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環境に対する林業の貢献について

こんにちは。みなさんは林業が環境に対してどのように貢献しているとお考えですか? また、なにの数値を比べることで、その貢献の根拠を示すことができますか? 皆様のお力添え、お願いします。

みんなの回答

回答No.5

2回目の回答です。 遺伝的に多様な森林では環境に適応したものが生き残り、適応できなかったものは枯れていきます。しかし、林業で作り出した林は遺伝的な多様性が低く、優劣がつかないため、共倒れをおかしかねない林となります。また、下草との競争が終わった壮齢林では表土の浸食を防ぐためには下層植生を生やすために林床に光を入れる必要があります。これらの問題を解決するためには間伐が不可欠なのですが、間伐材の需要がなくなっている現状では伐り捨て間伐といわれる、林内に間伐材を捨て置く間伐が行われたらいい方で、多くは間伐遅れの林になっています。林業的に良材生産という観点からも問題ですし、公益的機能も低下しています。ですから今ではヘクタールあたり1万本(吉野林業の例ですが)というような高密度の植栽はしなくなっています。

poorpeople
質問者

お礼

健全な下層植生が、人工林の公益的機能維持に必要ということですか。 もし林業が盛んで人工林がしっかりと手入れされていれば、人工林の持つ公益的機能は維持され続けると思います。しかし国産の木材需要量が減り、木材を売ることがお金にならない現在、公益的機能維持の観点から、人工林面積を減らし天然林にもどした方がいいように思えてしまいます。 木材需要が減り、林業が衰退している今、日本にコレだけの人工林面積が必要なのでしょうか。林業が盛んになればいいのですが、林業でお金が稼げないとなると難しいと思うんです。林業はだめになる一方なのでしょうか。 何度も質問してしまいあつかましいとは思いますが、24blackbirds様のお考えを伺いたいです。 的確なご回答とても参考になりました。ありがとうございます。

回答No.4

森林に植生を維持している、ということで貢献している側面が大きいと思います。森林よりもケナフの方が二酸化炭素の吸収速度が速いから森林を伐り払ってケナフを植えればいい、などという論を唱える人がいますが、大きな間違いです。森林は大量の炭素を蓄え、ゆっくりと循環させているのです。もちろん、若い森林は炭素の吸収スピードは速いですが、壮齢になると枝葉の枯れるスピードと生長速度が等しい平衡状態になって見かけ上炭素を吸収しなくなります。でも、このとき最大量の炭素を蓄積しているのです。 林業が行われなかった場合、森林は伐り払われ、山は削られ、宅地化が進むでしょう。そうすると、森林は炭素のシンクからソースになります。焼かれたり腐ったりした木材から大量の二酸化炭素を発生するからです。 林業が積極的に貢献している側面としては、林業が適正に行われ、森林から一定のスピードで木材が供給された場合、森林の生長速度は維持され、材も構造材などとして利用された場合は長く炭素を固定された状態で維持し、二酸化炭素の削減に貢献できることがあげられます。 理論的にはそういうことですが、これまで森林の生長量は良材の生産という観点でしか調査されてきませんでした。しかし京都議定書の付帯条項(だったかどうか厳密な表現ではないかもしれませんが)のなかで森林を吸収源として認めるためには林業が積極的に貢献している具体的な数値を示す必要があるとされています。そこで今、林野庁は全国で様々なタイプの森林のバイオマス調査を実施しているところです(私もその調査の一部を担当しています)。ということで、具体的な数値はこれから出てきます、といかお答えできない現状です。 森林はこの他にも水土保全機能などの公益的機能を持ちますが、人工林と天然林を比較すると、人工林の方がこういった機能は劣るようです。しかし、今や広葉樹林を伐り開き植林をする拡大造林の時代ではありません。今ある人工林を維持するので必死なのが現状です。というよりも、今の人工林でも健全に維持されてはいないのですが。これ以上林業が廃れると人工林は価値を失い、宅地化等により消失していくでしょう。そこで、水源税の導入等、林”業”に頼らない森林の保全手段が検討されているわけですが。

poorpeople
質問者

お礼

林業の衰退で人工林の公益的機能が失われつつあるということですか。 「健全に維持されていない」というのは、伐採、間伐がなされず密集しているのがいけないのでしょうか。 それとも、十分に育ちきった樹木が出荷されずに、人工林中に増えてダメダメということなのでしょうか。 よろしければ教えていただきたいです。 ご回答ありがとうございます。参考になりました。

  • dhvuk245
  • ベストアンサー率9% (62/639)
回答No.3

>なにの数値を比べることで、その貢献の根拠を示すことができますか? 林業白書などから木造住宅着戸数などを調べ、 1件あたりの木材量から固定CO2を調べ石油何リットルに相当するとか、 鉄筋にした場合逆にどれだけのCo2を放出するのか、を調べるのも面白いですね。

poorpeople
質問者

お礼

なるほど。ご回答ありがとうございます。 早速調べたいと思います。

noname#21649
noname#21649
回答No.2

最初に話題になったのは.釜石漁協(でしたか)の植林でしょう。 漁業資源保護のために労働力不足の森林組合に変わって漁協が植林をし.けっ課として磯谷家を防いだ内容です。 保水力。水源地関係の森林保護で問題になります。電気事業関係でしょう。水力発電用水資源の矛ですから.天力会社の営業を見れば検討着くかと思います。 最後に観光資源。アッピ高原が有名です。観光客を誘致することで.特需を確保する方法です。

poorpeople
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。

  • hanada087
  • ベストアンサー率63% (109/172)
回答No.1

林業の貢献といえば、真っ先に二酸化炭素の固定化、が思いつきます。 ちゃんと管理された山林であれば、 二酸化炭素固定=順調な木材の成長→伐採=木材の人間社会への供給→廃材=燃料化=二酸化炭素放出→再び吸収 というように、化石燃料に依存しない理想的なサイクルの中心になります。 現にバイオマス発電ということで、最近事業化した例があります。 http://www.fesco.co.jp/press/2005/112402.html ↓こちらではそのPRビデオが観れます。 http://www.fesco.co.jp/news/index.html ([56kbps/300kbps]のところをクリック) その他の効果については私は詳しくないので、他の回答者さんへお譲りします。(^^;

poorpeople
質問者

お礼

参考になります。ありがとうございます。

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