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低温超伝導について

NHKで放送していたスター教授の論文捏造で気になったのですが、彼の低温超伝導の「理論」も否定されたのでしょうか? 確か、有機物の上に極薄いアルミ被膜を作り、プレートの左右から電荷を与えると低温で有機物に超伝導が起きる、と言うものだったと思います。 追試で有機物の上にアルミ被膜を形成しようとすると亀裂が走ってプレートを作成できず、教授自身も追試できないことで論文捏造が決定的になったようです。 理論的にも否定されたのかが知りたいので、ご存じの方宜しくお願いします。

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回答No.1

FET素子による超伝導のことでしょうか。アルミ皮膜ではなく、酸化アルミによる絶縁皮膜ですね。 理論的には否定されていませんが、非常に2次元性の高い超伝導体になるため、普通の(3次元の)超伝導体とは異なる性質を示すと言われています。

reny
質問者

お礼

目指す超伝導体にも違いがあって、酸化アルミによる絶縁被膜の形成と言う方向性は別に否定されているわけではないのですね。 実際には実験的に行き詰まってデータ捏造と言う事になったことが分かりました。 ありがとうございます。

その他の回答 (1)

  • KinakoAme
  • ベストアンサー率65% (25/38)
回答No.2

最近話題の捏造といえば,韓国のファン・ウソク教授ですね。 体の組織や臓器になるとされるES細胞を世界で初めてクローン技術を 使って作り出したと主張しましたが,クローン技術によるES細胞は 1つも存在しなかったという見方が有力です。 超伝導の分野での捏造で有名なのはヘンドリック・シェーンです。 ちなみに彼は教授ではありません。ポスドクだったと思います。 ANo.1の方が書いた通り,電界効果で超伝導が出現したと主張したもので 以前NHK特集でも取り上げられました。サイエンスやネイチャーに何本も 論文を出し続け,出すたびに超伝導転移温度が上がって行ったので, 当時は大発見だと騒がれました。もちろん捏造ですから,データなど あるはずはなく,前のグラフを使い回して(温度スケールだけを変えて) いたのを見破られて発覚しました。 現在は母国ドイツの片田舎でひっそりと暮らしているそうです。 理論的には,否定はできません。例えば高温超伝導の発現機構ですら 解明されていませんので,否定のしようがないのです。超伝導に近い 物質に物理的な方法でキャリアを注入(レーザー光でポンピングする とか,圧力を印加するとか)すれば超伝導になりそうなものですが, これもまだ成功した人はいません。電界を印加するのも,このような 研究の1つです。ほんの少しのクロスオーバーや臨界点を越えることが 難しいのはなぜかという疑問に答えられるような研究も進展がない ように思えます。多くの人が注目していることではあるのですが。

reny
質問者

お礼

高温超伝導の発現機構自体がまだ解明されていないのですね・・・。 結局はある程度の方向性を定めて実験的に結果を出すしかない分野なのが分かりました。 ありがとうございます。

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