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回転角について
酸化モリブデンのTEM像と回析像の間に、回転角があるのですが。 なぜ像が回転するのか教えてください。 ネット上や本を調べてみたのですがわかりませんでした。もし参考になるページがあれば教えていただけるとありがたいです。
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No1,2の回答者です。 回転角が39度も有るというのは、やはり明視野か回折パターンでのc軸方向決定に誤りが有ると思います。 まず、明視野(TEM像)でのc軸決定はどうやって行ったのでしょうか? MoO3の結晶外形を良く知らないのですが、像観察で容易にc軸方向が分かるような特徴的な形をしているのでしょうか? 特徴的な形状をしていないと明視野での結晶軸決定は難しく、電子線回折パターンから結晶軸を決めるのが普通です。
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- kenojisan
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#1の回答者です。 質問の意味は分かりました。 試料は単結晶で、回折パターンから試料のC軸方向は推定出来ているということですね。 酸化モリブデンってMoO2のことかな?それだとルチル構造で、そんなに特異な構造(板状のような)でもないので、明視野だけでc軸決定は難しい気がしますが。 ご存じだと思いますが、TEMの電子線回折は結晶の透過面内の逆格子を見ているので、実格子の配置とは当然異なってきます。 MoO2の場合、正方晶のようなので、c面の回折が見えているということは、結晶の(100)か(110)面あたりでも見ているのでしょうか。例えば、長方形パターンが見えている場合、長辺と短辺は実格子とは逆の関係になりますが、c軸方向の解釈に間違いは無いでしょうか? 逆格子ベクトルは、対応する実格子面の法線ベクトルと方向が一致するはずなので、明視野のc軸決定に間違いが無ければ角度ずれは無いはずですが。 回転角というのは、何十度も有る大きなものですか?もしそうなら、明視野の結晶方位と回折パターンの指数付けのどちらかが誤っていると思われます。 回転角が数度程度のものなら、明視野で推定できる結晶方位はおそらく正確なものとは言えないと思えますし、おそらく試料のc軸が完全には回折面に平行にもなっていないでしょうから、観察誤差の問題ではないでしょうか?
補足
説明不足ですいません。 酸化モリブデンはMoO3の方です。 格子の間隔は縦約1.1cm、横約1.05cmです。 回転角は、分度器で測った結果約39度でした。 c軸の見分け方もよく分かっていません。よろしければ教えてください。
- kenojisan
- ベストアンサー率59% (117/196)
ちょっと質問の意味が良く分からないのですが。 通常は、TEM像とは試料の拡大イメージ(明視野像)で、回折像とは電子線回折のスポットパターン(単結晶試料の場合)か回折リングパターン(多結晶)を意味すると思います。 従って、得られる像は見た目も得られる情報もまるっきり異なるものなので、回転角とは、TEM像の何と回折パターンの何の回転角のことなのでしょうか?
補足
明視野像と回折像を重ねた図があります。 回転角とは、TEM像のc軸と回折像のc軸(l軸)の間の角のことです。 質問は、透過型電子顕微鏡の像が回転する理由を教えてほしいということです。
お礼
私の勘違いのようでした。 色々と教えていただきありがとうございました。