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英語の過去分詞
中学生に英語を教えていて 「受動態を作るのに、なぜ現在でも過去分詞を使うのか?」 と質問されました。英語を教えた経験のある方、どのように答えていますか?
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- wind-sky-wind
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一つの考えとしては,分詞は準動詞の一つであり,時制という概念を持ちません。いわゆる不変化詞であり,主語や時制による呼応というものがありません。受動態の場合であれば,be +過去分詞の be の部分で主語との呼応や時制による変化をし,過去分詞自体は変化しません。現在分詞・過去分詞というのは単なる名称の区別であり,A分詞・B分詞でもよい,と考えるのです。学者によっては,Active Participle, Passive Participle とか,First Participle, Second Participle という呼び方をする人もいるようです。 しかし,古くから Present Participle, Past Participle と呼ばれることが多く,実際,have +過去分詞で完了時制を表すこと,現在(原形)―過去―過去分詞という活用形を見ても,過去分詞は過去と関連性が強く,この名称もあながち誤っているとは言えません。 have +過去分詞で完了時制になるのが,be +過去分詞で受動態になるというのは,古代英語やさらにその昔までひもといていかなければならないのかもしれません。専門家の方ならそのあたりをご存じかもしれませんが,残念ながら私は知りません。 ただそのようになってしまった,と割り切るしかないのかもしれません。思えば,日本語においても,「未然形+れる,られる」で受動態になることの説明ができるでしょうか。同じ形で,可能・尊敬・自発となるのも不思議です。未然形というものだけとっても,その他,使役も「未然形+せる・させる」になります。 そう考えていくうちに気づいたのが,古文(文語)において,「り」という完了・存続(英語の完了時制に近いものだと思います)を表す助動詞があり,「受身」の助動詞は「る,らる」であったということです。このような音の近さは,英語で完了時制と受動態で同じ過去分詞を用いることと同じようなものではないかと。 このようなことを中学生に言ってもしかたがないかもしれませんが,ある程度知的レベルの高い段階で外国語を学習していく場合には,このような考えもあってもいいのではないでしょうか。 私の意見は,日本語で,何らかの経緯で「未然形+れる,られる(文語では,る,らる)」で受身を表すようになったのと同じように,英語で何らかの経緯で,過去に通ずる過去分詞を用いて受身を表すようになった,というものです。 質問からずれてしまったかもしれません。
- taked4700
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>なりほど、そういう考え方も出来ますね。しかし、これだけでは不十分な気がします。 なぜ、そう考えられるのですか。受身のときに、過去分詞を使う、その説明に十分なっていると思いますが、どこが不足と考えられるのですか。 ぜひ、教えてください。 なお、No.3で言われている過去分詞は形容詞と言う説明は、僕自身、他の回答でしています。ただ、その説明は、主語+動詞+補語という構文で共通性があるというだけで、過去分詞が受身で使われる説明とは異なります。 なぜ、「不十分」と考えられるのか、それを知りたいと思います。
お礼
再度回答ありがとうございます。 前回のご回答のお礼で気を悪くされたなら お詫び申し上げます。しかしながら、このようなツッコミは予期していませんでした。 >なぜ、そう考えられるのですか 私もうまくは説明できないんですが、敢えて言うなら、雪と氷の質問に似ているかもしれません。 例えば「雪は何で出来いるか?」 と訊かれたら 「雪は水で出来てるよ。温めると解けて水になるからね。」 という答えで疑問は片付くでしょう。しかし、 「では なぜ解けた雪をまた凍らせても雪にはならないの?」 と突っ込まれたら、答えようがなくなりますよね。 つまり、動詞の時制や更には相、そして能動、被動の相関・因果関係を総合・鳥瞰的に捉えた説明ではないからです。
- Ganbatteruyo
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Gです。こんにちは。 私はこの3年半に何度か書きましたが、基礎的な文法だけでも理解できるように説明は出来ると思い、この件も出来ると思います。 受動態と言う名前を使い、過去分詞を使い、と言う表現をするから、このように日本語にはない表現の仕方に「素直な疑問」が起こるのだと思います。 はじめから、過去分詞や現在分詞は形容詞的にフィーリングを出せる時が多い、と教えてしまえば良いのです。 interestedは英語学習の初期に習う言葉ですね。 I hope this will interest you.とかMy interest has become stronger.と言うような表現は後になってでてくるため、これがinterestと言う他動詞の過去分詞で、とか名詞が動詞として使われるときがある、と言うような説明もしなくても、「素直に」、興味がある、と言う形容詞だ、と教わりますね。 へぇこれって過去分詞だったんだ、なんていう生徒はいると思いますよ。 killedは殺されたと言う形容詞、だから、それが過去の場合はHe was killedと言う表現で使われ、brokenと言う単語は、壊された、と言う形容詞とし、The window was broken by the wind.と言う表現をする。 そして、現在起きているのであれば、be動詞を現在形にすることでいつのことかが分かる、と言うようにすれば良いと思います。 そして、broken windowsと書かれていればすっきりと「この窓は自然に壊れたのではなく壊された窓なんだけど、日本語では壊れた窓と表現する」と言うことから始まり、日本語と英語との表現の仕方の違いを実感させるにも使えますね。 英文をフィーリングで捕らえそのフィーリングを自分の日本語に直せばほかの日本人も分かってくれる、単語の辞書的な意味で日本語に直しても何を言っているのか分からない日本語になっているときってありますね。 (I love you.は「私はあなたの愛します」ではないですね。あくまでも、「愛しているよ」なのです。) I'm impressed by the drawing. I'm prepared for the test. なども、受動態、と言う知識があることがかえって理解の壁にもなっているわけです。 と言うことで、受動態と言う形ではなく、過去分詞が時には受身のフィーリングを持つ形容詞として使われるときがある、そして、この表現方法が定着したものは文法学者は「形容詞の仲間入り」をさせると言うことをチラッと言えば良いと思います。 英語教育改革には文法を教えないではなく、教え方を変える、文法自体の解釈の違いをもっと体で理解できるようにしてあげればいいのではないでしょうか。 そして、たまには、英語ではこういうのだから仕方ない、と言う説明も絶対に必要だと思います。 言葉を道理や理論で説明できるとは必ずしも起こらない、と言うことも知識のひとつにしてあげても良いと思います。 Thank you!が命令形の形をしているけど命令形ではない、でもThank me!であれば命令形であるとか、You do it.は命令形の形はしていないけど命令形、と言うことを文法の例外とか追加として後で教えるのではなく、命令形とは命令のフィーリングを出した表現で、この三つがある、と初めから教えてしまっても良いということでもあります。 違う言葉である以上無知から来る混乱は仕方ないのです。 しかし、「雑学的に興味を植えつける」教え方は個人教授には仕えるわけです。 もうひとつの雑学はThank you!は命令形じゃないし、Thank me!は命令形、でも、Thank youselfなら命令形。 なぜなら、youにいっている表現なわけですから、Thank youでは命令形になれないわけです。 あなたを、ではなく、あなた自身を、と表現することで、命令形としての表現はできると言うことなんです。 ですから、受動態と言う表現よりも、「受身」と言う昔の表現の方が素直に頭の中に入っていくのではないでしょうか。 なぜなら、「受身のフィーリング」と言う表現で教えるからですね。 受動態の、と言うとまた、英語学的表現になってしまい頭が痛くなると言うことなのです。 私はこの5年、長くとも10年の間には日本での文法の教え方が必ず変わると信じています。 間違った文法的理解と言うか言うのではなく、英語を使えるようになるための文法の教え方が変わる、と言うことです。 そして、それはまず個人指導のレベルで変わっていくと思います。 そして、それが広まるごとに学校での教育方針の変更をせずにはいられなくなると思うのです。 よって、このような質問をされたら上のように教えれば素直に受け付けてくれると思いますので書かせてもらいました。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
回答ありがとうございます。 私は小学3年生から英語を学んでいますが、分詞とかの用語は知りませんでしたが、現在完了とか受動態の文は知っていました。そして、中学に入ってから文法を集中して覚えました。そして、私が同じ質問を抱いた時、親戚で英文科の人に聞いてみたんですが、その人も困った挙句、ラテン語を引き合いに出され 当時の私にはよく飲み込めませんでした。 Thank you!は 主語のIが省略されたものですよね。 命令形とは思い浮かびませんが。
- kerozirusi
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うーん、困りましたねぇ…。 別に困らせようとしているのでもなく素朴な疑問なのかも知れませんが、「そういう決まりだから!」でもこの際構わないのではないでしょうか? ってか、僕はうむをも言わさずそう教えていますw 多分、英語の文法用語のpast participleというのを「分詞」なんて言葉を作って日本語に訳した苦肉の策なんでしょうねぇ。 「じゃ、進行形を作るのに過去の進行形でもなぜ"現在分詞"を使うのか説明できる?」って逆に質問返ししてみるとか?^_^; 或いは、「強(つよし)」って名前の男の子が全然体も弱くてスポーツは苦手、ケンカも弱い。 更に、じゃ、精神面だけでも辛抱強いのかというとすぐに怠けるような子だったとして、「お前、全然強くないのにどうして"強(つよし)"なんだ?」って聞かれてもその子は困っちゃうと思うんですね。 「親がそう名付けたんだから仕方がない」とかしか言いようがないと思います。 ちょっと例えが変かも知れませんが、"名称"なんて得てしてそんな場合があるのではないでしょうか? かなりこじつけようと思えば、過去分詞にはbeやhaveを伴わなくてもそれだけで、主に他動詞の場合は受け身、自動詞の場合は完了のイメージがある。 その、"完了"というイメージから、「完了→もう終わってしまったこと→いずれ過去になること」という発想で"過去分詞"というのかも、なんて言えそうですが、やはり、中途半端な憶測を言うくらいなら「そういう決まりだから」と突っぱねた方がマシな気さえしてきました。 回答になってなさそうですが、ご参考にでもなれば。
お礼
回答ありがとうございます。 この疑問は私自身、中学の時抱いていました。フランス語とドイツ語にも現在分詞と過去分詞がありますが、やはり英語と似ています。ただ、フランス語やドイツ語では現在分詞を使って進行形を作ることはできませんが、過去分詞で受動態と現在完了(フランス語の場合は複合過去といって、英語なら過去形を使う場合も複合過去で表しますが)を作る点では似ています。 By the way Russian has six participles,ie, present active participle, present passive participle, past active participle, past passive participle, present gerund, and past gerund.
- taked4700
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よく分かる疑問です。丸暗記でなく、ちょっときちんと理解しようと思ったら、誰でも疑問に思うことですよね。 受身は、まず、誰かが能動的な行為をして、それを、相手側から見た場合の言い方です。 つまり、たとえば、誰かが窓を壊して、それから、窓を主語にして「壊された」と言うわけです。そのため、受身の文は、現在時制でも、多くの場合、以前の行為の結果が今あることを表します。以前の行為なので、過去形に近い過去分詞が使われるのだと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 なりほど、そういう考え方も出来ますね。しかし、これだけでは不十分な気がします。
お礼
回答ありがとうございます。 私も関係代名詞を教える時、国文法の連体形を引き合いに出すことを試みたことがありますが、、、、 そういえば未然形というのは主に動詞の否定の時に使われますよね。 #2さんのお礼でも書いたように、ロシア語にも英語の分詞と似たようなものがあり、こちらは形動詞とか副動詞と呼ばれています。その中でも形動詞には 能動現在、能動過去、被動現在、被動過去の4つがあります。そうすると 英語の現在分詞は概ね能動現在形動詞、 過去分詞は被動過去形動詞に相当します。 能動過去、被動現在はロシア語でも用法が限られます。