふく、と読んで担当の先生に直されてしまったのです。 詩の中の世界はもっとやわらかい、しあわせ、の方がしっくりくると、こうふくは中国語、しあわせは日本語、という先生もいてどうしても納得がいかずルビの振ってある本を探してすっきりしたいと思ったのでした。書き言葉と 読み言葉の間にあるものは読み手の感性でどうにでもなってしまう怖さを思い知った出来事でした。 本当に感謝してます。又なにかあった時はどうぞよろしくお願いします。