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初心者向けの練習問題の本に理解出来ない「たら」の使い方

 私は日本語を勉強中の中国人です。基礎の知識点をしっかりと身に付けたいので、初心者向けの練習問題をしています。練習問題の本に理解出来ない文がありますので、教えてください。よろしくお願い致します。 「エレベーターで5階まで行って、降りたら、右へ行ってください。」  この「たら」の使い方がよく分かりません。仮定のニュアンスも含まれているのでしょうか。「降りたら」は「降りて」と「降りてから」と、どこが違うのでしょうか。  また、自然な日本語の文章を書きたいと思いますので、よろしければ質問文の添削もお願いできると有り難く思います。

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  • hakobulu
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回答No.6

◆ 「~たら、○○」という表現は、 1、「もし~たら、○○」という純粋の【仮定】を意味する場合。 2、「~の次に○○」という【動作や思考の転換】を表わす場合。 2つがあると考えて良いと思います。 尤も、2の「転換」の場合でも、転換して○○するためには「その前に~する」という前提条件が必要になりますから、「>仮定のニュアンスも含まれている」ことに違いはないでしょう。 そういう意味からすると、 「エレベーターで5階まで行って、降りたら、右へ行ってください。」 の「たら」は2に該当すると思われます。 ◆ >「降りたら」は「降りて」と「降りてから」と、どこが違うのでしょうか。 :この疑問に対する答えとしては#1さんのおっしゃるように、『念を押す気持ち』というのが極めて重要な要素を占めてくると思います。 つまり、この言葉を言った方は、相手の動作の転換点として「【降りた時】を重視している」という事です。 つまり、これも#1さんがすでにご指摘なさっていることですが、「真っ直ぐ行くのでも、左へ行くのでもなく、【右へ行く】という点に十分留意すべきだ」と相手に対して気遣っているわけです。 「5階まで一旦は行ってみたが、目的の部屋をうまく見つけられなくて、また一階の受付に戻ってきて案内係りに尋ねている人。」を想定してみてください。 事情を知った案内係の答え方として、 「エレベーターを降りて、右へ行ってください。」でも間違いではないですが、継続すべき動作を羅列しているにすぎず、心配りが感じられません。 「エレベーターを降りたら、右へ行ってください。」 というのが自然だろうと思います。 これと似たような意味で、ご質問文の話し手は目的場所を説明するためには、【右へ行く】ことに最も力点を置くべきだと(瞬間的に)判断したのでしょう。 もし、この建物が例えば、 「20階ぐらいまであるような高層ビルで、訪れる人がよく降りる階を間違える」あるいは、 「エレベーターを降りると左側はすぐ壁になっていて、通路は右方向にしか伸びていない」 などの状況にあれば、 「何階で降りるのかということに留意した方が良い」あるいは、 「敢えて【右へ行く】ことに留意する必要はない」と案内係が判断する可能性は大いにあり得るでしょう。 その場合は、 「エレベーターで5階まで行ったら、降りて、右へ行ってください。」 と言うのが自然だろうと思います。 ◆ 小さい子供に言い聞かせるように念を押したい場合は、「エレベーターに乗ったら5階まで行ってください」「5階まで行ったら降りてください」「降りたら右へ行ってください」と、「たら」を多用する場面も良くあるように思います。 ただ、特に留意する意味でなくとも、「行って、降りて、行って」という語尾の重複を避けるためだけに使われる場合もあるでしょう。 余談になるかもしれませんが、この場合の重複は「意識的に連続性を重視する」場合には有効な方法ではないかという気がします。 「エレベーターに乗って、5階まで行って、降りて、右へ行くんだよ。」 などと、先ほど例に出した子供に自分の説明した内容を、連続的動作として改めて理解させる意図を持って言う場合も案外あるように思われます。 ◆ご質問文の添削 1、<基礎の知識点>(×) 『基礎の知識』(○) 『基礎知識』(◎)としたほうが良いでしょう。 2、<自然な日本語の文章を書きたいと【思います】ので>(○) この質問をした時だけではなく、いつもそう思っていることを強調したければ、 『自然な日本語の文章を書きたいと【思っています 】ので』(◎) とするほうが良いでしょう。 「思いますので」のままでも、必ずしも「いつもそう思っているわけではない」という印象を与えるという意味ではありませんが、【継続性】という点で弱いため、「この質問内容に関しては自然な日本語を書きたい」というニュアンスの方が強くなるということです。

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。具体的な場面と合わせて説明していただきだいぶ分かりやすくなりました。質問文の添削にも感謝しております。「知識点」は中国語に影響されました。「思いますので」の件も大変参考になりました。  本当にありがとうございました。

その他の回答 (6)

回答No.7

「たら」は【助動詞「た」】の仮定形ですが、この「た」は、完了・存続・回想を表すものです。 ここで問題になっている「降りたら」は「動作の完了」を表す使い方です。 「エレベーターを5階まで行って、降りたら、右へ行ってください」 →「エレベーターで5階まで行って降ります。降りるという動作が終わったら、右へ行ってください」 この例文をもう少しひねると、 →「エレベーターで5階まで行ったら降りてください。降りたら右へ行ってください」 この場合も。エレベーターが5階まで行くという動き終わったら降りてください。そして、降りるという動作が終わったら右へ行ってくださいということなのです。 「本を書いたら一冊あげます」 「向こうに着いたら電話を下さい」 なども同じですね。 そして、「降りたら」と「降りて」や「降りてから」との違いですが、とても説明が難しいので頭をかかえています。 「5階で降りたら右へ行ってください」 →「5階で降りたのであれば」という仮定の意味合いが込められています。したがって、「降りたら」は「降りるかもしれないし、降りないかもしれないが、降りたとしたら」というように、相手の意思が尊重されています。 これに対して、 「5階で降りて右へ行ってください」という表現では、相手に「降りる」ことを強要しているニュアンスが生まれてきます。相手の意思には関係なく「降りる」ことは当然であるというニュアンスがあります。 この「たら」は、我々は無意識に使用していましたが、awayuki_ch さんのご質問の回答を考えることによって、とても大きな表現力を持った大切な助動詞であることに気付かされました。 ただ、この回答が100%正しいのかどうかは自信がありません。私の勘違いであればお許しください。

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。たくさんの文例は大変参考になりました。この「たら」の感覚はだいぶ分かるようになりました。たくさんの方の回答を拝見しているうちに、この質問はとても説明しにくいと自分でも気づきました。  本当にありがとうございました。

回答No.5

・「降りたら」は,「降りる」という動作が完了した場面の次にどうするかを述べる言い方です。条件が満たされた。そういう条件のもとでその次には…という感じです。 「日本に着いたら電話してね」「食事が済んだら出かけましょう」「沸騰したら火を止めます」など ・「降りて」は,単純に動作が次々に行われる状況を述べている感じがします。 「朝起きて,顔を洗って,ご飯を食べて,歯を磨いて,トイレに行って,服を着替えて,・・・」という感じです。 ・「降りてから」は動作や行為の順番を強調しています。先ず降りて,その後に何か別の行動(ご質問の例文では「右に行って」ですが)に移らないとものごとがうまく行かない場合などに使うとよいでしょう。 「基礎知識の章を勉強し終わってから,この問題を解いてください」など ※この例文(「エレベーターで~」)は,たいへん自然な日本語になっています。お使いの練習問題の本はきっとすばらしい本だと思います。 〔質問文の日本語について〕 「基礎の知識点をしっかりと身に付けたいので、」 「基礎の知識をしっかりと~」ということでしょうか?

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。非常に理解しやすいと思います。よく分かりました。質問文の添削にも感謝いたします。大変参考になりました。  本当にありがとうございました。

  • joni
  • ベストアンサー率19% (5/26)
回答No.4

 「~~たら」「~したら」という言葉には元々は仮定の意味がありますが、日常会話において、例文のように相手へのお願いや、あるいは行動の説明として使われる場合、ほぼ確実に起こる近い未来の出来事を指すことが多い為、その仮定のニュアンスは、ぐっと弱まります。  「~たら」の使い方を大きく分ければ3段階くらいに分けられるでしょうか、  「もしも私が大金を手に入れたら」「もしも崖から飛び降りたら」等は、明らかに仮定としての使い方ですね。  「駅に着いたら電話する」「俺が合図したら走れ」等は、仮定には違いありませんが、新たな行動や展開が起きる時の、起点を強調する意味合いが大きいと思います。  最後は、2番目にも通じる部分はありますが、それよりもっと単純に、文全体のバランスを考えて使用する、といった感じの、とくにそれ自体の意味が強くない使い方です。例文の場合もこれに当てはまると思います。   例文では「行って、降りたら、行って」ですが、「行ったら、降りて、行って」でもバランスがとれているのであり得ると思います。しかし「行って、降りて、行って」は単調過ぎるので模範文にはならないでしょう。  実際に強調するほどの起承転結が有る無しに関わらず、文章としてはメリハリが好まれる為、転の部分(この場合「~たら」)が入るのが自然な文章として望ましいと思います。  日常会話の中では、「降りたら」「降りて」「降りてから」のどれも、ほとんど違いはないと思います。  しいて言うなら、「降りて」<「降りたら」<「降りてから」の順に、強調のニュアンスが強くなっていく感じがします。しかし、実際の会話の中では、語気を強めて強調しない限りは、どれも似た様な印象で受け取られるでしょう。  より正確性(接客等)を求められる会話や、活字の文章となると、意味だけでなく、全体のバランス等がより重視される為、例文のように「降りたら」がベストでしょう。上にも書きましたが、この例文では、仮に「降りて」にすると、文章全体が単調になりすぎて、とてもなげやりな感じになりますね、一番まずいのが「降りて」でしょう。「降りてから」だと、少々強調の雰囲気が出てくると思います(降りるまでは右に行ってはいけません!という)。もっとも、普通の会話ではほとんど気にしないと思います。    質問文の添削をということですが、普通の日本人が書いた文と見比べて違いは全く分からないレベルにあると思います。

awayuki_ch
質問者

お礼

 ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。とても理解しやすいと思います。大変参考になりました。  本当にありがとうございました。

回答No.3

○○たら=○○する。そうしたら… 具体的には、「エレベータを降りる。そうしたら…」という二つの文をひとつにまとめて短縮した形が「エレベータを降りたら」ということです。 「たら」が「だら」になることもあります。

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。大変参考になりました。  本当にありがとうございました。

  • sasaki626
  • ベストアンサー率15% (35/223)
回答No.2

たら=たならば 例 もしこの腐ったおにぎりを食べた(な)ら(ば) おなかを壊すでしょう Cf 雨がふったら困るから、かさをもっていくつもりです。

awayuki_ch
質問者

お礼

 ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。大変参考になりました。  本当にありがとうございました。

回答No.1

もちろんこの「たら」は仮定です。こんなふうに書き換えることもできます。 「エレベーターで五階まで行きました。降りました。そしたら右へ行くんです。」 異様な言い回しに見えると思いますが、強く念を押しながら喋るときにこんな物言いをすることがあります(「た」は絶対に過去の助動詞とは呼べないことがよく分かりますね)。この「そしたら」なら仮定ってことはよく分かるでしょ? そもそも降りたら、というのが何を仮定しているかというと、方向、です。右へゆけったって、どっちを向いているかをはっきりさせないと意味を成しません。エレベーターから降りたときの向きのままであることを条件として、右へゆけと行っているわけです。 で「降りて」や「降りてから」とどう違うか、ですが、ここではどっちも駄目です。その前に「行って」があるでしょ? 「行って降りて」じゃ重複が大きすぎます。単なる動作として行ったら降りるのは当たり前すぎます。仮定のかたちにしなきゃならんのです。ここはどうしても「降りたら」です。

awayuki_ch
質問者

お礼

 毎度お世話になります。  ご親切に教えていただき誠にありがとうございます。なんとなく分かりました。また考えさせていただきます。大変参考になりました。  本当にありがとうございました。

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