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青年期危機説と青年期平穏説って・・・?

かなり困ってます。教育心理学の青年期発達論で以下の質問があり、悩んでいます。語句そのものの意味ですので、わかりやすく説明して下さいお願いします。  青年期危機説とは?および青年期平穏説とは? 詳しくは分からない方でも、大体のところで良いのでお願いします。

みんなの回答

  • starflora
  • ベストアンサー率61% (647/1050)
回答No.1

    これは、貴方自身が言っている通り、「青年心理学」の問題で、その種の本を読めば書いてあります。例えば、以下のURL(参考URL)は、どうも心理学者の個人読書メモのページのようですが、そこに、読んだ本として:     >■『青年期の心 -精神医学から見た若者』(福島 章 1992 講談社現代新書 \700)     このような本の感想とメモがあります。「青年期危機説」とか「青年期平穏説」という言葉は出てきませんが、別の本の読書メモに記していることからすれば、この本はそういう主題を扱っているようです。これは、そんなに高い本ではありませんから、買ってきて、一日で読めば、二つの概念がどういうものか、分かるはずです(あるいは拾い読みしても分かります)。     また以下のURL(参考URLに入っています)のなかには、次のように上述の本から引用されています:     >「大部分の青年は人生の中でも最も幸福で充実した時代を謳歌している(青年期平穏説)」(p.9)   >「多くの青年はさまざまなモラトリアムを経た後で、それと目立つ事件もないままに、おとなの世界に入ってゆく」(p.35)     これが、青年期平穏説です。平穏説は、危機説に対し立てられている訳で、青年期危機説というのは、エリクソンの理論にも出てくるように、あるいは、そもそも発達心理学で、成長の課題としてもっとも問題にされるのが、この青年期のアイデンティティの確立課題の問題です。エリクソンの理論で、青年期の課題とは何であったのか忘れましたが、それは、とりわけ「自我同一性」の確立の時期で、この発達課題との直面で、青年の自我が安定を失い危機に陥るというのが、青年期危機説です。     例えば、早発性痴呆と古く呼ばれていた(何時の話かしら)破綻型(ではないのですが、破瓜型だったと思うが、自信がない)の精神分裂症発症の時期が、この青年期の危機とシンクロナイズしていると言う話がありました。     あるいは、以下のURLは変な説と絡んでいますが、一応、簡単に平穏説と危機説を並べて短い説明を与えています。身体の成熟への展開に伴って、男性も女性も、少年・少女期の安定から抜け出し、新しく変容し成長して行く自己の身体と、「性」の自覚にとまどい、また、社会的な自己認知を求め、「自己同一性」の確認課題に向かうということです。     http://shimbope.ed.shizuoka.ac.jp/students/miyaji/toilet.htm     つまり、青年期というのは、身体において、性区別の明確な大人へと変容し、他方、精神も社会的事象などへの関心や、自己の社会的認知などの問題に目を向け、社会人としての自分のありよう、将来的な自己のありようについて、何かの安定したイメージを求め、様々に試行を行い、その途上で、自我の安定が崩れる危機に見舞われるというのが、危機説です。(アイデンティティ確立は、大人となって行き、「性」発達する身体を、自己のものと認知し、自我と精神、身体の同一性を確立すると共に、社会における自己の位置を確認し、社会的自己同一性を確立するという二つの側面があるでしょう)。     ところが、危機説というものは、現代の青年を観察すると、どうも危機もなく平穏に過ぎて大人になって行く青年が多いので、本当に、青年期危機説などは成り立つのか、というのが、平穏説でのはずです。以下の参考URLと以上のURLにある図式で、後は自分で本を読むなりして、考えてください。  

参考URL:
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Kenji/5682/reading/2000-02.html#fukusima92