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無矛盾性
「∃xP(x)と¬∃xP(x)とが同時に証明されるような論理式Pが存在しないこと」がなぜ“無矛盾性”になるのか、いまいち納得できません。 何となく ∃xP(x)、¬∃xP(x)、¬¬∃xP(x)・・・ とどうどう巡りになることが問題なのかな?と思ったりもするのですが。 なるべく分かりやすいことばで説明していただけませんか?
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- yuntanach
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(A∧¬A)→Bがトートロジー、つまりどんな論理式 AやBを当てはめても成り立つ論理式であることを 利用すると、論理式Aとその否定¬Aが成り立つと、 任意の論理式Bが成り立つことなります。 つまり、論理式Aとその否定¬Aが同時に成り立つ ような体系では、どんな結論でも欲しがままなわけです。 どんな結論でも導けるような体系はふつうに考えれば、 なにか特殊な論理学の研究のために考える以外には、 実用上の問題としては使いものにはなりません。 そのようなことから論理式Aとその否定¬Aが同時に 成り立つ場合を「矛盾」といってとくに区別して 言い表していおり、逆にそうでないことを「無矛盾」と してそのその体系が(上記の「ふつう」の意味で)使える ものであることを言い表しているのです。 そのようなわけで、論理式Aとその否定¬Aが同時には 成り立たないことを無矛盾性というわけです。 以上の話は、ご質問の術語論理での話ではなく、 その前段階の命題論理での話でしたが、術語論理に おいてもその扱いが多少ややこしくなること以外、 基本的におなじ考え方です。 また、ここまで「矛盾」がなにやら諸悪の根源であるか のような言いようで書きましたが、論理学における 「矛盾」とは何かを研究することは論理学の基礎を 構築するうえで大事な研究対象であることを付け加えて おきます。
- N64
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数学のことは、もうよく覚えていませんが、若いころ、背理法というのを習いました。「Aである。」と仮定して「Aでない。」を導くと、「Aである。」と「Aでない。」が同時に成り立つので、矛盾しているということだった、と思います。