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解離性同一性障害について
- 解離性同一性障害(多重人格)についての疑問とは?
- インターネットの普及により、解離性同一性障害を自称する人が増えているが、本当に障害を持っているのか疑問がある
- ネット上で解離性同一性障害を公開する人はなぜいるのか、それは虚言なのか心理的な要因なのか疑問がある
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素人の私見として考えるところを述べさせてください。 【>虚言であった場合】でも、本人がそう思い込んでいる(または思いたい)以上、「解離」の要請が「生体から出ている」と判断していいのではないでしょうか。 「話をしながら高速で前の車を追い抜く」とか「ボーッとしていて(逆に何かに熱中しすぎて)周囲の出来事に気付かない」というのも軽度の「解離」と言えるようですから、本来は誰もが容易に体験済みの症状とさえ言えるでしょう。 ある人が「私は解離性同一性障害(多重人格)です」と言う場合、病的な解離(殴られても痛くないなど)以外にも軽度の解離として上記のような症状を深刻に受け止めているパターンもあるように思われます。 「障害」と呼べるほど病的ではないにしろ、本人がそう思い込んでいるということが病的なわけです。 ところで、人間は滅多なことでは不要な事柄を思い込んだりはしません。 他人から見れば「虚言」であっても本人にすれば「重大な真実」である場合も多いと思います。 すなわち、自らに「解離性同一性障害」という症名を冠することによって「本来の自分」からの逃避を図ろうとする場合です。 無論、この「逃避」も必要性があってのことです。 理由は多岐にわたるでしょうが、「本来の自分」と正面から対峙してしまうと「自己の破壊」につながる危険性がある、という無意識の判断があるように思います。 これを「甘え」と捉えることも可能でしょうが、本人にとっては深刻な選択ですから、それを否定することは無益でしょう。 自らの主張を発信し、その理解者を獲得することが彼ら(彼女ら)の癒しになっていることは容易に想像できます。 【>虚言でない場合】、というのは病的な症状の場合をおっしゃっていると思いますが、確かに「解離性健忘」「解離性遁走」「離人感」などを初めDIDの構成要素は多様で深刻でしょう。 あくまで一般論ですが、これは幼時の虐待に起因する場合が多いと言われています。 無抵抗の幼児期における性的あるいは身体的虐待の(細胞レベルあるいは潜在意識下の)記憶が、この「解離性同一性障害」を引き起こすとされているのは納得がいくような気がします。 すなわち、「自分ではない自分」を作り出すことによって、あの理不尽で圧倒的な暴力を受けたのは自分ではなかったという思い込みを、無意識が作り出そうとしているのではないでしょうか。 個人的には、PTSD(心的外傷後ストレス障碍)とも共通する作用が働いているように思っています。 これら両者に限らず、自らが受けた(あるいは体験した)『災難』を解消するためには、まずそれを顕在化させることが大事だと言われています。 このことによって「怖れ」を「そうではないもの」に「昇華」させるという作業です。 「解離性同一性障害」の方は常に不安を抱えながらも際どい安定を保っていると言えると思いますが、何かの折に心の中でのフラッシュバック(再体験)が起こり、それをきっかけに症状が悪化することがあるようです。 潜在しているものは浮き上がります。思い切って引き上げて日の光にさらすことによって、「明らかに過去のもの」として認識することができるのかもしれません。 様々な方法でそれを表現することは、そういった彼女ら(彼ら)の『生体防御手段』であり、昇華手段のひとつとも言えるような気がします。
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- hakobulu
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ご返事ありがとうございます。 >言い方が悪かったと思います。 :いえ、おっしゃった内容を取り違えたわけではありません。 「>DIDの診断基準に満たない」という判断をすること自体が、専門家でなければ難しいのではないか、という前提で私見を述べさせていただいたのです。 他人からは虚言と見えても「思い込んでいる」こと自体がすでに病んでいる証拠です。 【信頼を得た上で、理不尽なことは指摘する】というのは、『ごく普通の相手として』対処するのと同じことです。 それしか取る方法を思いつかない人に「虚言」を責めても致し方ないことです。 「故意に」虚言を弄しているわけではなく「止むを得ず」そうしてしまうのだ、ということを理解してあげるところからスタートすることによって、まず信頼を得ることが先決ではないかと思う次第です。
お礼
こんにちは。 返事が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。 ここ数日もう少し考えてみたのですが、まだあまりに自分の知っている知識が乏しいことと、考えに柔軟性がないこと、感情と考えることが混同してうまくまとまらないことなどで、結局自分でもよけいに訳が分からなくなってしまいました。 これからも時間をかけて考えることが出来たらいいと思います。 度々の回答、ありがとうございました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
心理学に興味ある素人です。医者ではありません。 >精神科医はどのような対応をするんでしょうか :一例として参考URLをどうぞ。 http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/print/sec07/ch106/ch106d.html >一般的にどんな対応が望ましいのでしょう。 :重大な結果につながる恐れがありますので、素人としてはうかつなことは申し上げられません。 ただ、私であれば 1、ともかく「話を聞く」。 2、(辛いなどの)気持ちの表明には同調する。 3、責めない。 といったような対応しかできないように思います。(しかも正しいかどうかは不明) つまり、訴えている症状については全面的に受け入れる。 しかし、全てに迎合するわけではなく他のことでは筋を通す。 信頼を得た上で、理不尽なことは指摘するという方法を採ります。 もっとも、専門家が取り組んで快癒する場合でも最低で4~5年かかるということらしいですから、「気持ちを逆なでしない」という対処ができれば十分ではないでしょうか。 ポイントは「解離性同一性障害」という海で泳いでいることを責めない、ということのように思います。 彼ら(彼女ら)は好きで泳いでいる(あるいは泳いでいる振りをしている)わけではないでしょうから。 どちらの場合も、何かにすがりたい一心の症状と判断することは差し支えないように思われます。
補足
申し訳ありません、言い方が悪かったと思います。 医師の対応例、望ましい対応共にDIDの診断基準に満たない人へのものの場合はどうなるのか、です。 また、私の解釈が間違っていたら大変申し訳ありません… (メルクマニュアルの参考URLや >もっとも、専門家が取り組んで快癒する場合でも最低で4~5年かかるということらしいですから、 からhakobuluさんのおっしゃっている対応はDIDの診断基準が満たされる患者さんへの対応と受け取らせていただきました)
お礼
早速の回答ありがとうございます。 なるほど…意味もなく自分はDIDだ、などと言うことはありませんよね。ところで、 >自らの主張を発信し、その理解者を獲得することが彼ら(彼女ら)の癒しになっていることは容易に想像できます。 それ自体はいいことと思いますが、延長上、それに依存したり、陶酔してしまい同じようなことを繰り返す、もっと率直に言うと、他人にかまってもらったり、心配されることが嬉しかったり楽しかったりして、つい自分を病気だと言ったり、症状を誇大したりすることもありうるのでしょうか。 そういった場合、精神科医はどのような対応をするんでしょうか。また、一般的にどんな対応が望ましいのでしょう。(すみません、医者ではありませんよね?) 疑問や論点が思い切り交錯していて分かりづらくなってしまい、大変申し訳ありません。 うまくものを表現できるということもまた大切なことですね。