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遊離のNH3の確認方法
「[Ni(NH3)6](ClO4)2の水溶液中に遊離のNH3が存在することを確認したい。平衡に影響を及ぼさずに確認する方法を考えよ。」という問題なんですがいい方法が思い浮かびません…。 NH3なので塩基性になっていてpHを測れば塩基性であることはわかると思うんですけど、それがNH3だと言うには強引すぎると思うし、NH3を吸着するような試薬をいれてしまうと平衡に影響が出てしまうんで、どのような方法があるのかわからないです…。 教えてください、お願いします。
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X線は通常構造情報を取るために使うものなので,こういうときにはあまり有効ではないでしょう. 赤外は水溶液というのが問題で,水は赤外に強い吸収を持つため,通常水溶液では測定できません. 近赤は通常の赤外よりずっと可視よりの領域を測るのですが,ここでは水の影響は大幅に小さくなります.ただし,通常の分子振動についての吸収も現れず,その倍音成分等がわずかに観測されるだけになるので,感度等の点で可能性があるかどうか,また配位子のNH3と区別できるかどうかはよくわかりません. ほかに思いついたのはイオン選択性電極です.化学的な方法ですが,これなら平衡に与える影響は極小で済むでしょう.ただし,必要な感度があるかどうかはやってみないとわかりません.アンモニウムイオン選択性電極は,ナクチン類をニュートラルキャリアにした液膜タイプのものが市販されていると思います.
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- c80s3xxx
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> 「ナクチン類をニュートラルキャリアにする」とはどういうことですか?? 無視してくれていいです. イオン電極の勉強をする機会があればそのときに出てくるでしょう. とりあえず,イオン選択性電極というのがあるということだけで,とりあえずはいいでしょう.
お礼
イオン選択性電極というものがあろのは初めて知りました。 いろいろとありがとうございました。
- c80s3xxx
- ベストアンサー率49% (1634/3294)
近赤の吸収スペクトルとかはどうですかね. 化学的な方法はどうやっても平衡に影響してしまうでしょう. それを逆手にとって,平衡関係があるのだから存在するはずだ,というのは題意から使えないのですから,物理的な方法に頼るしかないでしょう.そうすると分光になるでしょうね.
お礼
お返事ありがとうございます。 物理的方法ですか。そうですね、化学的方法をとるとどうしても反応してしまい平衡に影響を与えてしまうので機器を使った物理的方法でやるしかないみたいですね。 手元にある資料によると赤外分光法は「分子の構造や化学結合についての情報を与える重要な分析法」となっており、NH3の検出に使えるのでしょうか? 調べてみたらX線回折法というのがありこれで出来ないでしょうか?
アンモニアの検出といえば、取り敢えず、ネスラー試薬でしょうかね。 ただ、錯イオンに含まれるNH3と反応するかどうかについては知りません。
お礼
お早い返事ありがとうございます。 合成した錯体からはNH3が遊離しているのでネスラー試薬と反応すると思います。 それでNH3が遊離していることがわかっても平衡に影響を与えてしまい、題意に反してしまうんです…。
お礼
「ナクチン類をニュートラルキャリアにする」とはどういうことですか?? X線、赤外、近赤についての説明ありがとうございました。実際に機器を扱ったことないし、扱った例もみてないんで用途等がわからなかったです。