- ベストアンサー
青年期の発達とは?
大学で教育心理学を受けていて、「青年期は発達にとってどんな意味を持っているか説明し、現在の問題を考察しなさい。」という課題が出されたのですが、"発達にとってどんな意味を持っているか"という部分がどうも分かりません>< どういったことを書けばよいか、又は、この設問の意味が分かる方回答よろしくおねがいします<(_ _)>
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
この問題はつまり、青年期という発達段階を明確にするということ、それに対してどのような社会的危機が生じているかということを書けということ、だと思いますよ。 つまり、青年期というのは、「アイデンティティの確立」だとか言われているように、自分自身というものが明確になってくる時期だということです。男女を意識するようになると同時に、他者という存在に関して深く興味を持つようになる。そして、他人と自分が根本的に違う思想や性質を持つ人間だと知ることにより、自分についても考えるようになりますよね。「自分はなぜ生きているのだろう?」「愛ってなんだろう?」そんなことを考えるようになるわけです。 また、進路を決定する時期としても重要な時期ですよね。自分のいい面も悪い面も知り、自分が何をしたいか考える。しかし、「モラトリアム人間」という言葉もあるように、これが出来る子どもが少なくなってきているのは、「現代の問題」のひとつかもしれませんね。親にお金を出してもらい、学校に通う有難みもわからず、現状の楽なポジションに甘えてしまいがちです。だから、NEETも増えてゆくわけです。 現代の問題はそれだけではありません。少年犯罪が増えていること、不登校の問題、青年期の子どもたちは様々な社会的危機の中で生きています。どの問題を取り上げても、自分自身で、「なぜこのような問題が起きているのか?」「どうしてゆくべきか?」考えましょう。それが課題の評価になりますから。 ちなみに私も大学で教育心理学を勉強しています。頑張れ~☆
その他の回答 (2)
- piskes
- ベストアンサー率30% (3/10)
前者の方々の触れられていない点について述べたいと思います。 青年期を大学入学の時期であると定義する。そうすると、青年期とはピアジェの発達段階説を参照したとき、形式的操作段階に該当する。すなわち、この段階の能力の一部を書き出すと、「仮説から論理的に推論して、結論を導き出せる」や「ある傾向に合致する事例とそうではない事例を知り、その相関関係を把握できる」などがある。実際には青年期後期でさえ、こうした能力を発揮できているかどうか疑問である。しかし、そのような発達段階を認識して青年期を生きることにより、認知的な発達が促されるのではないか。人格発達に加えて、こうした認知的側面に着目してもおもしろいかもしれません。性役割の認識についても、着目できるかもしれません。 心理学はまだまだ発展する学問です。修士課程を修了して就職しましたが、日常でも職場でも応用はできます。課題にめげず、楽しく知識欲を満たして欲しいと思います。
- vzb04330
- ベストアンサー率74% (577/778)
No.1の方がかなり詳しく回答しておられるので,多少補足的なことを書きます. 青年期が,生涯発達を視野に入れた場合,どのような位置づけにあるといえるか,ということと理解してはいかがでしょう?簡単にいえば,学童期までの発達や発達課題の達成を総括し,成人前期以降の人生についての展望を得る発達段階といえます.人生を,階段を登ることにたとえていえば,青年期は“階段の踊り場”で一休みし,今まで登ってきた階段を振り返り,また,これから登っていくべき,先にある階段を眺めて,どうするかを考えているところといってよいでしょう. そういう風に見た場合,現在,どういう問題があるかを考えるということでしょう.その現在の問題のとらえ方は,個々人の発達の上でも考えられるでしょうし,社会・文化的状況との関連でとらえて,その中での青年期の位置づけを考える,というように相対的な見方ができればよいと思います.
お礼
またまた分かり易い解説ありがとうございます。 本当に助かります<(_ _)> ありがとうございました。
お礼
なるほど! ご丁寧な回答ありがとうございますm(_ _"m)ペコリ とても参考になります。 じっくりと考えたいと思います。