鉄鋼材料の降伏点 ?
夏休み期間中に疲労強度の資料を整理していて、つい気になって固まりました。
↓は、随分以前の投稿であるが鋭い質問・良い質問なので再掲させて頂いた。
JISの金属試験では上降伏点を降伏点とすると明確に示しているのである。。。
では実務に於いて軟鋼・SS400やS25Cの基準強度を設計の強度計算を考える場合
今迄、下(しもと呼ぶらしい)降伏点を採用してきたのであるがハタと固まった。
↓↓に本日調べた参考資料にも目を通して頂き屈託の無いご意見・議論を求む
最後の「SS400」の応力ひずみ線図dataからはσy=235 N/mm2 は、下降伏点か。
何れにせよ安全率を掛けるので曖昧でも構いはしないのだが、その基本部分を
ボヤかす日本的なやり方が気に食わない。出来れば明確に取り決めたいのです
更に、S25Cに於いては焼ならしの降伏点強度だけしか一般には見ないのですが・・・
軸径が大きいものは素材のまま溶接して使うことが多い。その際、皆さんは強度
計算する際は降伏点は如何程にしてらっしゃいますか?私は、焼きなましの
降伏点と仮定し、許容曲げ応力 σa=215/1.5≒143 N/mm2 と安全側にしてる。
多少の変形を許すか許さないか・・・或いは、上降伏点が3~4%近くなどの
制約もあるだろうけど。ココらへんの機械や環境による部分は多いだろうなぁ
暇に任せて長文になってしまいましたが設計に関わる結構重要なことだろう。
もしも設計で強度計算書を作るとしたら・・・安全側にして作ってしまうか?
技術士試験問題用の文献であるが↓P5下段部に「実用的には下降伏点が限界値と
して使用されます。この降伏点での応力を降伏応力といいます。」とあった。
https://pub.nikkan.co.jp/uploads/book/pdf_file50d96e9eb5342.pdf
どうにもこうにも、文献によって様々で整合性がとれていないようである。
まぁJISそのものがASTMやANSIを模倣して作られたことを考えれば仕方ないか。
物事の本質を突き詰めて合理的に考える習慣の無い日本人だから曖昧で良いのか
本日、日航123便のニュースを見ても感じた。30年も経っても未だに事故原因を
確定できないorしようとしない日本は米国とは違った文化であるのは違いない。
しかし真実は隠せないし、隠蔽したところで何時かは真相が分かってしまうのだ
そう言う意味で福島第一もそうだが、情報公開しない国の体制は恐ろしいと思う
夏休みも終わり、下降伏点☓下幸福点も過ぎ去ったので閉じさせて頂きます。
回答頂きました方々へ改めてお礼申し上げます。「また、よろしくね」
鉄鋼材料の降伏点
高圧ガスでは下降伏点
怪しいココでは上降伏点
参考になるココは下降伏点
https://www.nc-net.or.jp/knowledge/morilog/detail/41684/
https://www.youtube.com/watch?v=3AB36Xccv90
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/0806/30/news113_2.html
http://ms-laboratory.jp/zai/tensile/tensile.htm
お礼
はい